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【紙派 VS ネット・アプリ 徹底比較】勉強の効率がいいのはどっち?

昨今、スマホやタブレットで勉強することが一般的になってきています
英単語の暗記や動画教材で勉強している人も多いでしょう

最近はテスト成績の管理や、苦手分析等までを行えるサービスも登場しています。

しかし、「紙に印刷された書籍やテキスト、あるいは紙のノートを使った問題演習」に比べて、「各種ネットやアプリを使った学習」では、何かデメリットはないのでしょうか?
紙を使用した学習とネット・アプリでの学習とを、様々な観点で比較してみました。

学習ツールの種類

勉強で紙を使う場面、大きくは下記の2つのケースだと思います。

紙の学習ツール

本(参考書/問題集)
ノート

対してアプリでは下記の用途が多いように感じます

紙の学習ツール

問題演習
動画教材
電子書籍

この内、動画教材については紙で実現できるものでは無いので、
無条件でネット・アプリ側の勝利となりそうです。

では、他の項目についてはどうでしょうか?
下記の様に整理して比較していきたいと思います。

テーマ 紙派 ネット・アプリ派
テーマ1 問題演習 ノート&参考書 問題演習アプリ
テーマ2 参考書 ノート&問題集 電子書籍

テーマ1 問題演習

問題演習のポイント

まずは問題演習で大事なこと、意識すべきポイントを評価軸としてまとめました。

  • 繰り返し利用できること
  • 定期的な復習ができること
  • 記憶定着の効率がいいこと
  • 解説文が充実していて読みやすいこと
  • 集中しやすいこと

さて、上記の評価軸でネット・アプリ、紙の特徴を考えて見ましょう

繰り返し利用できること

繰り返し使えることが求められる問題演習では、長期に渡って使用可能であることが望ましいです。
解けなかった問題、時間のかかった問題、短期記憶にしか無い知識をより多く復習するためです。

この点、紙は徐々に劣化することが想定されるので、数年単位の耐久性でいうとネット・アプリに軍配が上がりそうです。

ただし、ネット・アプリも運営している事業者がサービスを中断した場合に記録の振り返り、復習が困難になってしまいますので、
可能であればダウンロードした後はインターネットに接続しないような形式のものが望ましいです。

ネット・アプリとは少し異なるかもしれませんが、DSのソフトなどはこの観点では最適と言えるでしょう。

MEMO
耐久性ではネット・アプリに軍配が上がるも、サービスの継続性の予測が難しいので、
ダウンロードして使うような形がベスト。DSはおすすめです。

定期的な復習ができること

定期的な復習を実現するためには、リマインド機能を持つアプリがやはり強いと言えるでしょう。
さらに言うと、紙では復習する際に同じ順序で解く必要がありますが、よくできたアプリ「正答率の悪い問題を優先して解かせる」機能や「ランダムに出題する機能」などが備わっていたりします。

勉強を飽きさせることなく、継続し、確実に毎回成長を実現するためには、こうしたアプリがより優れていると言えそうです。

ただし、紙をつかうことが必ずしも効率が悪い、ということではありません。
自分でアプリに頼らなくてもスケジューリングできる!
という自己管理に優れた人にとっては、アプリのリマインドがかえって邪魔に思えることもあるようですし、アプリのリマインドが多くなってくるとかえって面倒さがましてくることもあるでしょう。

定期的な復習には、何より 「継続的なモチベーション」 が大事なのです。
その意味では、自分にあう好きな道具を使うのが一番かもしれません。

勉強の継続性については下記のような記事も参考になります。

MEMO
リマインド機能や、問題の順序を変えることができるアプリに軍配。
ただし、「継続的なモチベーション」 が一番大事なので、思いいれのあるツールを使うのが一番。

記憶定着の効率がいいこと

記憶が定着するためにはいろんな要素を考慮する必要がありますが、
今回は、知識の関連付けを重視して考えてみます。

記憶は、すでに備わっている知識や、他の情報を関連付けされることでより効率的に長期記憶とすることができます。

さて、この点では、勉強中「他の情報に触れることができること」が重要になるのですが、
結論として、同じ画面・ページで得られる情報量が多いほど、関連付けを図りやすいと考えましょう。

例えば、ついつい落書きしたくなってしまう歴史の登場人物の写真も、記憶の紐付けに一役買っています。
その落書きすらも、関連付けのためには重要なパーツになるのです。

ノートにマインドマップ等を作成することができるのも、やはり紙の利点でしょう。
記憶の関連付けの意味では、紙に軍配が上がりそうです。

記憶力アップへの処方箋!マインドマップの書き方とその効果について

MEMO
記憶を定着させるためには情報の関連付けが重要!
自由度の高い紙(問題集やノート)を活用して、マインドマップを作ったりしたほうが定着しやすい

解説文が充実していて読みやすいこと

ネット・アプリは書籍と比べてどうしても解説文が少ない傾向があります。

解説文については書籍として販売されている問題集に軍配が上がるでしょう。

また、紙の場合はすでに非常に多くの(アプリも多くリリースされていますが、それよりも多くの)書籍が販売され、年々改訂されながら出版されています。
問題の反復はともかく、解説を読んで理解する上では紙がより便利そうに見えます。

