「テスト前に勉強してもなかなか覚えられないよ・・・。」
「大事な試験、絶対合格したい!」
「復習はいつやればいいの?」
学校や資格の勉強、大変ですよね。
しっかり理解し、頭に入れるには何度も復習をしなければいけません。
今回は記憶に残りやすい復習のタイミング「1:5の分散学習」について紹介します。
効率的に記憶を定着させ、思った通りのパフォーマンスが出るようにしましょう。
記憶の定着には分散学習
残念ながら、一度勉強しただけですべてを理解・記憶するのは不可能です。
ただ復習をすればよいかというと、そうでもありません。
試験テスト前の一夜漬けを考えてみてください。
一気に内容を詰め込んでも、翌朝のテスト当日にはさっぱり忘れたという経験はありませんか?
理由は1回だけの復習いわゆる集中学習では記憶がほぼ定着しないためです。
ある研究では、小分けにして学習するいわゆる分散学習のほうが記憶の定着に効果があるという結果が出ています。
同じ8時間を勉強に当てたとしても、集中学習をしたグループよりも分散学習をしたグループのほうがテストの結果が良かったのです。
脳が短期記憶(ワーキングメモリー)から長期記憶に移行させるには、学習をしない時間が必要です。
少し時間を置いて繰り返し勉強つまり復習をし、長期記憶に残るのです。
では、何回も復習しようとした場合、どのペース・タイミングで行えばいいのでしょうか?
勉強内容を定着させるには「1:5の分散学習」がベストです。
「1:5の分散学習」とは
学んだ知識を復習するタイミングとして「1:5の分散学習」がおすすめです。
「1:5の法則」とも呼ばれます。
「1:5の分散学習」とは復習のスパンを1とし、試験(本番)までの日数を5にする勉強方法です。
効率的に復習するために、「1:5の分散学習」について詳しく見てみましょう。
「1:5の分散学習」のタイミング
「1:5の分散学習」を行うタイミングは本番までの日数によって異なります。
例えば、本番が30日後だとすると、6日空けて復習しましょう。
復習のタイミングは今日から6日後、12日後、18日後、24日後とします。
もし本番までの日付が短い場合でも同じように計算し、7日後なら1〜2日空けて復習します。
復習のタイミングは今日から1日後、2日後、4日後、6日後とします。
1:5の数をそこまで厳密にしなくてもよく、おおよそこの比率を使えば、本番で記憶を取り出しやすくなると言われています。
なお、試験やテストといった本番がない人は自由に締め切りを設定しましょう。
仮として締め切りを決めたほうがモチベーションを高められます。
「1:5の分散学習」の回数
「1:5の分散学習」の復習回数は5回がベストです。
5回以上復習しても定着率にはほとんど変化がないと言われています。
「時間があるから」と言って何度も復習しなくても構いません。
先程挙げたタイミング(一定周期)で5回復習を行いましょう。
「1:5の分散学習」の内容
「1:5の分散学習」の仕方は小テスト形式がおすすめです。
手で書かないと覚えられない、という方もいますが実際は書くことが重要ではありません。
内容を思い出すことにより、記憶が定着していくのです。
そのため、小テストを用いて勉強した内容を思い出してください。
小テスト形式で復習をし、5回正解が続くようならやめてもOKです。
もし過去問題集や教科書・テキストに小テストが載っていない場合は、自分でテストを作りましょう。
小テストと言っても簡単なもので構いません。
脳内で問題を考えたり、教科書の端に書き込んだりするだけでも構いません。
小テストで5回正解したら、間違えた別の分野・箇所の復習に時間をまわしましょう。
「1:5の分散学習」はDaiGoさんも推奨
「1:5の分散学習」は、あの有名なメンタリスト・DaiGoさんも推奨しています。
DaiGoさんは慶應義塾大学理工学部物理情報工学科を卒業しており、勉強・学習に関する書籍も多数出版しています。
効率的に勉強を進めるためのノウハウを知っているDaiGoさんも推している方法、気になりませんか?
手軽に「1:5の分散学習」を実行できるよう、DaiGoさん(とその弟)がスマホアプリを公開しています。
「分散学習帳」アプリは覚えたいことをカードにし登録しておき、最適なタイミングで復習を促します。
「1:5の分散学習」を応用したスマホアプリ、ぜひ試してみてください。
まとめ
試験や資格の勉強を一夜漬けで済まそうとして、痛い目にあったことはありませんか?
一気に情報を詰め込む集中学習はあまり記憶に定着しません。
きちんと本番で成果を出すには分散学習が必要です。
中でも脳の仕組み的に効果的なのが「1:5の分散学習」です。
「1:5の分散学習」とは復習のスパンを1とし、試験(本番)までの日数を5にする勉強方法です。
5回に分けて復習することで記憶に残りやすくなります。
また、小テスト形式を採用するとベターです。
効率的に復習し、時間を無駄にせず、理想のゴールを目指しましょう。
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