この記事では、集中したいのにできない方のために、集中をもたらす上手な休憩方法をご説明します!
「集中力を高めて効率的な勉強をしたい!」
「集中して勉強したいのに、長時間集中できない」
受験や資格取得など、目標に向かって勉強をしている人の多くが、できるだけ集中力を高めて勉強に取り組みたいと考えているはず。
こうした問題の多くは「集中力がすぐ切れてしまうことが原因」で発生しています。
そこでこの記事では、集中力持続時間と休憩の関係性について注目してみました。
結論、人の集中力が続く時間はとても短いので、
休憩をうまくとりいれつつ勉強に取り組むことで集中パフォーマンスが上がります!
目次
人間の集中力が持続する時間は?
集中力が持続する時間には、以下の2パターンがあります。
- 高い集中力を保てる時間 = 15分
- 集中力持続時間の限界 = 90分
ちなみに、人間の集中力は8秒で金魚より短いといった情報もありますが、ガセネタだという説が有力です。
参考:https://togetter.com/li/1111613
集中力を持続するには15分ごとの休憩がベスト
まず、高い集中を持続するためには15分ごとに休憩をはさむべきとの考え方があります。
集中力に関する研究結果について、以下のような記載がありました。
英単語を学習した中学生のテスト結果について、池谷教授は論文で「グループ間のテストスコアを見てみると、翌日には『15分×3(計45分)学習』グループが『60分学習』グループを抜き、1週間後にはさらに差が広がりました。
こちらは実際に集中する時間を変えて脳波を比較したものです。
15分ずつ休憩したグループの方が、60分続けて学習を続けたグループよりも高い集中力を保つ結果となりました。
長時間続けて勉強するよりも、15分刻みで勉強するほうが、勉強の合計時間は45分と少ないにもかかわらず、高い成果を出したのです!少なくとも、1.3倍以上の効率を出したことになります。
実際に、テレビなどでよく見かける同時通訳の担当者は15分周期で交代します。これは15分をこえてしまうと集中力が下がりはじめ、ミスをする可能性が増えるからです。
特に高い集中力が必要な作業や勉強に取り組んでいる場合は、この15分周期で休憩をはさむのが好ましいでしょう。
実験で証明されていて、現場でも活用されています。
集中力持続時間は90分が限界
では勉強中に常に15分周期で休憩を挟めるかというと、現実的には困難です。
学校の授業中や試験時間中など、15分以上集中力を持続しなければいけない場面もあります。
集中力持続時間について、90分が限界とのデータがあります。これは人の体内時計であるサーカディアンリズムの周期と言われています。
私たち人間は、朝目が覚めて夜眠くなり、一定時間に1度お腹が空いて食事をとります。このように1日の周期に合わせて体の状態を自然と変化させる働きを持っており、これをサーカディアンリズムといいます。
このサーカディアンリズムの周期が90分といわれており、90分以上勉強を続けると体内時計が狂ってしまい、睡眠や食事などの本能的な部分に乱れが生じる可能性もあるのです。
体内時計を正常に保つためにも、長くても90分に1回は必ず休憩をはさむようにしましょう。
必ず、90分に1回は休憩してください
集中力の持続時間をいかした勉強の方法
集中力持続時間を活かした勉強には、気が散らないための工夫が必要です。
短時間でも集中して勉強に取り組むための方法について、具体例を挙げつつ紹介します。
方法①タイマーなどで時間を測る
集中していると15分経ったことに気付かず、休憩のタイミングを失ってしまう場合もあります。逆に「そろそろ15分かな?」と気にしていると、勉強にまったく集中できません。
タイマーなどで15分を測り、分かるようにしておくのがベストの方法です。
慣れてきたら「この問題を15分以内に解く!」「15分で一問一答をできるだけ多く正解する!」などの目標を設定すると、ゲーム性が増してより集中しやすくなります。
方法②集中できる環境をととのえる
勉強を始める前に集中できる環境づくりも重要です。
筆者の集中力が続かなかったと反省している実例には以下のものがあります。
- ちょっと喉がかわいたと言って勉強を中断
- たまたま目に入った漫画本の内容が気になりだして集中力低下
- ちょっと時間を見るつもりで開いたスマホでSNSを開始
- 気分転換に聞き始めた音楽で歌いだす
下記に対策を整理しました。
方法②-1 無音環境を作る
勉強中にBGMを掛けている人も多いと思いますが、これも近年の研究では集中力のを下げる原因 になることがわかっています。
α波が発生するようなヒーリングミュージックも集中するためによく使われていますが、理想的には無音が良いことが実験で明らかになっています。
特に口ずさんでしまうような、のりのいい曲/ 歌詞のある曲 は特に要注意です!
無音環境を作るためには耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを利用するのが効果的でしょう。
ノイズキャンセリングイヤホンはやや高価ですが、驚くほど効果がありおすすめです!
