自分に合う学習スタイルは?独学、家庭教師、塾の長所と短所を解説!

個別指導

学習効果を最も左右するのが勉強環境です。自分に合っていない方法を選ぶと時間だけでなく、お金まで無駄になってしまいます。そのため、家庭教師、塾、独学のどのスタイルが合っているかを一度見極めることが大切です。

では、勉強スタイルをどのように定めればよいのでしょうか。まず、それぞれのメリット、デメリットを知ることから始めましょう。今回は、それぞれの勉強スタイルのメリットとデメリットを紹介するとともに、どのような人におすすめできるかを説明していきます。

独学が向いている人とおすすめの勉強方法

メリット

独学のメリットは柔軟に勉強方法を変えられるところです。テキストが自分に合っていなければ購入し直すこともできるし、体調が悪い時は単語を覚えるなどの簡易的な学習に切り替えることもできます。そのほか、塾や家庭教師などとは違って費用が掛からないところも魅力的です。

デメリット

わからない内容が出てきたときに対処できないところが最大のデメリットです。誰かに聞けば数分でわかることでも、参考書とにらめっこしているうちに1,2時間経過してしまうことはよくありがちです。そのほか、模試の申し込みを自分で行う必要がある、ゲームやテレビなどに誘惑されやすいなどのデメリットもあります。

向いている人

自分の勉強方法を分析して、その都度修正できる人が独学に向いています。何故なら、独学は、自由に勉強できることが裏目となり、誤った勉強方法を続けても誰にも注意されることなく継続できてしまうからです。恐ろしいことに、自身で修正できなければ、勉強時間は全て無駄になります。したがって、勉強方法に対して下手なこだわりを持っていない人が、独学に適しているともいえるでしょう。

おすすめの勉強方法

学校のテストや模試の結果を分析して、成果の出なかった勉強方法はきっぱりと見切りをつけていきましょう。試行錯誤を繰り返して成果の出る方法と出会えればそれを継続していくという具合です。また、わからない内容があったら深く考えすぎないことも大切です。その場合は、必ず学校の先生や友達などに質問してもれなく解決しましょう。

自分の勉強方法が非効率だなと感じた場合は下記の記事をチェックしてみてください。正しい勉強の進め方を理解するうえで役立ちます。

うわっ…私の勉強、遠回りすぎ…?正しい勉強の進め方とは

家庭教師が向いている人とおすすめの勉強方法

メリット

塾では一人の講師が大多数の生徒の面倒を見なければなりません。当然、一人の対応に割ける時間は分散されてしまいます。一方、家庭教師は一人に集中して指導を行えるため、その分きめ細かく対応してくれます。その点で、学習面における自己分析が苦手な人でも、客観的で正確な視点から正しい学習姿勢に矯正してもらえることが大きなメリットです。

自己分析が苦手だと感じる方は下記の記事も役に立ちます。

勉強における自己分析のポイントとその活かし方

デメリット

家庭教師は教師の個性が指導に色濃く反映されます。そのため、一般的ではない、その教師の我流の勉強方法を学んでしまうということがあります。その教師はそれでうまくいったかもしれませんが、万人に通用するとは限りません。必ずしも教師の教えることが合っているかどうかはわからない、ということは肝に銘じておきましょう。
また、家庭教師によっては高額な授業料が必要になる場合も多いため、その点も注意が必要です。

向いている人

勉強では、わからないことが気になると、それに固執してしまいがちな人がいます。しかし、それは疑問点に気づきやすいという長所でもあるため、質問できる環境があればグッと学習効果が高まる可能性があります。したがって、思う存分に質問できる家庭教師は、細かい点によく気づいてしまう性格の人におすすめできます。

おすすめの勉強方法

家庭教師は前述した、指導方法の偏りに気づけるかどうかが最重要ポイントとなります。したがって、家庭教師以外にも、メンター(指導者・助言者)を定めることをおすすめします。例えば、学校の先生や、成績のよい友人などとも、勉強方法について意見交換するといった具合です。こうすることで、自分が教えてもらっている学習方法が、一般的なものであるかどうかを判別できるようになります。

