勉強に暗記は欠かせないですが、あなたは暗記力・記憶力に自信ありますか?
英単語や数学の公式、漢字、理科の用語、年号・・・覚えるべき項目はウンザリするほど沢山あります。
暗記が苦手で、特に英単語が覚えられない・・・(汗)
効率のいい暗記法ってないかな??
暗記しても、1ヶ月後にはきれいさっぱり忘れちゃうんだ・・・。
しっかり記憶に残るようにしたいけど、どうしたらいいんだろ??
このような暗記や記憶の悩みに効果的な「ヒグビーの理論」について、今回紹介していきます。
目次
ヒグビーの理論とは?
「ヒグビーの理論」とは、アメリカの心理学者であるケネス・ヒグビー氏が提唱した記憶に関する理論のことです。
例えば英単語を同じ方法で暗記しても、以下のような違いがよく見られます。
- 意味もスペルも完璧に暗記できてて、いつでも思い出せる英単語
- なぜかテストで毎回間違えてしまう英単語
同じように暗記しても、脳にしっかり定着する記憶と定着しない記憶があることが分かります。
では、何故このような違いが生まれるのでしょうか?
ヒグビー氏はこの違いを検証するために、強く頭に残る記憶にはどんな特徴があるかを調べました。
そして強い記憶の特徴を7種類に分類し、その特徴を使って記憶を定着させるという理論を提唱しました。
つまり、「ヒグビーの理論」とは記憶力・暗記力を高めるために効果的な7つのテクニックなのです。
「ヒグビーの理論」の7つの暗記テクニックは以下の通りです。
- 有意味化
- 組織化
- 連想
- 視覚化
- 注意
- 興味
- フィードバック
今回は「accompany」という英単語を例にして、7つの暗記テクニックを詳しく紹介していきます。
暗記テクニック①:有意味化
「じぅcfざdぁねkp」のように意味がない言葉の羅列は覚えにくいのではないでしょうか?
有意味化は、「意味がないもの・分からないものは覚えにくいから、意味を知ってから暗記する」というテクニックです。
” accompany “という英単語には、「~についていく・同行する」という意味があります。
このような単語の意味を知ることも有意味化ですが、それだけでは覚えられないという方のために「accompany」の語源について紹介します。
” accompany “は「ac / com / pan / y」に分けることができます。
接頭語の ” ac- ” は「~の方へ向かう」「~に近づく」という意味があります。
” com- ” は「一緒に」、” pan ” はラテン語で「パン」、” -y ” は「こと・もの」という意味で、”company”は「一緒にパンを食べるくらい親しい仲間」・「同じ釜の飯を食う仲」を表します。
” accompany “は「仲間に近づく」→「ついていく・同行する」という意味で使われるようになったのです。
語源を知ることで英単語のスペルに意味ができ、グッと覚えやすくなりますよ。
暗記テクニック②:組織化
繋がりのないバラバラな複数の情報を、整理し関連性があるグループに分けてからまとめて覚えるテクニックを組織化といいます。
” accompany “を暗記する時に、” ac- “が接頭語になる単語と一緒に覚えることで記憶に残りやすくなるということです。
「accompany」:ac-(~に近づく)/ company(仲間)→仲間に近づく→「同行する」
「access」:ac-(~へ近づく)/ cess(進む)→進んで近づく→「接近する」
「accord」: ac-(~へ近づく)/ cord(心)→心が近づく→「一致する」
「acknowledge」:ac-(~へ近づく)/ knowledge(知ること)→知ることに近づく→「認める」
” ac- “が接頭語になる英単語は「近づく、~の方へ向かう」に関連がある単語ということが分かり、覚えやすくなります。
暗記することが複数ある時は、関連性があるグループに分けて覚えることを意識してみましょう。
暗記テクニック③:連想
すでに覚えていることと新しく覚えることを組み合わせて覚えるテクニックが連想です。
語呂合わせが代表的ですね。
化学の周期表を「水兵リーベ、ボクの船、七曲りシップス~」の語呂合わせで覚えた方は多いのではないでしょうか?
