平成はもう終了!来るべき「令和」時代に主流になる勉強法3選!

令和

本日、菅官房長官より新元号である「令和」が発表されました。
5月1日からはこの令和が元号となりますし、今年は2019年。つまり来年には2020年ですから、いわゆる「テン年代」も終わりを告げることになります。

そんな時代の変わり目に、戦後最大とも言われる「教育制度改革」も進んでいることはご存知でしょうか?
センター試験の廃止に代表されるこの改革ですが、総じて「自らで考えること」への比重が高まる内容、と言えるでしょう。

今回は、これから訪れる「令和」時代に備えた勉強法について、お話したいと思います。

教育制度改革で何が変わるのか

令和時代に予定されている教育制度改革において、変わるのは主にこの三点です。

  1. 学習指導要領
  2. 英語教育
  3. 大学入試センター試験の廃止

学習指導要領

これについては、主に三つのポイントがあると言えるでしょう。
それは

  • アクティブ・ラーニング
  • プログラミング
  • 英語

です。

アクティブ・ラーニング

「アクティブ・ラーニング」は読んで字の如しですが、能動的な学習のことを指します。
従来の、教員が生徒たちに対して一方向的に教えるようなスタイルの授業ではなく、生徒たちが自ら積極的に考え、班で話し合ったり個々に意見を出したりして、能動的に答えを探していくような授業の方式となります。

「詰め込み教育」や「ゆとり教育」が重視されていた平成時代に比べて、考えて答えを導き出す能力を重視した教育が行われることになりそうです。

プログラミング

小学校でもプログラミング教育が必修化されますし、大学でもAI教育が次々と必修化される流れにあります。

https://miraino-manabi.jp/

IT技術は今も目まぐるしく進化を続けており、令和時代は平成よりも一層IT知識が重視される時代になるでしょう。
平成時代の常識にとらわれず、新しい知識を吸収していくこともまた令和時代に必要な勉強法かもしれません。

英語教育

英語教育における改革についても詳しく見ていきましょう。

まず、小学校において、現在では5, 6年生に対して「外国語活動」と称される、英語に慣れ親しむための授業が行われていますが、これが3, 4年生に前倒しになり、5, 6年生においては「外国語」と正式な教科としての英語になります。

そして、中学・高校では授業がすべて英語で行われるようになり、また英語での会話や話し合い、発表などの機会が増えることになります。
加えて、「聞く・読む・話す・書く」の四技能の評価が始まり、これまでよりも自らの考えを表現する力が重視されるようになります。

大学入試センター試験の廃止

センター試験に代わり「大学入学共通テスト」が導入されることになります。

これは、単なる名称変更では勿論なく、先述の英語の内容変更にとどまらず、これまでのセンター試験になかった「記述問題」が国語と数学において導入されます。
また、2024年度以降は地理・歴史・公民と理科においても、記述問題を導入することが検討されているようです。

丸暗記だけでは厳しい時代へ

以上、教育制度改革における変更点をご紹介しましたが、初めに申し上げたように「自らで考えること」への比重が高まっていると感じていただけたのではないでしょうか?

『試験は暗記が9割』なんて本もありますが、単なる丸暗記では厳しい時代に突入していると言えます。
勿論、この本の著者が言うように、理解はあとからついてくるものだから、まずは暗記をすべきであるというのも一理はあります。
しかし、自ら考えることや、それを表現することが求められている以上、その訓練や下準備を十全に行っておく必要があるでしょう。

今回、そのためにご紹介する勉強法は三つです。

人に説明する

これは、そのままと言えばそのままなのですが、それだけに非常に有効な勉強法です。
人に説明できる、ということは自分が理解していることの何よりの証左になります。

逆に、説明していてどこか詰まってしまったり、相手に理解されないような部分があれば、そこが自分の理解が追いついていない部分ですから、その部分の復習が必要である、ということが分かります。

