一夜漬けはあり?なし?メリット・デメリットと押さえておきたいコツ

夜

テスト前に一夜漬けをした経験はありませんか。親や周りから「一夜漬けはよくないからやめなさい!」といわれても、なぜよくないのかがわからないと、結局一夜漬けに頼ってしまいますよね。

結論から言いますと一夜漬けは、記憶を定着させるという観点からはあまり良くありません。しかしテスト最終日の暗記系科目に限っては、効果を発揮してくれるとわかりました。

この記事では一夜漬け学習のメリット・デメリットをはじめ、一夜漬け成功のコツや試してみたい他の勉強法についてまとめました。

一夜漬けのメリット2つ

そもそも一夜漬けとは、テスト前日に徹夜をして詰め込み勉強をすることです。あまりいい印象がない一夜漬けにもメリットはあります。さっそく見ていきましょう。

出題範囲の決まったテストなら乗り切れる

一夜漬けは短時間でできるだけ多くのことを記憶する必要があります。そのため、模試や入試などの範囲が広いテストに対してはあまり効果的ではありません。

しかし、定期テストなどの出題範囲が決まったテストであれば、覚える範囲もかなり限られます。そのため何とか乗り切ることができたり、場合によっては普通に勉強するよりも高得点を獲得できる可能性も少なくありません。

適度なプレッシャーの中、全力で勉強できる

一夜漬け勉強は、前日の夜から朝まで勉強をして、そのままテストに臨むこととなります。つまりタイムリミットがかなり限られており、普通に勉強するよりも集中力が上がるとの声も見られました。

確かにまだ時間があるからとダラダラ暗記するよりは、前日に限られた時間で取り組んだ方が、適度なプレッシャーによって全力で勉強に取り組むことができるのかもしれませんね。

一夜漬けのデメリット3つ

一般的には避けた方がいいと言われる一夜漬け学習。それはなぜなのでしょうか。一夜漬けのデメリットについて見ていきましょう。

睡眠不足による翌日の寝坊が心配

一夜漬け学習は、普段は眠っている夜の時間帯に勉強をします。万が一うたた寝をしてしまった時は、普段よりも目覚めが悪くなるため、翌日寝坊をしてしまう可能性も。せっかく一夜漬けまでして勉強を頑張っても、肝心のテストが受けられなければ本末転倒です。

「朝まで起きているから大丈夫!」と思わずに、念のため普段起きる時間にはアラームをセットしておきましょう。また、睡眠不足を取り返すためにも、ゆっくりと休む日を必ず取り入れてくださいね。

計算ミス・ケアレスミスが増える

睡眠時間を削って勉強する一夜漬けの場合、どうしてもテスト中の集中力が低下しやすくなります。暗記したことはある程度覚えているかもしれませんが、計算や綴りのミスといったケアレスミスが起こりやすくなる点はデメリットです。

思い切って理数系や英語の科目の時は一夜漬けを諦めるか、普段よりもさらに注意をして見直しをするなどの方法で対処しましょう。

テストが終わるとすぐに忘れてしまう

一夜漬けの最大のデメリットが、テストが終わるとすべて忘れてしまうことです。本来記憶は睡眠を取ることで定着するので、睡眠をとらないでできるだけ多くのことを覚えようとする一夜漬けでは、記憶を定着させるのがとても難しいです。

例え定期テストは乗り切ることができても、模試や受験などの広範囲での試験では歯が立たなくなってしまう事も。やむを得ず一夜漬け学習で乗り切った場合は、普段よりも念入りに復習をして、しっかりと受験対策をしましょう。

少しでも効率をあげるための一夜漬け学習のコツ

一夜漬けは良くないといわれても、何らかの理由で一夜漬けをせざるを得ない理由がある方も多いはず。だったら少しでも効率をあげる方法を実践しましょう。限られた時間で最大のパフォーマンスを発揮するための、一夜漬けのコツについて紹介します。

範囲をしぼる

一夜漬けはその名の通り一晩で覚えなければいけません。漠然と暗記を進めてしまい、余計なことまで覚えてしまっては時間の無駄です。そこで、必ず範囲をしぼって勉強をすすめましょう。