塾が向いている人とおすすめの勉強方法

メリット

塾は、指導力のある講師と出会いやすいというメリットがあります。特に大手の塾であれば講師を多く確保しているため、希望を出せば簡単に講師を変更できます。

加えて、個別指導と集団授業の両方に対応している塾もあるため、自分のペースで学習したい場合や、自分の学力を他の生徒と比較したい場合など、それぞれの希望に応じて選び分けられます。また、勉強する環境が整っている点も見過ごせない利点です。本人の代わりに模試の申し込みを行ってくれたり、勉強合宿などに参加できたりします。そのほか、問題集や受験情報誌、自習室などを利用できるなど、有効的なサービスを数え上げればきりがありません。

デメリット

サービスが充実している分、独学や家庭教師を利用した場合と比べて費用が高い傾向にあります。そのため、両親の許可を得たうえで申し込みをしなければならず、それに伴い独断で辞めることができないところが不自由な点です。ただ、集団授業の場合は一人の講師で複数の生徒を対応できる点で人件費が削減でき、月謝が安くなる傾向にあることは知っておくとよいでしょう。

また、定期的に通うことが必要になるために負担が増え、立地条件によっては疲労で勉強に集中できなくなるというデメリットもあります。

向いている人

塾では学校では習わないような内容まで踏み込んだ学習が要求されます。そのため、純粋に新しいことを学ぶことに抵抗がない人が向いています。また、学校とは別に長時間の授業を受けなければならないことから、集中力が続かない人はストレスばかりたまって、勉強の能率が下がってしまう可能性があります。したがって、学校での成績を上げたい、志望校に合格したいなど、目的意識をしっかり持っている人ならば、塾での学習を活用することができると言えるでしょう。

おすすめの勉強方法

勉強に集中しやすい環境が整っている環境を活かさない手はありません。可能な限り自習室で勉強し、わからないことがあったら講師に質問をしましょう。授業についていけているのであれば、ほかの生徒と差をつけるために発展的な問題について解き方を教えてもらうとよいでしょう。

また、授業では学習する内容量が増加するため、比例して記憶から抜け落ちてしまう量も必然的に多くなります。したがって、独学以上に復習に割く時間を増やすことが大切です。復習法としては、授業で記録したノートを確認して、覚えきれていないものを別ノートに再度まとめる方法をおすすめします。復習すべき対象がはっきりとして効率的です。

そのほか、復習の効率を上げるには復習のタイミングも重要です。下記の記事を参考にしてみるとよいでしょう。

1日で3分の2も忘却?復習の最適なタイミングを示す「間隔反復」

まとめ

以上、独学、家庭教師、塾のメリットとデメリットを踏まえて、向いている人やおすすめの勉強法をご紹介しました。

ポイント
  • 独学
    • メリット:自由に、柔軟に勉強できる
    • デメリット:わからないことにすぐ対処できない
    • 向いている人:勉強方法・結果を分析し、その都度修正できる人
  • 家庭教師
    • メリット:自分にきめ細かく対応してもらえる
    • デメリット:勉強方法が一般的とは限らず、その教師の我流の可能性がある
    • 向いている人:細かい点によく気付いてしまう性格の人
    • メリット:指導力のある講師に出会いやすく、様々なサービスを受けられる
    • デメリット:費用と、通塾の負担
    • 向いている人:新しいことを学ぶのに抵抗がない人や、目的意識がしっかりしている人

独学は、塾や家庭教師と異なって自由に勉強できるというメリットがありますが、勉強方法を間違えるリスクがありました。家庭教師は、塾講師を上回るきめ細かい指導が受けられるのが魅力的ですが、教師の指導が合わない可能性については最低限考慮すべきです。一方、塾は、費用が高いというデメリットはありますが、生徒の学習意欲が高ければ、それに比例して学習効果が反映されやすくなります。

中学や高校生活では学習できる時間に制限があります。効率的に勉強できるように、どのような学習スタイルが自分にあっているか、本記事を参考にしてじっくりと考えてみてはいかがでしょう。

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