また、毎回説明する相手を見つけるのも難しいかもしれませんから、その場合は「エア授業」がおすすめです。
これは京大卒のお笑い芸人・ロザンの宇治原さんが行っていた方法ですが、つまり、相手がいなくても、自分が先生になったつもりでそのことについて説明をしてみるのです。

相手に理解されるか否か、ということは分かりませんが、その項目についての説明・論理を言語化するということに関しては変わりがありませんから、やはり有効な勉強法と言えるでしょう。

これができれば、授業中での話し合いや発表は勿論、記述問題においてもその経験を活かすことができるに違いありません。

ノートに書く

では、「人に説明する」ためにはどうすればいいでしょうか。
文字に限らず、何らかの言語化が必要になるはずです。

そのために役立つのが、ノートに書いてみることです。

ノートと言うと、学校で黒板に書かれたことを書き取るメモ代わりであったり、問題集を解くために利用するもの、というように捉えてらっしゃる方も多いかもしれませんが、ノートをそれだけのモノにしてしまっては実はとても勿体ないのです。

私は、ノートのことを自分の脳の拡張装置の一つであると考えています。

勉強したことについて、ノートにまとめてみると、その内容の論理のつながりが見えてくる上に、更に発展させることもできます。

具体的には、その項目について様々な方向で考え、ノートに記入をしてみるのです。
様々な方向というのは、その項目の原因や理由・その後のこと・類似(関連)しているもの・連想などです。

例えば、英語の過去分詞について勉強したとします。

過去分詞の「原因」というと動詞の原形になりますね。ではここでは仮に”taken”という過去分詞を取り扱っていたとして、原型の”take”を書き足しましょう。

「その後のこと」となると”taken”という過去分詞をどう使うか、ということになりますので、過去分詞の利用法としては主に、be動詞とセットにした「受動態」と、haveとセットにした「完了形」、それに加えて「修飾語」として用いる事ができ、「分詞構文」にも利用できますから、その旨を記載します。例文などもあればなお良いかもしれません。

「類似(関連)しているもの」としては、現在分詞が挙げられるでしょうか。現在分詞”taking”を記入し、その用法についても書いてみます。現在分詞の用法として、過去分詞と同様に「修飾語」と「分詞構文」が挙げられ、更にbe動詞とセットにした「進行形」もあります。

更に、原型の”take”から”take care of”という熟語が連想されたなら、ではその受動態は”be taken care of by…”となり……などと広がってゆきます。

と、このようにノートに書いてゆくと、英語のキーワード一つをとってみてもこれだけの広がりがあります。これを書いているうちに、曖昧な記憶や確認が必要なことなどが色々と出てくるでしょう。これを進めれば、人に説明をしても問題のないレベルまで知識を深めることができるでしょう。

速読

また、速読もまた「説明」を構築するために有効であると言えるでしょう。
なぜなら速読は、単に読書のスピードを速めて時間効率を良くするという意味のほかに、本に書かれている内容の流れを理解しやすくするという効果もあるからです。

なにかの文章を読む際に、じっくり、ゆっくりと読むと、一文一文の持つ意味や内容がしっかり理解できるかもしれません。しかし一方で、文章を進んでいくにつれて最初の方の文章の内容は頭を離れてしまうかもしれません。

逆に、速読をすれば一文一文はしっかり読めませんが、その分文章の流れや論理展開は理解しやすいと言えます。
これは、読解問題を解く場合においても活かせることです。

また、そのため説明をする際にもその流れや展開を利用することができますから、その意味で有利です。

加えて人間の脳は、大人になればなるほど単純で丸暗記的な記憶能力よりも、論理やストーリーに沿って記憶する能力が高まってゆきますから、速読によって流れや展開を理解しながらインプットした知識は忘れにくいことにもなります。

速読についてはこちらの記事をご参照ください。

学習スピードを高める速読とその方法

まとめ

新元号である「令和」、そして2020年代という新しい時代を迎えるにあたって、それに備えた勉強法をご紹介しました。

学校や受験に際した勉強に励む学生の方々に限らず、活用できる方法だと思いますので、ご参考になさってください。

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