医療事務の紹介と資格取得のための勉強法

医療事務

医療事務の資格

突然ですが、みなさんは医療事務の資格と聞いて何を思い浮かべますか?

実は「医療事務の資格」とは特定の資格について指すのではなく、いくつかの医療系の資格をまとめて呼称されています!

…ご存知でしたでしょうか?

例えばですが、下記の資格が医療事務の資格と呼ばれています。

いろんなサイトをご覧になっても確認できると思いますが、医療事務の資格に含まれる資格に明確な定義がないため、サイトによって記載されている資格の名前も個数もまちまちです。

それだけに、医療の事務に求められる知識や技能は広範にわたっているということかもしれませんね…。

ここでは一般的に人気があって、多くの人が取得を目指している資格の概要をご紹介していきたいと思います。

医科2級医療事務実務能力認定試験

全国医療福祉教育協会によって実施される試験で、後述する「診療報酬請求能力認定試験」の基礎となる位置づけです。

試験内容としては、医療に関する事務の知識の他に医療関連の法律や規則、レセプト作成スキルなどの診療報酬についてのノウハウを問われます。

この資格を有していると大方の医療事務について必要な知識を持っていることの証明になるので、就職や転職には有利にはたらきます。

試験は学科試験と実技試験に分かれており、受験にあたって医科点数表・参考書・ノート等の資料・電卓の持ち込みが許可されています。

合格は実施されるタイミングにおける試験の難度によるところもありますが、70%以上の正答ができると合格圏内に入ってきます。

 

学科試験はマークシート式で、医療関連法規に関する知識と診療報酬請求に関する知識がそれぞれ10問ずつ出題され、一方の実技試験では外来と入院に関する診療報酬明細書作成を行います。

参考 医科2級医療事務実務能力認定試験 詳細

レセプト点検業務技能検定試験

これは医療事務の中でもレセプトの点検に特化した資格で、特定の病名に対して行われた検査やそれに対する治療、処方された薬が適切かどうかを問われる試験です。

薬剤や検査の適応病名についての知識の他に、診療報酬点数表〔医科〕算定原則についての知識と、診療報酬明細書の記載方法について全般的な知識が求められます。

試験は学科試験と実技試験に分かれ、学科では正誤問題・記述問題・選択問題の3パターン、実技ではレセプトを点検する問題が10問出題されます。

出題数が多い割に制限時間が1時間30分しかないので、終わってみるとあっという間だったと感じる方や、逆に時間が足りないと感じる方もいるので、時間配分がキーになる試験と言えます。

試験は毎月実施されているので多少コストは発生するもののリベンジがしやすく、またテキストの持ち込みが可能という特徴もあいまって、大学病院のように大きな病院勤務に憧れる人の中に学生の内に取得する人もいます。

参考 診療報酬請求能力認定試験 詳細

診療報酬請求能力認定試験

先程ご紹介した医科2級医療事務実務能力認定試験の上位にあたる資格です。

数ある医療事務資格の中でも最難関であるとも言われていて、合格率は30%ほどしかありません。

3時間で学科試験20問と実技試験2問を解くのですが、学科試験の各問題は4つの文章で構成されています。

それぞれの文章を読解し正誤の検討すると多くの時間を要するため、時間配分が鍵になります。

 

また実技試験におけるレセプト作成ではボリューミーなカルテを読み込まなければならず、全ての問題を解けきれないまま試験終了を迎えてしまう方が少なくありません。

例えば手術中に麻酔や酸素吸引をしていれば、それに伴う点数を資料から探したり、正しく料金の計算をしてレセプトに書き込む必要があります。

術後に処方される薬剤の点数計算なども求められるので、正確かつ素早い計算能力が求められます。

参考 診療報酬請求能力認定試験 詳細

医療事務の資格取得に必要な勉強時間

資格取得に向けた学習所要時間は、おおむね4ヶ月~6ヶ月と言われています。

もちろん一定期間にどれだけの時間を割けるかは個人によってしまうので、ここでは1日のうち1~2時間を勉強時間に充てられることを前提としています。

現在または過去に医療事務をご経験されている方でしたら、業務を通して得られた知見から短期間で資格を取得できる可能性もあります!

 

一方で、基礎知識だけでなく応用知識もきっちりみっちり身につけて業務に活かしたい!という方も当然いらっしゃると思いますので、先程の学習所要時間を上回ることもあると思います。

その場合には、勉強の仕方に注意をしなくてはいけません。

と言いますのも、医療事務の資格取得のために独学を選ぶのか、通信講座を選ぶのか、あるいは専門学校を選ぶのかによって発生する費用が異なりますし、モチベーションの維持も難しくなるからです。

学校や職場での忙しさはそのままにプライベートを充実させ、家事もこなし、不意に頻発する誘惑のことを考えると、長期にわたる勉強には資格取得への確固たる意思が必要になりますし、その意思を持ち続けるために大きなストレスを抱えてしまう可能性があります(と経験者は語る)。

 

それならば資格を取ると決めた時点で、この先4ヶ月は資格取得のためにプライベートの一部を削る!と宣言して周囲の方々に打ち明けて、そっと協力してもらいましょう。

打ち明けるのはちょっと…という方も当然いらっしゃると思いますが、周りの方に伝えた手前頑張らなきゃ!と思えますし、逆に隠れてコソコソと頑張るよりかは堂々とできる方が変にストレスを抱えず気が楽になれる場合もあります。

試験勉強は終わってみれば短期間であったとしても、直面している間は長期間に感じられるものなので、なるべく少ないストレスで勉強に取り組めるような工夫が必要です。

 

そのためには効率を重視する必要があります。

少ないストレスで、少ない労力で、最短時間で目標を達成するには効率を度外視することはできません。

効率の良い勉強方法とはどのようなものか、というのを下記の記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください!

【勉強のコツ】正しい勉強の仕方とは

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