『アロマテラピー』とは、植物から抽出された精油の香りで体や心の不調を整える自然療法のひとつ。
アロマテラピー検定を主催する日本アロマ環境協会によると、2019年4月までの受験者数は累計47万人を突破。
参考元:公益社団法人日本アロマ環境協会
オーガニックやエコなど、自然志向の高まりとともにアロマテラピー検定の人気も高まってきています。
今回の記事では、学習のスケジュール立てから勉強のコツ、効率的な暗記方法まで、独学でも合格できるアロマテラピー検定の勉強法についてご紹介します。
目次
1.アロマテラピー検定とは
アロマテラピー検定とは、公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)が主催する日本で最もポピュラーなアロマテラピーの資格です。
試験を運営するAEAJはアロマテラピー関連で内閣府に公益認定された唯一の団体でもあります。
アロマテラピー検定には1級と2級があり、1級に合格するとアロマテラピーアドバイザーやアロマセラピストなどの資格が取れるようになります。
2.アロマテラピー検定はキャリアアップに使える?
2016年にAEAJが発表したデータによると、アロマの市場規模は2011年は2,654億、2015年は3,337億へと著しい成長を遂げています。
2016年にはソニーがパーソナルアロマディフューザーを事業化し、男性やビジネスパーソン向けて新たなアロマの市場開拓を始めています。
こうした市場の拡大に伴い、アロマテラピーの知識を持つ人材に対しても注目が集まっています。
これからのキャリアアップとしてアロマテラピー検定は有用といえるでしょう。
また、AEAJの会員になると『アロマスペシャリストサーチ』というサービスも利用できます。このサービスは資格保有者と企業・団体を結ぶマッチングサービス。資格をキャリアに生かしたいと思う人にぴったりのサービスです。
3.学習スケジュールの立て方
アロマテラピー検定は、5月と11月の年2回で開催されます。
独学の勉強に必要な期間は余裕をもって2か月~3か月。
確実に合格を狙うために製造法や歴史、精油のプロフィールなど公式テキストの項目ごとに時間の割り振りを考えてみましょう。
精油の製造法は1週間、歴史は3週間、精油のプロフィールは2週間など、各項目にどのくらいの時間がかかりそうなのかを計算します。
アロマテラピー検定の公式テキストは精油の仕組みから取り扱い、歴史、法律、精油のプロフィールまで各項目で分けられていますが、実際の問題は各項目が混合した応用問題が出題されます。
つまり、一度公式テキストを学習してから各項目をノートにまとめる作業が必要です。
アロマテラピー検定の学習では、インプットとアウトプットの時間を同じぐらい取っておきましょう。
4.関連性を持たせる暗記のコツ
アロマテラピー検定の試験では、精油のプロフィールや取り扱い方、歴史など幅広く出題されるため、全てを暗記しようとすると頭が混乱してしまいます。
暗記のコツは、それぞれの項目に関連性を持たせること。
例えば、精油のネロリはイタリア・ネロラ公の妃が愛用していたことから、ネロリという名前が付きました。ネロリは原料植物名はビターオレンジ。美しい妃にふさわしいオレンジの花の爽やかで甘い香りがします。
このように歴史と名前の由来、香りの種類を関連付けて記憶すると複数の精油の知識を混同することなく試験でアウトプットできるようになります。
5.おすすめの参考書
アロマテラピー検定の参考書は、AEAJが発行しているアロマテラピー検定公式テキストと問題集がおすすめです。
公式以外にも参考書が発売されていますが、毎年出題される範囲と内容はAEAJの作る公式テキストと問題集によって変わるため、公式以外の参考書を買うと情報が古かったり、出題予想が外れる場合があります。
公式テキストの内容が難しかった場合には『(スマホ問題集付き)マンガで合格! アロマテラピー検定1級・2級 テキスト+模擬問題』がおすすめ。
文章だけでは覚えづらい歴史や精油のプロフィールなども視覚的に優しく理解することができます。
同作者の『4コマでわかるアロマテラピー』なら、無料でマンガを読むことができるので勉強の合間の息抜きにのぞいてみてもいいかもしれません
6.【実技】香りテストへの対策
アロマテラピー検定では1級、2級ともに香りの実技テストがあります。
香りテストは名前の通り、ビンに入っている精油を嗅いで中身を当てる試験です。2級は9種類、1級は17種類の精油の香りを覚える必要があります。
香りテストのポイントは、『イメージ力』。
香りは脳の記憶を司る海馬を通って感知されるため、自分が精油を嗅いだ時のイメージと名前を結びつける練習が香りテストへの対策になります。
例えばベルガモットは紅茶の香り、イランイランは甘い香水の香りなど自分の身近な物に香りのイメージを結びつけながら記憶すると、試験の時にすぐに思い出すことができます。
まとめ
アロマテラピー検定に独学で合格するために、勉強法のポイントをもう一度振り返ってみましょう。
《1》試験までのスケジュールを決める
① 公式テキストを勉強する(インプット)
② ノートにそれぞれの項目から関連性をまとめる(アウトプット)
③ 問題集を解く(アウトプット)
④ 香りテストの練習を行う
①~④にどれくらい時間がかかるのかを考えて試験までのスケジュールを立ててみましょう。
平均では勉強を始めてから試験日まで3か月が一般的ですが、毎日勉強できる時間がしっかりと確保できるなら1か月でも問題ありません。
《2》関連性を持たせて暗記する
アロマテラピー検定では精油の歴史や抽出法、取り扱い方法、効能など複数の項目を暗記する必要があります。
公式テキストを学習した後にノートを自作してそれぞれの項目を関連付けて覚えると試験当日も落ち着いて思い出すことができます。
《3》香りはイメージで暗記する
香りテストの対策は、とにかく匂いのイメージをつくること。精油の香りを自分の身近な物にイメージを重ねて暗記します。
アロマテラピー検定は独学でも合格できる可能性の高い資格です。合格後は自分や家族のために、仕事のキャリアアップとして生かしてみましょう。
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