【世界史】大学受験対策におすすめ!参考書・問題集5選

世界史

高校生になると、「社会」という教科は地理や政治経済、日本史、世界史などに細分化されます。

こと世界史は、学習する過程で登場する多様な国の趨勢を時系列で覚える必要があるため、受験のために世界史を選択したものの、日本史を選んでおけば良かったと後悔する方を見かけたことが何度かありました。

世界史を攻略する上で暗記することは避けて通れませんが、暗記という力技だけで受験対策をするには限界がありますし、学習効率が良いとは言えません。例えば一つ一つの事柄や人物同士の関係性を理解したり、時には国同士を俯瞰して時系列に沿った学習を進めなければ、頑張って蓄積した知識が散り散りになってしまいます。

今回は大学受験で世界史を選択する方に向けて、受験勉強の際に使って学習を進めると比較的効率良く理解が深まる参考書・問題集をご紹介していきたいと思います。

世界史の基礎力を身につける!

世界史では様々な国や王朝が登場する上に、人名に馴染むには時間がかかるし、争い事や年号も覚えるともなると頭がすぐにパンパンになるので苦手です、、、といった相談を受けたことがありました。

それ以外にも世界史を苦手とする理由には様々あるかと思いますが、世界史が苦手な人に共通している主な原因には丸暗記での勉強が挙げられます。丸暗記ですと歴史の流れを掴むことが難しくて断片的な理解しかできないので、物事の関連性が見えないため深い理解に落とし込めません。

世界史を基礎力を身につける場合は、まず山川出版の『詳説世界史B 改訂版』を精読しましょう。
ほとんどの高校でこの書籍が教科書として使用されており、センター試験や国公立大学における二次試験の出題範囲を網羅しています。
これを何度も読み返すことで、世界史における基礎知識を身につけることができます。

そして世界史の基礎力を磨きたい方は、同じく山川出版の『改訂版 流れ図で攻略 詳説世界史B』を使いましょう。
この本の特徴は、見開きの左ページで歴史の縦と横の流れを浚うことができ、右のページでは穴埋め問題が掲載されているところです。

最初は教科書等を全く見ずに解いてみて、答え合わせをした後にどこが思い出せなかったかをチェックすることで、自分の弱点を把握しやすい構造になっています。世界史の基礎力を身につけたい方、あるいは世界史を苦手と感じている方は、まずこの基本的なスタイルを確立させてみましょう。

関関同立対策の世界史問題集!

参考書

関西の難関私立大学といえば、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学の名前(通称:関関同立)が挙がるでしょう。
これらは主に関西圏の受験生が目標として掲げる私立大学群の1つで、東京のGMARCHに相当するレベルと考えると分かりやすいかもしれません。

関西の難関私立大学のうち、総合的に見ると同志社大学の入試問題が最も難度が高いと言われますが、世界史だけに着目すると立命館大学の入試問題では重箱の隅をつつくような問題を出題してくる傾向にあります。

関西大学や、関西学院大学、同志社大学は比較的平易で、山川出版の世界史をしっかりと読み込めば合格ラインに達することは可能です。
一方で立命館大学は、過去に「きび(羈縻)政策」を漢字で書きなさい、という問題が出たことがあります。おそらく受験生の大半は羈縻政策の内容は理解していても、難解な漢字はうろ覚えかもしれませんね。

関関同立を目指す場合には、これまでに関関同立の入試で出題された問題が1冊にまとめられた『関関同立大世界史 (河合塾シリーズ)』を繰り返すことをお勧めします。

この1冊を繰り返すと関関同立4大学の世界史の問題に触れられるので、赤本を複数冊買わなくても済みます。また、この問題集の特筆すべきは解説で、図や年表付きで詳細に記載されているので全体的な流れを掴みやすいです。ある程度の基礎力が身についた実感を得られた後でこの問題集に着手すると、基礎力をより強固にしながら各大学の入試問題に対しての対策を練りやすくなるでしょう。

世界史の論述問題対策に最適な参考書はどれ?

世界史の論述問題が得意でないこと判断できた場合は、入試シーズンの半年前までに論述問題の対策を講じておきましょう。
まず論述問題は、単語を知っているだけでは解けません。発生した事象の背景を論理的に理解している必要があり、その上で指定された用語を使ってどのように文章を作成していけば良いのかをマスターするためには、専用の参考書を使ってトレーニングしておくことが大切です。

『世界史論述練習帳new』は、東京大学、京都大学、一橋大学、筑波大学の過去問と、基本論述練習問題が収録されています。

難易度順で掲載されているため自身のレベルを把握しやすいのも特徴で、ハイレベルな大学を目指す受験生には必携の問題集の1冊と言えるでしょう。

最後のアウトプットは一問一答の問題集を使う!

入試直前に最後の追い込みをかけますが、ここで活躍するのは山川出版の『山川一問一答 世界史』です。

様々な出版社から一問一答の問題集が出ている中で、最も支持が高いのはこちらです。
とりわけセンター試験で高得点を狙いたい人、国公立志望の人にとっては有用です。また、最難関の国公立大学や私立大学を目指す場合にも重宝するでしょう。
直前期はこの問題集を何周も繰り返して知識の確認と定着を図ることで、試験当日では力を十分に発揮できると思います。

まとめ

志望する大学のレベルが未定であっても、まずはある程度の基礎力を身につける必要があります。暗記だけに頼るのではなく、重要単語とその単語に関連する背景事情を結びつけながら学習を進めましょう。今回はその上で助けになった参考書や問題集をいくつかご紹介させて頂きました。
皆さんのお役に立ちましたら幸いです。

また、以下の記事では日本史の勉強法についてご紹介していますが、世界史の勉強にも活用できるポイントが満載ですので、ぜひご参考になさって下さい。

高校の日本史のおすすめ勉強法!定期テスト対策で大学受験に備える

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