生物の試験で満点をとるのは、ほぼ不可能ということを別記事でふれましたが、満点を取れる確率が高い、入試のための試験があります。それはセンター試験です。
ちなみに、新制度の大学入学共通テストが2020年度から施行されますが、プレ試験を見てみたところ、記述問題はありませんでした。そのため、対策も基本的には従来のセンター試験と同様の勉強法となります。
また、センター試験対策のための生物の勉強は、入試本番時の知識を問う系の問題にそのまま活かされます。
そこで、過去にセンター試験で満点もとったことのある私が、生物科目におけるセンター試験対策を紹介していこうと思います。
二つの対策
生物科目のセンター試験については、大きく分けて二つの対策が必要になります。それは基礎知識を身につけることと、考察問題への慣れです。
ところで、センター試験の対策はいつから始めて、いつまでに終わるのがベストなのか気になる人もいると思います。
センター試験のための数学については、穴埋め形式と時間配分に慣れるために対策時間が必要なだけだったので、1ヵ月前からなど、わりと直前で十分でした。
一方で、生物のセンター試験対策は入試で合格点を取るための前提となる勉強なので、始めるのは早いほどいいし、入試本番まで役立つのです。
それでは、具体的な対策について見ていきましょう。
基礎知識完成のための勉強 ~基本~
基礎知識完成に必要なのは単語の正確な思い出し練習を何度も行うことです。
短時間で何度も復習できるレベルの問題集が望まれます。
ここで、私がおすすめするのは『リードLightノート』です。
本書の構成においては、始めに単元の説明部分があります。
私は、その説明部分に含まれる単語の穴埋め問題を、オレンジペンで書いて赤シートで隠して解くという勉強を、始めは毎朝1単元につき20分行っていました。
正答率が上がり慣れてきた頃には5単元10分で確認するくらいになっていました。
その後に練習問題があるわけですが、一回真剣に解いたあとはそこまで重視していません。なぜなら、説明部分を覚えていればすぐに解ける問題しかないからです。つまり説明部分を何度も復習することが『リードLightノート』という教材を完璧にすることになるのです。
『リードLightノート』以外では『セミナー』や『生物用語の完全制覇』などがおすすめです。私は『リードLightノート』をメインに、さらに『生物用語の完全制覇』を用いて勉強していました。
基礎知識完成のための勉強 ~プラスα~
問題集だけでは高得点がとれるほど網羅性がないのではという方もいるかもしれません。確かに上記の勉強では7割は固いものの9割は運次第なところがあります。
そこで、さらなる知識の徹底におすすめなのは、基礎知識の解説があるような参考書を丸暗記することです。解説に書いてあることを一から再現する練習をします。問題を解くのではなく問題の解説を書けるまでになると、基礎知識についての漏れはほぼなくなります。
ただ、あまり難しい問題集を選んでも基礎知識の徹底にならないので、この勉強は難易度が低~中程度の問題集を選んで行いましょう。解説は問題のトピックに対して詳しいものが良いです。例えば、植生の問題に対して、問題文で問われている以外の植物も、表を用いるなどして解説でまとめているようなものが望ましいです。
また、『セミナー』など簡潔に説明部分が書いてあるものを用いることもできます。各説明には何かしらテーマがあります。そのテーマだけをメモに書きだしてみます。その後、テーマだけを見て説明を再現するというのも同じような練習になります。
考察問題対策はセンター過去問
考察問題は毎年、大なり小なり出題されます。中には小学生であったとしても読めば分かるような問題もあります。これは各自の読解力に大きく左右される部分と言えます。身に着けた基礎知識を運用し、解答までどう導くかが鍵となっていきます。
かなり読解力がある人は問題なく練習なしで得点できます。ただ、基礎知識をすぐ使って考察問題を解ける人は限られています。多くの人は考察問題に慣れるための練習が必要でしょう。
では、何を題材にするかというと、センター試験の過去問です。時間配分や知識の再確認としてもこの過去問は利用できます。しかし、それ以上に考察問題の練習ができることは大きいです。
幸い、生物の大学入学共通テストであっても、センター試験に内容は近いものと言えます。センター試験の考察問題のレベルや癖に慣れておくことで、本番も自信をもって考察問題を解くことができます。
センターレベルの考察問題は難関であったり理不尽であったりするものはありません。だからこそ、事前の準備が完答に大きく貢献してきます。
まとめ
生物におけるセンター試験の対策について紹介していきましたが、いかがだったでしょうか。
大学入試センターが作成するセンター試験等は難問ではありませんが、簡単に満点がとれるほどのものでもありません。
いかに事前に基礎知識を身に着け、慣れておいたかが重要です。ぜひ、この記事を参考にして、本番で高得点をとってきてください。
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