突然ですが、ドラえもんのひみつ道具「アンキパン」をご存知ですか?
覚えたい事柄が書いてあるところに、アンキパンを押し当てて転写し、そのパンを食べるだけで暗記できるというすぐれものです。
これをマンガやアニメで見て、憧れた人も多いでしょう。
今回はなんと、ちょっとそれを彷彿とさせるような暗記法のご紹介です。
その名も「握るだけ暗記法」です。
一体どのようなものなのか、以下で詳しく見ていきましょう。
モントクレア州立大学での実験
名前だけを聞くと非常に疑わしいですが、これがアメリカの大学での研究結果から導き出された方法だというので驚きです。
実験を行ったのはモントクレア州立大学の心理学者、ルース・プロパー教授です。
彼は、まず被験者たちに90秒間ゴムボールを握らせ、その後で色々な言葉が書かれたリストを見せ、覚えてもらいました。
そして、再びボールを握らせながら、今度はそれらを思い出させました。
覚えるときと、思い出すときに、それぞれボールを握るという、ただそれだけの実験なのですが、この二回のボールの握り方について以下のパターンを比較したのです。
- 右手→左手
- 左手→右手
- 右手→右手
- 左手→左手
- どちらも握らない
では、この5パターンで結果は変わってくるのか、ということで比較をしたところ、なんと、右→左の順番にボールを握った人が一番よい成績を出したのです。
握るだけ暗記法の手順
実験の内容を見ていただいただけでもお分かりいただけたでしょうが、この握るだけ暗記法の手順は以下の通り非常に簡単です。
- 何かを暗記したい時に右手を握る
- それを思い出したい時に左手を握る
名前のままではありますが、食べるだけで覚えられるのがアンキパンなら、握るだけで覚えられるのが握るだけ暗記法です。
しかし、アメリカの大学での研究によって裏付けられている、とは言え、その実験結果を聞いても「なんだかまだ信じられない……」という人のために、では何故こんな事が起きるのか、ということについてご説明します。
右脳と左脳の役割に注目
脳は右脳と左脳に分かれますが、右脳が司っているのは左半身、左脳が司っているのは右半身、ということはご存知でしょうか?
脊椎動物は、首のあたりで神経が交差しているため、このようなことになっています。
実は、左前頭葉は情報の“暗号化”、右前頭葉はその“回復”に関係あるとされています。
つまり、この方法では、暗記の前に右手を握って左脳、ひいては左前頭葉を刺激し、思い出したいときには左手を握って右脳、ひいては右前頭葉を活性化しているというわけです。
左脳で情報を暗号化して記憶し、右脳で記憶の回復を行うというそのプロセスを、手を握るという方法で直接的にサポートしていることになります。
まとめ
いかがでしたか?
アンキパンほど頼りになるものではありませんが、アンキパンくらい手軽な握るだけ暗記法を、今回はご紹介しました。
覚えたいときに右手を握る、思い出したいときは左手を握る。ただそれだけの、すぐ誰でもできる簡単な方法ですから、ぜひ一度お試しください。
右手と左手の手順を逆に覚えてしまわないように注意してくださいね。
さぁ、その手順を覚えるために、早速手を握ってみましょう!
(参考)
Clenching Right Fist May Give Better Grip On Memory | http://www.sciencedaily.com/releases/2013/04/130424185159.htm