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方法②-2 スマホやPC、ゲーム、漫画は遠くにおいておく
スマホ、PC、ゲーム、漫画はちょっと目に入ると気が散ってしまう代表格です。特に注意して離れたところにおいておきましょう。
スマホをタイマーに使うこともあると思いますが、LINEなどが来てしまうと一瞬で集中力が削がれるでしょう。
タイマーにはキッチンタイマーがベストです。スマホを使う場合には離れたところにおいて、音だけ聞こえるようにしておきましょう。
方法②-3 飲み物や勉強道具を手元に用意しておく
勉強の途中で、参考書やノート、消しゴムなどを探す手間が発生してしまうとせっかくの集中が中断される原因になります。
勉強を始める前に、必要になるであろう道具を手元にそろえて置くようにしましょう。
飲み物も勉強中に必ず必要になるものなので、コップ一杯の水をそ15分のために用意しておくといいでしょう。
- 無音環境を作る
- スマホやPC、ゲーム、漫画は遠くにおいておく
- 飲み物や勉強道具を手元に用意しておく
休憩時間にやっていいこと
集中力をうまく持続するには「休憩」が必要不可欠です。しかし一言で「休憩する」といわれても、具体的に何をしていいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
集中力を持続させるために取り入れたい、休憩時間の過ごし方を紹介します。
少し体を動かす
勉強中はずっと同じ姿勢なので、体が固まります。すると血流も悪くなり、集中力が下がり疲れが出てしまうことも。
可能であれば15分周期のタイミングで少しからだを動かして、血流を促してコリを解消させましょう。おすすめは体操やストレッチです。軽く肩や首を回す、すこし伸びをするだけでもかなり頭がすっきりします。
また、数回に1回程度は散歩へ行くのもおすすめです。ふくらはぎは第二の心臓とも言われています。歩くことでふくらはぎのポンプ機能によって全身の血流が良くなります。
外の空気を吸うことでかなりリフレッシュ効果も期待できます!
仮眠をとる
当然ながら、勉強中はすごく頭を使います。脳をフル回転させあとは、休憩時間に少しでも脳を休ませたいところです。ある程度まとまった休憩時間があるのなら、思い切って少し仮眠をとりましょう。
仮眠時間は10分程度がベストです。30分以上眠ると体が本格的な睡眠モードに入ってしまいます。すると体内時計が狂ってしまうことで、生活リズムに影響が出てしまう事もあります。
仮眠をする時にはタイマーをセットしたり、友達にお願いして10分ぐらいで起こしてもらいましょう。
しかし10分の仮眠といっても、寝つきが悪い人の場合は10分で眠りに入るのはなかなか難しいですよね。
その場合は少し目を閉じて休憩しましょう。ドラッグストアなどにある、香りのするホットアイマスクなどを使うと、よりリラックス効果も高まります。
瞑想する
瞑想はリラックスをもたらすだけでなく、集中力や注意力に良い影響がることがわかっています!
怪しげな印象を持たれる方もいるかと思いますが、あのスティーブ・ジョブズも日課にしていた実践的な集中メソッドです!
一度騙されたと思って初めて見ると良いかと思います。
ストレッチなど、軽い運動もおすすめです
休憩時間にやらない方がいいこと
適度な休憩は集中力を持続させるうえで重要ですが、休憩時間の過ごし方によってはむしろ逆効果となる場合もあります。
最後に休憩時間にやらない方がいいことをまとめました。
スマホを見る
勉強中は目や脳を使うので、休憩時間に休ませておきたいところです。しかし休憩時間にスマホを使ってしまうと、目や脳をさらに疲れさせてしまいます。
必要な連絡の返事をしたり、音楽を聴く程度であれば問題ありませんが、休憩時間いっぱいにスマホを使い続けてしまわないよう気を付けましょう。
漫画やゲーム
漫画やゲームは、上手く取り入れられれば勉強中の息抜きとしてはとても有効な方法です。漫画やゲームを取り入れることで、いい意味で勉強の事を忘れてリフレッシュできます。
しかし漫画やゲームを使った休憩の最大の欠点は、そのまま漫画やゲームの世界に没頭してしまい、勉強に戻ってこられない危険性があること。
かならず時間やすすめる量をきっちり決めて取り入れてください。難しい場合は、いっそのこと勉強のキリがつくまで漫画やゲームを封印してしまいましょう。
目を疲れさせるスマホやゲーム機からも距離を起きましょう
集中力の持続時間や休憩を味方に、効率的な勉強を!
集中力の持続時間や休憩との関係性について紹介しました。
最後に記事で紹介した内容をまとめます!
- 高い集中力を持続するのは15分が限界
- 90分以上、集中力を継続させるのは難しい
- 少しからだを動かす(体操やストレッチ、散歩など)
- 仮眠をとる(または目を閉じる)
- 瞑想する
- スマホを使う
- 漫画やゲームをする
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