情報社会が進むにつれて、現在の中学生を取り巻く学習状況はめまぐるしく変化しています。iPhoneやスマホなどで利用できるアプリを使った学習もその一つです。効率的な学習を進めるのに役立つことから利用しない点はありません。今回は、中学生におすすめの学習アプリをご紹介するとともに、選び方や利用の際の注意点も説明します。
学習アプリの選び方
学習アプリの種類は千差万別です。選び方を間違えるとかえって勉強の効率を下げてしまうことがあるので、選び方には注意が必要です。学習アプリを選ぶ際の3つの基準を共有していきます。
継続できるもの選ぶ
学習アプリで学べる知識が充実していたとしても、継続できなければ意味がありません。特に、有料版のアプリを購入した場合は、費用面で損をします。そこでおすすめなのが、学習を進めるたびにゲーム内でアイテムなどの報酬がもらえるアプリです。報酬を集めることが学習のモチベーション維持につながります。
高校受験を意識して選ぶ
中学生が勉学に励む理由の一つが高校受験です。学習アプリで取り扱われる学習範囲はさまざまなので、選び方を間違えると高校受験に関係ない知識に振り回される恐れがあります。学習アプリで学べる内容が高校受験に関わるものかをあらかじめチェックすることが大切です。
信頼性の高いアプリを選ぶ
学習アプリの中には正しい学習内容が反映されていないものも出回っています。無料だからと利用し、誤った知識を身に着けることになっては本末転倒です。その点で、参考書の出版会社や教育機関が手掛けているアプリや、ダウンロード数が多いアプリなどから選ぶことをおすすめします。
中学生におすすめの学習アプリ
中学生に向けて学習アプリの選び方を説明しました。ここからはそれらの基準ををふまえながら、中学生におすすめの学習アプリを主要教科(国語・数学・英語・理科・社会)別にご紹介していきます。
国語編:中学生漢字(手書き&読み方)-高校受験漢字勉強アプリ
漢字の学習ができるアプリは数多くありますが、高校入試で出題される漢字以外が含まれているものがあり、受験に役立たないケースがあります。その点、このアプリは高校入試で出題される漢字の書き取りと読みかたを学習できます。
一般校レベル・中堅高レベル・上位校レベルから難易度を選択可能です。単に記号から選択するだけのアプリではなく、実際に手書きで回答するため、記憶に残りやすいというメリットもあります。
「中学生漢字(手書き&読み方)-高校受験漢字勉強アプリ」
※このアプリはApp Storeでのみ利用可能です。
数学編:どこでもワーク 計算編・図形編
計算編は、穴埋め形式で問題を学習するスタイルです。テンキーに対応しているため、電卓を使っている感覚で解答を入力できます。計算の途中過程を残せるのでどこで間違えたかを把握することも可能です。
また、図形編におけるグラフの学習では、関係式に数字を入力することで、グラフの変化を確認できます。そのほか、立体を上下左右に回転させてさまざまな角度から観察することもできるから機能的です。いずれも、テキストやノートでは実現できない学習方法といえるでしょう。
また、1単元全問正解するとアイテムがもらえる仕様なので、中学生が継続しやすい工夫も施されています。
「どこでもワーク 図形編」
※このアプリはApp Storeでのみ利用可能です。
英語編:どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
日本語の文章が画面で表示された後、一定時間経過後に英文が表示されます。英文が表示される前に、英作文を頭で思い浮かべたり、実際に声に出したりして利用します。
自動再生モードに対応していて手で操作する必要もないため、紙やペンがなくても英作文を学習しやすく、隙間時間などに継続して利用できる点が魅力的です。
何度も繰り返しているうちに、反射的に英文が思い浮かびやすくなっていきます。アウトプット主体のアプリなので効率的に英語の知識を定着しやすいのもメリットだといえます。
理科編:学研「高校入試ランク順 中学理科130」
中学生向けの参考書を手掛ける学研によるクイズ形式アプリです。学習参考書「高校入試ランク順中学理科130」の内容に連動しています。密閉容器内でスチールウールを燃焼させた後の質量についての問題や、電流と電子の移動向きにおける関係についての問題などをはじめ、さまざまな科学的事象を学習できます。
問題は過去5年分の全国の高校入試データに基づいて選定されているため、高校受験対策にもうってつけです。大手出版社によるアプリという点で、信憑性がない学習アプリは使いたくないという人におすすめできます。
「理科編:学研『高校入試ランク順 中学理科130』」
※このアプリはApp Storeでのみ利用可能です。
社会編:ビノバ 中学 地理 高校受験やテスト対策の勉強
地理の学習における暗記がはかどらない人におすすめのアプリです。このアプリの最大の特徴は、問題に正解するたびに手に入るポイントでビノモンというモンスターをガチャで集められることにあります。ビノモンは全部で236種類も存在しているので、集めきるまで地理の学習意欲を高めやすいです。
問題は4択から答えを選択する形式で、内容として地図にある川の名前や、平地の定義に関係する用語を選ぶものなどが見られます。単元は世界の各大陸や日本に分かれ、中学で習う範囲を幅広くカバーしているため、定期テストや高校受験にも活用しやすいです。
「ビノバ 中学 地理 高校受験やテスト対策の勉強」
※このアプリはApp Storeでのみ利用可能です。
学習アプリを使う際の注意点
学習アプリは通常の学習より意欲が湧きやすかったり、継続して利用しやすかったりするメリットなどがありますが、利用の際にいくつか注意点があります。
例えば、無料のアプリを使用している際に広告サイトが表示されるケースです。関係のないサイトに誘導されることで勉強が中断される可能性があります。そのため、誤ってクリックしないように回答の際にボタンをていねいに押すことが大切です。
また、液晶画面から発するブルーライトにも配慮が必要です。目に疲労を与えたり、角膜を乾燥させたりする恐れがあります。液晶画面にブルーライトカット用の保護フィルムを貼り付けたり、ブルーライトカット用の眼鏡を着用したりするなどの工夫を行いましょう。
まとめ
中学生におすすめしたい学習アプリを主要5教科別にご紹介しました。中には早速利用してみたいと思えるものがあったのではないでしょうか。ただ、今回紹介したもの意外にも、中学生の学習に役立つアプリはたくさん存在しています。本記事で共有した選び方を参考に、学習効率を高めるアプリを改めて探してみるとよいでしょう。
コメントを残す