MEMO
記憶を定着させるためには情報の関連付けが重要!
自由度の高い紙(問題集やノート)を活用して、マインドマップを作ったりしたほうが定着しやすい

集中しやすいこと

勉強において集中力はものすごく重要です。
高い集中力が得られれば、記憶や理解の効率が飛躍的に上がります。

さて、この点では紙に軍配が上がると考えています。
スマホやPCは、どうしてもメールの通知などが気を紛らわせる原因になり、集中を妨げます。

この点でもネットやアプリよりもDSソフトのような専用のツールのほうがいいとこ取りをしていますね。

ただし、DSでもスマホでも、ブルーライト等による目の疲れが気にかかります。

対して紙であれば、積極的に集中を妨げる原因は無いので、より集中を継続させることができるでしょう。
ただし、落書き等に没頭してしまうと元も子も無いので注意が必要です。

MEMO
記憶を定着させるためには情報の関連付けが重要!
自由度の高い紙(問題集やノート)を活用して、マインドマップを作ったりしたほうが定着しやすい

テーマ1問題演習まとめ

ポイント 紙派 ネット・アプリ派
繰り返し利用できること ✗ 紙は徐々に劣化するため長期の利用ではアプリに劣る。 ○ サービスが継続される限り繰り返し利用可能
定期的な復習ができること ✗ 自主的な管理に任せる ○ リマインド機能などあり
記憶定着の効率がいいこと ○ 1ページに収納できる情報量が多く
ノートに落書きやマインドマップを作成できることも記憶定着に有利
✗ 反復学習に特化したアプリが多く、関係ない情報との関連付けはやや困難
解説文が充実していて読みやすいこと ○ やはり歴史の長い分情報量は申し分なく、教材の種類も豊富なため読みやすい教材も多い ✗ 書籍と比べて比較的情報が少ない傾向にある
集中しやすいこと ○ 比較的集中を妨げる要因が少ない
ただし、落書き等に没頭してしまわない注意
✗ スマホやPCはメールの通知等で気が散る可能性が高く、
ブルーライト等の影響による目の疲れによって集中が落ちる可能性がある○ 制限時間付きのアプリは集中する要因を作りとてもよい

テーマ2 参考書

参考書のポイント

まずは問題演習と同様に参考書において大事なこと、意識すべきポイントを評価軸としてまとめました。
情報量や解説の良し悪しについては、参考書と電子書籍の差というより、各商品の比較になってしまうのでこちらでは入れてません

  • 疲れにくいこと
  • 記憶定着の効率が良いこと
  • 情報量が多く、検索性に優れていること
  • 教材の種類
  • 集中しやすいこと

さて、上記の評価軸でネット・アプリ、紙の特徴を考えて見ましょう。
問題演習と重複している箇所は割愛します。

疲れにくいこと

参考書を読む場合、問題演習と比較して長時間文章と触れて理解を深める必要があります。
その分学習による疲労は大きく、極力疲れない状態での学習が望まれます。

その点では、はやりネット・アプリの場合にはブルーライトによる眼精疲労が懸念されます。

また、スマホの画面は書籍に比べて小さいため、ページを捲る頻度も多く、頻繁に操作が発生する可能性があります。
それを防ごうと文字小さくすれば今度は目が疲れてしまう、、

少なくともスマホの電子書籍で情報量の多い教材は不向きと言えるでしょう。

情報量が多く、検索性に優れていること

情報量が多い教材は電子化されていない傾向があり、情報量においては紙に軍配が上がるでしょう。
ただし、検索性については電子書籍の方がよく、索引に記載されていないすべての単語を検索し、すぐに見つけることができます。

精密機器のマニュアルなどはPDFで配布されていることも多いですが、なにかしたいときに検索できるのはとても便利です。
これは参考書でも同様でしょう。

この項目はどちらも一長一短といったところです。

テーマ2参考書まとめ

テーマ 紙派 ネット・アプリ派
疲れにくいこと ○ 疲労を作る原因が少ない ✗ ブルーライト等の影響による目の疲れが懸念される
また、情報量が多い場合は操作が多く発生してしまう
記憶定着の効率が良いこと ○ 1ページに収納できる情報量が多く
ノートに落書きやマインドマップを作成できることも記憶定着に有利
✗ 反復学習に特化したアプリが多く、関係ない情報との関連付けはやや困難
情報量が多く、検索性に優れていること △ ページ数の多い書籍は電子化されていない傾向があり、
情報量の多い大学受験の参考書などは紙が良いと思われる。
検索性は悪く、索引などを活用して少し時間をかけて読むことになる。
△ ページ数の多い書籍は電子化されていない傾向があり、商品数が少ない
ただし検索性には優れているため、必要な情報を見つける場合には有用!
教材の種類 ○ やはり歴史の長い分情報量は申し分なく、教材の種類も豊富なため読みやすい教材も多い ✗ 本と比べて比較的情報量の多い商品が少ない傾向にある
集中しやすいこと ○ 比較的集中を妨げる要因が少ない
ただし、落書き等に没頭してしまわない注意
✗ スマホやPCはメールの通知等で気が散る可能性が高く、

まとめ

問題演習については、ややネット・アプリが優勢。
参考書については、書籍の圧勝という評価になりました。

一長一短ではあるのですが、現時点では 問題演習と参考書で使い分けるのが良いと考えることができそうです。

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