テスト勉強や自習、どこで勉強をしていますか?
例えば「カフェ」1つを見ても
- おしゃれな雰囲気で集中できる
- うるさいから集中できない
と感じる方がそれぞれいらっしゃるように、勉強するスタイルには好みがあるかと思いますが、実際に集中できるのは自宅内と自宅外、どちらなのでしょうか?
また、自宅の中であってもリビングと自分の部屋ではどのような違いがあるのでしょうか。
今回は個人の性格に合わせた勉強場所別の向き・不向きを解説していきたいと思います。
自分にぴったりの勉強場所を見つけてみてくださいね!
自宅内学習 と 自宅外学習の向き・不向き
まずは自宅内と自宅外での勉強の向き・不向きについて比較してみます。
大学生の大学外での学習に関する研究によると、自宅外での勉強、つまりノマド学習をしたいと思う気持ちには2つの理由があることが分かりました。
① 物的側面
快適な設備や内装の環境で勉強をしたいと思う気持ち。
例)自宅では味わえない雰囲気やおしゃれなインテリアに囲まれたカフェ② 心的側面
他者の存在による緊張感やひとりになると集中できるという気持ち。
例)周りの人たちも勉強をしている安心感や周囲から見られている緊張感を得られる図書館
この研究結果から、以下のことが考えられます。
自宅外での学習が向いている傾向
- おしゃれな空間にいるとやる気が出やすい方
- 人に見られていると緊張感が高まる方
- 周囲に勉強している人がいると頑張れる方
自宅内での学習が向いている傾向
- 慣れ親しんだ空間だと勉強が捗る方
- 雑音が気になってしまいやすい方
- 周囲にいる人の目線が気になって落ち着かなくなってしまう方
おしゃれな空間は好きだけど他人の目線がどうしても得意でない方もいれば、勉強仲間がいた方がいいけど雑音のある環境が苦手な人もいますよね。
その場合は自分が最も優先したい条件を考えてください。
おしゃれな場所が好きだけれど他人の目線が気になるなら、自宅の勉強部屋を模様替えしたり小物のインテリアを置いてみたりしても良いでしょう。
あるいは、若者が多く出入りするカフェではなく、純喫茶のような静かな空間を探してみるのも良いでしょう。
また、勉強仲間がいた方が良いけど騒音の方が気になる場合は、友達の家や学校の図書館、塾の自習室などもおすすめです。
自分の部屋 と リビング学習の向き・不向き
次に、自分の部屋とリビング学習の向き・不向きについて比較していきたいと思います。
自宅学習派だけにとどまらず、自宅外学習派もカフェや図書館の時間外は自宅で勉強することになるため、参考にしてみましょう!
主婦の友社 Como編集部の調べによると、東大生の8割が子ども時代にリビングで勉強していたというデータがあります。
参考 誰でも実践できる、頭のいい子に育てる方法とは? 最近になってリビングでの学習に注目が集まった理由には、あえて雑音の多い中で勉強することで集中力を鍛えることや静かすぎる環境は集中力を損なう可能性があることが挙げられています。自分の部屋での学習に向いている傾向
- 一人でいる方がやる気が出やすい
- 家族がいると集中しにくい
- テレビが点いていると、つい見てしまう
- 少しでも騒音があると気が散ってしまう
リビングでの学習に向いている傾向
- 人がいた方が安心する
- 家族に分からない事をこまめに聞きたい
- 騒音があった方が集中できる
- あえて騒音の中で集中力を鍛えたい
カフェ と 図書館の向き・不向き
最後にカフェと図書館での勉強の向き・不向きについて比較していきたいと思います。
カフェと図書館はどちらも勉強場所として有用な場所ですが、決定的な違いは「雑音」の多さです。
まず、カフェは人の話し声や店内を流れるBGM、店舗に設置されているコーヒーマシンの音などが耳に入ってきやすい環境ですが、対して図書館は雑音が比較的少ない環境です。
また周囲の環境にも異なる点があります。
図書館では読書や勉強をしている人の割合が多くを占める一方で、カフェは勉強をしていない人の方が割合を多く占めます。一方で学生の場合、最寄りの図書館よりも離れたカフェの方が知り合いと出くわしにくいというメリットもあります。
カフェでの勉強が向いている人
・勉強に関係のない騒音がある環境がよい
(図書館だとみんなが勉強していて緊張する)
・自分に関係のない勉強仲間がいる空間にいたい
(知り合いがいるとプレッシャーを感じる)
・おしゃれな空間に浸って勉強したい
(勉強を強く連想させられる場所にいると疲れる)
図書館での勉強が向いている人
・騒音がない空間で勉強したい
(話し声やBGMが苦手)
・食事の匂いがしない空間で勉強したい
(食べ物の匂いがすると集中できない)
・勉強に関係する場所で学習したい
(勉強に関係のないカフェで勉強できない)
まとめ
今回ご紹介した勉強場所と場所の向き・不向きをまとめてみましょう。
① 自宅
自宅での勉強は、自分以外の人がいると集中できない、ひとりで勉強したい、慣れ親しんだ落ち着ける環境で勉強したい人に向いています。
- 自分の部屋
家族がいると集中できない、静かな環境でひとりで勉強したい人向け。 - リビング
ひとりで勉強していると落ち着かない、集中力が続かない人向け。
② 自宅外
自宅外での勉強は、自分以外の人がいると安心して勉強できる、人の目がある方が緊張して集中できる、適度な騒音がある方が集中できる、自宅だと集中できない人に向いています。
- カフェ
普段の学習環境や人間関係から離れた場所で勉強したい人向け。 - 図書館
騒音が静かで周りにいる人も含めて普段の学習環境に近い場所で勉強したい人向け。
自分が集中できる場所が分からない人は、まずは自宅と自宅外での勉強を試して比較してみましょう。
『すぐに集中できる環境を見つけたい!』という人は、自分が勉強で優先したい環境の条件を書き出して、その条件が多く当てはまる場所で勉強しましょう。
例えば、カフェで集中できるけど食事の誘惑に負けやすく、勉強時間が長続きしないなら図書館の方が向いています。一方で、図書館の方が落ち着いて勉強できるけど、静かで睡魔に負けやすく、カフェで勉強していた方が緊張して勉強時間が長く続けられるならカフェの方が向いています。
自分の好みだけで決めず、自分の集中力や勉強時間が少しでも長く続けられる勉強場所を選ぶようにしましょう。
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