もちろん定期テストの場合は事前に範囲を知らせてくれているはずです。可能であれば範囲すべてを着手したいところですが、時間的に難しい場合はすべてが中途半端になってしまうかも。その場合は出題範囲からさらに覚える範囲をしぼり、「ここの単元だけなら満点が取れる!」という武器をいくつか持っておきましょう。

準備は事前にまとめて

一夜漬けで暗記をすると決めたら、夜中の静かな時間帯は覚える事に集中したいところ。そこで、一夜漬けの暗記に取り掛かる前に、あらかじめ事前準備の時間を作りましょう。

例えば覚える部分に赤マーカーをひいて下敷きで隠せるようにしたり、暗記帳をつくるなどの準備です。「そんな時間があれば少しでも暗記したい」と思うかもしれません。しかし短時間で勉強をする一夜漬けだからこそ、「暗記する箇所を整理する時間」「集中して暗記をする時間」を分けることで、暗記する時間の密度がグッと高いものになりますよ。

あまりおすすめできない「一夜漬け」

メリット・デメリットを見ていると、やはり一夜漬けは勉強法としてはあまりおすすめできない方法と分かります。でも、徹夜で勉強をするのは並の忍耐力では不可能です。そこで、その忍耐力を活かすことができる他の勉強法もあわせて紹介します。

どうしてもやるなら定期テスト最終日に!

ここまで散々「おすすめしない」と紹介している一夜漬け学習ですが、どうしても取り入れるのであれば、定期テスト最終日に暗記科目がある場合にしましょう。

定期テスト最終日であれば、デメリットで紹介した睡眠不足も対策できる上、暗記科目と短期記憶の相性は抜群です。運が良ければ普段よりもいい点数が取れるかもしれません。

ただし、どうしても取り入れるのであれば以下の注意は守りましょう。

  • 翌日はたっぷりの睡眠をとれるよう、スケジュールを調整する
  • 当日朝は寝過ごしに注意!テストが受けられないのが一番最悪
  • 受験や模試までに、必ずその範囲を復習しておきましょう
あくまで一夜漬けは最終手段に取っておき、できるだけ事前に学習をすすめて対処しましょうね。

毎日コツコツ勉強するのが一番!

受験に向けて最も効果を発揮してくれるのは、コツコツ勉強する「毎日学習」です。長期記憶にはたらきかけることで、知識が記憶に定着しやすくなります。

でも実際はやろうと思ってもできない方も多いはず。毎日学習が難しい理由や続けるコツについてはこちらの記事も参考にしてくださいね。

コツコツ学習は本当に効果的?毎日学習のメリットと続けるコツ

一夜漬けよりも効果的な「早朝勉強」

一夜漬けができる程の忍耐力がある方におすすめなのが、早朝学習です。早朝学習とは、その名の通り普段よりも早起きして朝の数時間を勉強時間にあてる方法です。

この方法は毎日学習と一夜漬け学習のいいとこどりの勉強法なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。早朝学習のメリットや確実に続けるコツについてはこちらの記事も参考にしてください。

頭がすっきりする!早朝学習のメリット・デメリットと早起きのコツ

試す価値あり?グループスタディ

海外では日本よりも勤勉な大学生が多い傾向にあるようです。その海外大学生が取り入れている勉強法がグループスタディ。簡単に紹介すると、複数名のグループで学習に取り組む方法です。

自分が学んだことを周囲の人に説明することで、より理解が深まります。そのため、受験勉強や模試などの広範囲の学習にもおすすめの方法です。グループスタディについてはこちらの記事でも詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。

人に説明するのが大切?海外の優秀な大学生の勉強法「グループスタディ」

まとめ

親や先生にあまり評判が良くない一夜漬け学習ですが、デメリットを見ると「睡眠不足によるミスが起こる」「せっかく覚えても記憶が定着しない」などの理由があるとわかりました。

しかし一夜漬けはやむを得ず取り入れることになってしまう方も多いはず。その場合は後日、睡眠不足の解消と記憶の定着のための復習を念入りに行いましょう。また、今回紹介した勉強法にも挑戦し、自分に合った方法を見つけてくださいね。

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