CADとは何か?
CAD とはComputer Aided Designの略で、一般的にはコンピュータ支援設計と言われています。
従来は設計業務やデザインを手書きで行ってきましたが、近年はそれらをPCで行うことが常態となっています。CADというツールを用いて設計やデザイン業務をできることが、現代のものづくり産業において需要が高まっています。
具体的には土木建築現場をはじめ自動車や航空機などの設計現場、道路や橋といったインフラの現場、近年ではアパレルやバリアフリーの観点から福祉の現場でも必要とされています。
資格のご紹介
代表的なCADの資格としてコンピューター教育振興協会が主催するCAD利用技術者試験を紹介します。
こちらの試験では、幅広く知識を要求されるだけでなく実際にそれを使うことができるかが大事になります。
これを独学で勉強することも不可能ではありませんが、専門的な用語などをほとんど知らない場合にはまず講座などをとって基本的なことから学ぶことが重要です。
試験自体は決して難しいものではありませんので、正しい勉強法を身に付けておけば合格する可能性が高くなります。
試験は2次元と3次元の種類があります。
2次元分野の中では基礎・2級・1級に、3次元の分野では2級・準1級・1級に分かれています。
当然ですが、2次元基礎や3次元2級の方が簡単に取得することができ、これらには実技試験がない点が特徴です。
- 2次元
- 基礎(筆記:50分)
- 2級(実技と筆記:80分)
- 1級(実技と筆記:80分)※ 1級は更に機械・建築・トレースと試験が別れています。
- 3次元
- 2級 (筆記:60分)
- 準1級(実技:120分)
- 1級(実技:120分)
勉強方法
CAD利用技術者試験の勉強法として、下記のフローに沿った勉強法をご提案します。
- 知識のインプット
- 知識のアウトプット(筆記)
- 知識のインプット&アウトプット(復習)
- 実践的アウトプット
知識のインプット
どの分野でも勉強方法に関して言えることですが、まず基本的なインプットから行わなければ始まりません。下記の公式ガイドブックなどを参考に、まずは正しい知識を蓄積していくと良いでしょう。
このとき、様々な知らない内容が出てくることがありますが、一つ一つ意味を調べて知識として頭に入れておく必要があります。
分からなければ調べて、また分からないことがあったら調べて、ということを何度か繰り返すうちに、おおよその全体像を掴むことができるようになります。
知識のアウトプット(筆記)
全体像を掴めたら、今度はアウトプットです。
実際に手で書いてみたり、実際の問題に挑戦して本当に単語覚えることができているかどうか、またはそれぞれの単語の意味を理解しているか、確認しながらアウトプットしましょう。
肝心なのはアウトプットしながら間違った問題をインプットし直すこと。
丁寧にアウトプットし、漏れていた部分をインプットし直すことでよりしっかりとした知識を身に付けることができます。
正しいアウトプットの仕方は下記に解説しています。いくら勉強しても身につかない。。という人はぜひ一度ご覧になっていただければと思います。
また、アウトプットの場所としては、下記のような問題集を利用する方法の他、
こちらのようなWEBサービスを活用する方法もあります。
http://amaterus.jp/cgi-bin/jpsa2/index.cgi
また、一度でも間違えた問題を集めた自分の問題集を作成して、継続的な復習に役立てるのもとても有効です。
知識のインプット&アウトプット(復習)
知識をアウトプットしたら、必ず間違えた問題の復習を行いましょう。
解けるまで何度でも根気強く間違えた問題に向き合うことが大切です。
このとき、偶然うまく行った場合と、自分の正しい理解から論理的に正しい回答を導き出した場合をよく区別してください。
試験勉強をするときは決して、ただ正解すればよいのではありません。正しい理解を得るために、むしろ積極的に間違えたアウトプットをして自分の知識を正していきましょう。
実践的アウトプット
最後に、CADについてはやはり実践することで得られる知識がもっとも確実で良いものになるでしょう。
CAD利用技術者試験においては下記のソフトウェアが推奨とされています(2018年12月時点)。
- AutoCAD(準1級のみ)
- Autodesk Mechanical Desktop(2009までは検証)
- CADCEUS
- Caelum XXen
- GeomagicDesign(旧AlibreDesign Xpress)
- I-DEAS
- Micro CADAM
- Solid Edge
- TOPsolid
- ZW3D スタンダード
勉強中に得た知識は、やはり一度ソフトの中で実際に活用しましょう。
活字に頭で入れるだけでなく、ソフト上に表示される視覚効果も紐づくことで、記憶がより強固になります。
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