音声学習をご存知でしょうか。
音声を耳で聞いて勉強するという、近年、新しく出てきた学習コンテンツのことです。
そこで、本記事では耳で聞いて勉強することが、科学的に良いのか、そしてその効果、やり方について解説していきます。
音声学習は潜在知識に訴えかける
結論から言うと、音声による学習は科学的にも頭に入りやすい、という結果が出ています。
次の記事をお読みください。
日々の職場の中で、何気なく耳に入ってくる上司の愚痴や不満。ふと目に入ってくる上司の暗い表情や投げやりな仕草。それもまた、実は、ある種のサブリミナル効果によって、部下の潜在意識に、否定的なイメージを刷り込んでしまっている。
残念なことに、この上司は、悪意はないが、自分の愚痴や不満、表情や仕草が、部下のモチベーションを下げ、さらには、部下の能力の開花さえ妨げてしまうことの怖さに、気がついていない。
潜在意識に関しては上記の記事の通りで、耳から入ってくる情報は、私たちの脳に直接刺激を与えます。
それにより、通常の手を動かして覚える、といった学習方法よりも脳に刷り込まれやすいという結果が出ているのです。
人間の意識には顕在意識と潜在意識の2通りあります。
これはよく、氷山に例えられます。
顕在意識:水面から少しだけ見えている氷山の一部分
潜在意識:水面下に沈んでいる氷山の大部分
すなわち、潜在意識は私たちの意識の多くを形作っているものであり、潜在意識にまで訴えかける情報は、自分でも気づかない意識レベルまで落としこまれるということです。
まとめると、音声学習は私たちの意識の根底に語りかけるので、より効率的に学習ができるということなのです。
音声学習の効果
科学的にも有効な音声学習の効果を挙げていきます。
以下の通りです。
・学習のハードルが低い
・ストレスフリー
・周囲に勉強していると思われない
・どこでも勉強できる
・復習が簡単にできる
順番に具体的に説明していきます。
学習のハードルが低い
音声による学習は、手を動かして問題を解く、教科書を読むといった学習法に比べると、圧倒的にハードルが低いです。
なぜなら、イヤホンを付けるだけで学習の準備は完了し、再生ボタンを押すだけで学習が自動的に開始されるからです。
「聞き流し」になるのでは、という反論もありそうですが、そういった心配をされる方には「シャドーイング」がオススメです。
シャドーイングとは聞いた音声を反復する学習法のことです。
耳で聞いて、口で話す、という2つの動作を同時に行うことで、聞き流しを防げますし、眠気対策にもなります。
ちなみにシャドーイングによる英語学習法はこちらの記事にて紹介されているので、よければ合わせてお読みください。
ストレスフリー
上記の内容と少し被ってしまう部分がありそうですが、音声学習はとにかくストレスフリーです。
机の上で勉強していると、なんだか拘束感を感じることがありますが、一方、音声学習は、ただ音が流れていてそれを聞いているだけなので、ストレスはゼロです。
特に、両手も空いているというのも生かすことができます。
例えば、ギターの手入れ、夕飯作りなども同時に並行可能なので、作業しつつ勉強といった学習が実現できます。
周囲に勉強していると思われない
周りから見たら、イヤホンを付けて、音楽を聴いている風にしか見えません。したがって、勉強していることが気づかれにくいです。
人間、どうしても他人の目線は気にしてしまうものです。
学校や会社のお昼休みなど、勉強はしたいとは言え、環境的に難しいという方はいると思います。
そんな中、一人だけ教科書を開いていたりなんかすると、「意識高いなー」などとからかわれたりして、集中が途切れる場面もあるでしょう。
しかし、音声学習ならそのような環境でも気にされにくく、やりたい学習に集中して取り組むことができます。
勉強する場所を選ばない
例えば、教科書を読むことは、電車などの移動時間でもできるかもしれませんが、手にバッグなどを持っていたりなどすれば難しいです。
手を動かしてドリルを解くといった学習は、机やボードが必要なので、電車やタクシーの中ではできません。
しかし、音声学習ならどんな場所でも、仮に両手がふさがっていても勉強に打ち込むことができます。
イヤホンを付ければどこでも学習スタートできるということは「ここだと勉強できないな」という、甘えに繋がる考え方を完全に打破してくれます。
そのため、ほんの少しの隙間時間でもストイックに学習するのに向いているでしょう。
復習が簡単にできる
一度読んだ教科書やテキストをもう一度読み直すことを考えると、面倒くさいなと感じるかもしれません。
しかし「読み直す」を「聞き直す」に変換したらどうでしょう。
なんだか簡単そうに感じませんか?
このように、音声学習は普段なら、「読み直す」「解き直す」といった復習法を、「聞き直す」ことで再現できるのです。
復習が苦手な人はかなりいると思います。
しかし、何事も勉強をする上で復習しなければ知識は定着しません。
音声学習なら復習のハードルがかなり低いため、容易に復習できるでしょう。
音声学習にオススメのコンテンツ
ここまで、読んで、音声学習のメリットはつかめました。
ここでやる気になった方は、あとはやるだけだと思います。
そこで、音声学習にオススメの学習コンテンツを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
Amazon Audible
もうすでに私たちの生活に溶け込んでいるAmazonが提供しているサービスです。
米国に本社があることから、TOEICの参考書など、英語の書籍も充実しています。
最初の1冊は無料で読むことができるので、迷っている人はすぐ登録してみるといいでしょう。
audiobook
Amazon Audibleと同じぐらい大きなサービスで、利用者も100万人を突破しました。
月額750円で読み放題のプランがあるので、1冊でも読めば(聞けば)元が取れてしまうので、かなりの優良サービスです。
中には週刊誌もあるので、勉強で疲れた時の気分転換に使えそうなのも嬉しいポイントです。
Voicy
Voicyとは、本を聞くのではなく、著名人、ブロガー、SNSのインフルエンサーといった、多様なパーソナリティによって構成されたラジオ配信サービスです。
パーソナリティとリスナーの距離が近いのが特徴で、インフルエンサーのノウハウや思考法などをより身近に感じることができます。
また、SNSの話題から話が展開することもあります。
Twitterなどをしている方は「あ、これ興味があった話題だ。聞いてみよう」という風に知識を深められることも。
有名パーソナリティの例として、はあちゅうさん、イケダハヤトさん、プロ奢ラレヤーさんといった方々が参入しています。
ブログ、アフィリエイト、仮想通貨、ビジネス、副業などのトレンドを知りたいという方は聞いてみるといいかもしれません。
YouTube
ここ数年、YouTubeにも教育系のチャンネルや、ビジネス系YouTuberが増えてきているので音声学習コンテンツとして利用できます。
中には、動画はなく、本当に音声だけで楽しめるチャンネルもあるので、「勉強したいこと 学習法」などで検索してみるといいでしょう。
まとめ
このように、音声学習は科学的にも有効な学習方法であり、机の上で勉強するのとはまた違ったメリットがあります。
普段はデスクで書いて勉強、復習は音声で繰り返すなどすれば、飽きにくい勉強法が確立できます。
先ほどご紹介したように、AudibleからYouTubeまで、音声学習コンテンツは溢れているので、自分にあったサービスを探してみるのも楽しいでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメントを残す