スポーツ界でよく耳にする「ゾーンに入る」という言葉。
「ゾーン」とは超集中状態、圧倒的なパフォーマンスを発揮できる状態です。
実はスポーツだけでなく勉強・仕事などさまざまな場面で見られることが分かっています。
「ゾーン」に入れば集中力が抜群に高まり、学習内容が定着しやすく、試験では結果が出やすくなります。
「ゾーン」没入は偶然・奇跡的なイメージですが、コツをつかめば自分の意志で入れるようになるんだとか!
今回は「ゾーン」に入るためのポイントを紹介します。
超集中状態「ゾーン」をコントロールし、勉強や試験で力を最大限に発揮しましょう。
ポイント①目標を設定する
「ゾーン」に入るため、最初に目的を決めます。
「何をやりたいか」・「何をやらなければいけないか」であって、今実現できるかどうかは関係ありません。
目標を達成した時の「嬉しい」状態をイメージしましょう。
例えば、「数学テストで90点を取る」といった目標を設定します。
勉強自体が好きではなくても、高得点を取ることによって得られるものを想像するというのも一つの手です。
- 志望校に合格する
- 親やまわりの人に褒められる
- 報酬として欲しいゲームを用意する
- 将来の夢を叶える
などを考えてみましょう。
何かを嫌々やっている時は集中できません。
自分なりの理想像を具体的に思い浮かべると、自然と前向きに取り組めるでしょう。
目標をはっきりさせることでポジティブな気分になり、「ゾーン」状態に近づけます。
ポイント②環境を整える
集中を途切れさせる要因があれば「ゾーン」に入れません。
取り組む対象に集中できる環境を整えましょう。
例えば、
- 携帯電話(スマートフォン)が鳴る
- 机の上が汚い、参考書やテキストが見つけられない
- 雑音が多い
- 照明がまぶしすぎる(暗すぎる)
- 周囲から注目されている
- 気温が暑すぎる(寒すぎる)
といった中では勉強に注力できないでしょう。
ついついスマホを触ってしまう人は机から離しておきます。
他にもYouTubeやTV・趣味に関するアイテムなどは目に入らないように注意します。
集中に邪魔なものを取り除き、「ゾーン」に入りやすくしましょう。
ポイント③ルーティンを持つ
「ゾーン」は偶然性が高く、望む時に必ず入れる訳ではありません。
しかし、可能性を高めるひとつの方法としてルーティンが挙げられます。
ルーティンは一連の動作を繰り返す、パターン化された行動です。
有名なルーティンと言えばプロ野球のイチロー選手ですよね。
あなたも、イチロー選手がバットをスタンドの方向に掲げるポーズを一度は見たことがあるのではないでしょうか?
他にも、ラグビー・五郎丸選手のお祈りするようなポーズ、体操・内村選手の両腕を前に構えるポーズなどがあります。
優秀な成績を残す選手には自分なりのルーティンを持っていることが伺えます。
ルーティンによって不安や緊張を和らげ、安定したパフォーマンスを出せるようになるのです。
勉強前に必ずやる儀式としては、音楽をかける・コーヒーを淹れるなど簡単なもので構いません。
ルーティンを集中状態「ゾーン」へのステップにしましょう。
ポイント④今だけを見る
「ゾーン」に入ると、今・目の前のことしか考えられなくなります。
逆に言えば、他のことを考えている時点で「ゾーン」ではないのです。
- 過去の失敗
- 未来への不安
- 他人からの評価
余計なことに意識を向けないようにしましょう。
マイナスな感情に囚われ、今やるべき勉強に集中できなくなります。
もちろん、過去の経験から反省したり将来の目標を立てたりするのも大切です。
ですが、それは今やるべきことではありません。
脳が一度に処理できることは限られています。
集中する時は100%集中しましょう。
「今」だけを選択し、「ゾーン」へ導きましょう。
ポイント⑤呼吸法を覚える
正しい呼吸をするだけで集中力を高められるって、知っていましたか?
イライラした時・緊張した時の呼吸はいつの間にか浅く・早くなりますよね。
呼吸をマネジメントすると、脳に酸素がいきわたり、落ち着いた精神状態に戻せます。
ヨガでも用いられる基本的な「丹田呼吸法」を習得するのがおすすめ。
丹田(たんでん)はへその数センチ下にあり、気が集まる場所と言われています。
具体的な方法は以下の通りです。
- 背筋を伸ばし、肩の力を抜く
- 3秒で鼻から息を吸う
- 3秒息を止める
- 10秒から15秒かけて鼻から息を吐く
- 1〜4を10回繰り返す
勉強前や資格試験、どんな場面でもできるので試してみてください。
「丹田呼吸法」を取り入れて、呼吸そして心をコントロールし、「ゾーン」へ進みましょう。
まとめ
超集中状態「ゾーン」に入ることができれば、勉強・試験で高いパフォーマンスを出せます。
集中力を高めたい時は以下の5点を押さえましょう。
- ポイント①目標を設定する
- ポイント②環境を整える
- ポイント③ルーティンを持つ
- ポイント④今だけを見る
- ポイント⑤呼吸法を覚える
自分の力を最大限に出せるようにするには「ゾーン」の活用は欠かせません。
作業効率を上げ、理想の結果を手にするために「ゾーン」へ入るコツをつかみましょう。
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