マインドマップをご存知ですか?
マインドマップは、頭の中に何があるのか、何が起こっているのかをツリー状に書き表していくことで、思考を整理したり可視化するのに最適なツールとされています。
しかも、このマインドマップはそれだけでなく、記憶力を高める効果があるとされています。
今回はそのマインドマップについて、詳しくご紹介していきます。
マインドマップとは?
マインドマップは、イギリスのトニー・ブザンによって考案されたメソッドです。
ブザンは世界的な教育研究者であり、脳や学習に関する世界的な権威です。
脳に関するドキュメンタリーなど多くのTV番組にも出演していた著作家・活動家であり、世界記憶力選手権の創始者の一人でもあります。
そんな彼が考案したマインドマップは、ブレインストーミングの手法とも言われ、単に文章として思考を書いていくのではなく、中心から曲線的な枝を伸ばしていきながら、頭の中にある事柄を書き連ねていきます。
では何故これが、記憶力を高めることができるのでしょうか?
マジカルナンバー
マジカルナンバーという言葉を聞いたことはありますか?
これは人間の作業記憶の容量を表したもので、7±2と言われています。
例えば、電話番号は「1234-5678」のように、4ケタずつで区切ってあるのはそれが理由です。
区切られずに一気に「12345678」のように提示されてしまうと、人間の短期記憶の容量限界を超える場合があり、4ケタずつの二つのブロックに分けることで、覚えられるように処理しているのです。
このマジックナンバーに代表されるように、人間の短期記憶には容量があり、同時に処理・記憶できる情報の量には限りがあります。
その点、マインドマップについては、単なる文字列や文章のようでなく、マップ全体がカラフルに一つの形をなしているので、別々のものとして記憶容量の限界から溢れ出しにくいようになっています。
振り返りがしやすい
また、マインドマップを描けば振り返りがしやすくなるのも大きな利点の一つです。
その項目について復習がしたい時に、何ページも参考書等をめくったりする必要がなく、一覧性の高いその紙一枚を見るだけで済むため、復習に必要な時間を大きく削減することができます。
記憶を定着させるには何度も復習をする必要があります。その復習一回分の時間が大きく削減されることで、気軽に、何度も復習をすることが可能になります。
マインドマップを描くこと自体にも記憶や思考を整理したりする意味がありますが、勿論振り返ってもう一度見てみることで、記憶をより強固にすることができます。
マインドマップの描き方
(マインドマップのガイドラインについてのマインドマップ:https://ja.wikipedia.org/wiki/マインドマップより転載)
では早速ためしに、現状理解した知識や自分の課題意識をマインドマップにしてみましょう。
書き起こすテーマを決めて、テーマから連想される単語を書けるだけ書き起こしてみましょう。
「英語ができなくなった原因」や「鎌倉幕府滅亡の時に何が起きたか」など、真ん中に書いてみて、枝(ブランチ)を外に伸ばして行きます。
描き方は正しくなくても大丈夫です。
下記のページで紹介されているくらいの気軽さで、まずは作り上げる達成感を得ると良いでしょう。
参考【初心者向け】簡易版マインドマップ”イメージマップ”の書き方
色やイラストは慣れてからでも全く問題ありません。
テーマの選び方もある程度自由でいいと思いますが、最初は自分の課題や、定着させたい知識をテーマにしてみると分かりやすいかと思います。
右脳の活用もポイント
マインドマップは知識を文章や単語で表現するのではなく、矢印やイラスト、色をふんだんに使うことで右脳を刺激して記憶するものです。
暗記が得意な人は右脳、左脳の使い分けを意識しなくても、頭の中でマインドマップのようなものを作り上げたり、文字に書かれた情報(例えば歴史の一場面)を頭の中で映像化するなどして、自然と右脳を使っていたりします。
そんなライバルたちの技をいきなり真似るのは困難ですが、まずは上記のページで紹介されているくらいの気軽さで作ってみて、少しづつ自慢できるようなものにしていったり、頭の中で構築してみたりするとよいでしょう。
記憶における右脳の優位性・有用性についてはこちらで解説しています。
まとめ
今ではマインドマップはブレインストーミングなどの際に活用されたり、思考の整理のためのもの、一種のノート術のような捉えられ方もされますが、元々はブザンによる記憶の研究が元になって作り出されたものです。
何かを勉強した時にこのマインドマップを描いてみれば、先述のようにその記憶の一助となったり、復習を容易にしたりするのみならず、自らの理解度の確認にもなりますから、勉強に活用することは非常に有用なメソッドであると言えます。
まずは少しずつでも、手軽に気軽にマインドマップを描いてみることをおすすめします!
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