医学部の受験に限らず、他学部受験、中学・高校受験や資格試験において最も重要であると言っても過言ではないのが「目標」です。
そして「計画」とは、目標に付随すべきものなのです。
ここでは、目標と計画の立て方について述べていこうと思います。
目標とは
目標がなぜ重要なのかというと、それが合格への道しるべとなってくれるからです。
正しく目標を立てることができたならば、それだけで合格へ大いに近づくこととなります。
目標には大きく分けて3つあります。
大目標を決める
まず1つ目が「大目標」です。大目標とは、誰もが立てるであろう「東京大学理科3類に合格する」や「司法試験に合格する」といったものなのですが、大事なのはここの段階で目標点数や得点率を具体的に決めることです。
例えば、「センター試験は9割、2次試験で7割5分の得点をとって東北大学医学部医学科に合格する。そのためにはセンター試験の英語で190点、国語は160点・・・」といった具合に、目標は具体的であればあるほどよいのです。
もちろん2次試験においても同様に目標点を決めていきます。ここでの点数は現実的なもので、かつ自身の得意・不得意を元に決めていきます。
なぜならば、非現実的なものにしてしまうとモチベーションが保てなくなってしまうからです。
全科目満点を取ると意気込むのはいいですが、それが重荷となってやる気が失せてしまっては本末転倒です。得意・不得意に関しても同様です。
もちろん不得意科目や分野をほったらかしにしてもいいという訳ではないですが、ほとんどの医学部入試が総合点で勝負する以上、不得意科目もある程度仕上げなくてはならないことは言うまでもありません。
中目標を決める
続いて2つ目が「中目標」です。
中目標とは、大目標を達成するために「いつまでに(この時期には)」「何をする」のかを決めるということです。
ここで2つ例を挙げましょう。
- 「夏休みが終わるまでに」「単語帳を1冊覚えきる」
- 「冬の模試では」「慶應義塾大学医学部医学科B判定を取る」
こういうものを順次決めていくのですが、ここで大事なのは後ろから逆算して決めていくことです。
具体的にはセンター試験終了から2次試験までの期間について決め、次に年明けからセンター試験まで、次に12月、11月…今日から今月末までといった具合に決めていきます。
逆にしてしまうと、無謀な中目標になってしまう可能性が非常に高いからです。
これをパソコンやスマートフォンなどで作って印刷してもいいし、紙に書いてもいいです。しかし、モチベーションを維持するためには、なるべく目に付く場所に貼っておいてほしいところです。
勉強机の前や横なんかに貼っておくのがオススメです。モチベーションも維持できるし、何より今なにをすべきかが一目瞭然で、作業効率化を図ることができます。
入試までの時間は有限であり、無限にあるわけではありません。ならば、作業効率を極限まで高める努力を惜しんではいけません。
中目標を立てるにあたってのポイントは、なるべく使う参考書や問題集を決めることです。
一気に買う必要はないですが、できる限り書店に行って比較検討しておくことをお勧めします。具体的に決めてしまうことで合格までの道のりを可視化することができ、さらにはモチベーション向上にも役に立つからです。
少目標を決める
最後の3つ目は、大方予想はつくでしょうが、「小目標」です。小目標とは、1日単位での目標のことです。
「計画」と呼び変えてもいいでしょう。これは、中目標と照らし合わせながら、この参考書は1日10ページ、この問題集は1日15問・・・といった具合で決めていきます。もちろん、学校のある平日は少なめにして、土日に多くの時間を割いてもよいですし、その方が効率的でしょう。
ここでも無理のない計画を立てることが大切です。理由は中目標と同様です。得てして、受験は長期戦になるので、日々高いモチベーションを保つことは難しいものです。それ故に、なるべくモチベーションを下げる要因を減らすことがとても大切なのです。
まとめ
多くの受験生はこの大、中、小の目標のうち大の、しかも「◯◯大学に合格する」といった目標しか立てていません。
かくいう自分もそういう受験生でした。しかし、最初の受験に失敗した後、根本的に受験計画を見直す必要があると思い、このように目標を立てていき、無事国立大学の医学部医学科に合格することができました。
もちろん最初に立てた計画通りに上手くいく人は少ないでしょう。実際、私も最初に立てた計画の8割くらいしか達成できませんでした。
しかし、目標や計画を見直すことは怠りませんでした。つまり、合格するために必要なのは、毎月、毎週、さらに毎日、自分で立てた計画を微調整していくことです。
もちろん、中目標や大目標を変更せざるを得ない場面もあるでしょうが、自分の実力と真摯に向き合って上手く調整していくことが大切なのです。
最後に、このような稚拙な文章を最後まで読んでくださった読者の方々が無事医学部に合格し、ゆくゆくは立派な医師になってくれることを願って筆を置こうと思います。
よろしければこちらの記事もご参考になさってください。
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