「水素・ヘリウム・リチウム・ベリリウム・・・」というあまり知らない元素名で覚えるよりも、「水兵リーベ~」の方が知っている言葉なので覚えやすいということです。
英単語なら意味とつながるような語呂合わせだと効果的です。
” accompany “なら、「あかん(accom)パニック(pan)やばい(y)から同行して」
” acknowledge “なら、「 あかんのう(acknow)レジェンド(led)げっそりしながら(ge)認めた」
私が作った語呂合わせですが、いかがでしょうか?
いつも間違えてしまう英単語はオリジナルの語呂合わせを作ってみると、記憶に残りやすくなりますよ。
暗記テクニック④:視覚化
視覚化は、暗記する時に文字情報だけでなく、写真や映像など視覚イメージを思い浮かべると記憶に残りやすくなるというテクニックです。
歴史上の人物を覚える時も、名前や功績を文字だけで覚えるより、その時代を舞台にしたドラマを見た方が断然記憶に残ります。
英単語の細かいニュアンスを暗記するときは視覚化がとても有効です。
” accompany “とよく似た意味の単語に” follow “があります。両方とも「ついていく」という意味なのですが、使い分けが必要な単語です。
” accompany “は「一緒についていく、同行する」、” follow “は「後についていく・追いかける」と使う場面が違うのです。
” accompany “は二人が隣で歩いているイメージ、” follow “は前にいる人を追いかけているイメージをすると細かいニュアンスまで覚えることができますよ。
暗記テクニック⑤:注意
注意は「暗記することに注意を向ける」というテクニックですが、注意を向けるというのはどういうことでしょうか?
「覚える単語に蛍光ペンでマークして注意しやすいようにしてるけど、効果ない」
「単語を書いて暗記しようとしても、うまくいかない」
このような時は、書くことや蛍光ペンを引くことが作業になってしまって、十分に注意が向けられていないと言えるでしょう。
5個の英単語だけなら上の方法でも十分注意を向けられるので覚えられますが、暗記する英単語の数が50個になるとすべてに注意を向けるのが難しくなりますよね。
なので、暗記することに注意を向けるためには、範囲を細かく区切る工夫が有効です。
暗記が単純作業的になりやすい人は、一度に覚える量を調整するといいでしょう。
暗記テクニック⑥:興味
興味は最強の記憶術と言えるのではないでしょうか。
好きなアイドルのプロフィールはいくらでも覚えられる、好きなマンガのセリフはパッと出てくるなんてことはありませんか?
「好き」という気持ちは覚える時にとても効果的に働きます。
あまり好きではない教科もあるでしょうから、万能なテクニックではありませんが、「ちょっと面白いな」「不思議だな」なんて気持ちを増やすことから始めるといいでしょう。
英単語でしたら「語源を調べてみる」「好きな洋楽の意味を調べる」など興味が持てそうなことからスタートするのもオススメです。
暗記テクニック⑦:フィードバック
フィードバックは振り返りのことで、一度覚えた記憶をしっかり定着させるために有効です。
「復習は大切」とよく聞きますが、まさに振り返りをすることで記憶を強固にすることができるからですね。
テストが返ってきたらすぐ振り返りをすると、曖昧な部分を覚えなおすことが出来て長期記憶になっていきます。
さて、ここで小テストです。
” accompany “の意味は?
・・・答えられましたでしょうか?
同行する、一緒についていく
このように振り返りすることがとても大切なんです。
あと、他人から褒められる・評価されることに関してはフィードバックしやすくなるため、記憶の定着に効果的です。
「英語のテストがよく出来て、先生に褒められたなぁ。」なんて嬉しい記憶は何度も思い出しやすく、その度に暗記したことが定着していきます。
褒めてくれる人が見つからない時は、自分を自分で褒めるのが効果的です。
そういえば、先程の小テストいかがでしたか?
正解できた方・・・短時間で覚えることができて凄いです!” accompany “は完璧ですね!
間違えてしまった方・・・しっかり振り返り出来ましたね!振り返りしたので” accompany “は完璧ですね!
” accompany “にいい印象は出来ましたでしょうか?
気が向いたらぜひ振り返ってみてくださいね。
まとめ
今回は暗記力・記憶力を高めるために効果的な「ヒグビーの理論」を紹介していきました。
だれでも実践できる7つの暗記テクニックですので、ぜひ意識してみてくださいね。
この記事が、あなたに相性のいい暗記テクニックを見つけるきっかけになったら、とても嬉しいです。
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