多くの方が勉強する気になれない、という状況を経験されたことがあるかと思います。
勉強する気が湧かなくても試験日は待っていてくれませんし、刻一刻と近づいてきます。
それでも勉強しなくちゃいけないけど、、、というジレンマを解消する対処法を4つご紹介していきたいと思います。
対処法1 音楽を聴く
Youtubeに「勉強用・作業用BGM」などのプレイリストがあるように、音楽を聴きながら勉強をする人も多いかと思います。ところが自然音以外の音を聴きながらの勉強は、集中力を下げ、記憶の定着を低下させる傾向にあります。
ただし目的に合わせた音楽を聴く、または音楽の種類を変えると下記の効果を得られることもあります。
やる気・モチベーションUPしたいとき
ここでは好きな音楽を聴くことをおすすめします。好きな音楽は気分を上げると、アドレナリンが出てやる気スイッチを入れてくれます。勉強の10~15分前に効き始めると良いとされています。
インプットしたいとき
集中力が高まっている状態だと記憶力は定着するので、無音or自然音を聞くのがベストです。無音すぎると集中できないという人もいると思います。それは、無音になることで集中し過ぎている=緊張しすぎている状態になってしまっている為です。
緊張しすぎると体が強張ってしまい、結果として勉強してもすぐ疲れが出てしまいやすいです。その場合は自然音を聞くと集中し過ぎず、あるいは緊張し過ぎずに、程よくリラックスした状態で勉強することができます。
アウトプットしたいとき
先述と同様、好きな音楽・気分が上がる音楽を聴きながらが良いとされています。特にクリエイティブな作業や何かアイデアを出したい時は新しい情報を得たり生み出す必要があるため、あるいはある程度の集中を削いで気分を上げるためにも、音楽を聞くのは効果的です。
対処法2 誰かと話す
友人と一緒に勉強をする中で勉強に飽きてしまい、ついおしゃべりが始まってしまうことがあるでしょう。
お互いが黙々と勉強に取り組むことで多くのことを吸収できると思いますが、おしゃべりをしながらでも勉強することは可能です。
とある単語記憶の学習実験をご紹介します。ジェスチャーを使って学習するグループ、イラストを見て学習するグループ、音声を聞いて学習するグループの3つに分けた時、結論から言うとジェスチャーグループが1番トップの成績を出しました。
これは、ジェスチャーでは視覚・聴覚・動作など様々な感覚を使うことで多くの体の感覚に働きかけ、各感覚が情報をマッチングさせようとしてより情報処理能力が上がる、という仕組みです。これを多感覚理論と言います。
友人と勉強する中でその気分転換として、ジェスチャーゲームのように体を動かしたり、見たり聞いたりしながら気軽に挑戦してみてください。肩の力を抜きながら知識の吸収ができるので、気分が乗らない時にこそオススメです。
対処法3 ノートのまとめ
ノートのまとめは勉強そのものですが、これは勉強をするほとんどの人がしているのではないでしょうか。でも、ただ書き写したり、手を動かす作業になりがちなこともあります。
ノートまとめで1番効率の良い方法は、「思い出す(アウトプット)」作業に重点を置くことです。というのも、脳では記憶を「取り込む」よりも「思い出す」作業が記憶を定着させるといわれています。
例えば、ノートまとめる時は
- 教科書などのまとめたい箇所を読む
- 何もみずにノートをまとめる
- 分からない箇所や思い出せない箇所は空欄にしておく
- 教科書などを見返して穴埋め・補足
- 各章・各段落毎を読む
- 何も見ずに重要な箇所を思い出す
- 思い出せた部分はOK / 思い出せなかった部分は重点的にチェック
対処法4 運動
机に向かって勉強ばかりしてもいつかは飽きます。そんな時はぜひ運動を取り入れてみましょう。
シカゴのネーパーヴィル学区を対象にした実験では、有酸素運動のプログラムを学生の日課に取り入れたところ学力の向上が見られたという実験結果が出ています。
参考 ネーパーヴィルの体育についてなお、この実験では当時米国が目指していながら達成できていなかった教育改革に匹敵する水準まで向上しました。
これは、運動により脳の海馬(記憶に関与する部分)の容量が大きくなることで記憶力が向上し、また灰白質の減少を防ぎニューロン(情報伝達する部分)の結合がより多くそして強まることで、記憶を引き出すスピードが上がったためと言われています。
運動を取り入れることで気分をリフレッシュする効果がありますので、気分転換として勉強の合間にジョギングなどを取り入れるとよいです。
まとめ
勉強の気分が乗らない時の対処法を4つご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
勉強前に1アクション取り入れるだけで十分な気分転換になりますし、視野が広がる感覚を得られるかと思います。
また、他にもモチベーションを上げる方法についての記事を公開しておりますので、ぜひご参考になさってみてください。
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