これから介護の仕事を目指す方が、まず最初に取るべき資格、それが介護職員初任者研修です。
介護に関する基礎知識やスキルを証明する、入門的な資格として位置づけられています。
今回はこの資格について詳しく触れていきたいと思います。
資格のご紹介
介護職員初任者研修は2013年に新設された新しい介護系の資格です。それ以前は「ホームヘルパー2級」と呼ばれていましたが、2013年にその資格が廃止されたことにより新設されました。
最初に述べたとおり、現状としては介護の入門資格として認知されており、この資格を取得することで介護を行う際に必要な知識や技術を学べ、介護職や家庭内での介護に活かすことができます。高齢社会を支える資格として、今後注目されていくと考えられます。
また試験制度上、当資格は独学で取得できませんので予めご注意頂ければと思います。
従来との変更点
ホームヘルパー2級からの変更点として、実習の廃止が挙げられます。ホームヘルパー2級ではデイサービスや訪問介護による実習が資格取得の要件になっていたのですが、介護職員初任者研修の資格取得では実習が不要になりました。
個人的な見解としては、実習は座学で得られた知識を復習することができますし、それを通して教科書に書かれていない実践的なことも覚えられる貴重な機会でした。
実習は不要になったものの、一部の講座では実習が実施されているところもありますので、ぜひご参考になさってください。
一方、実習がなくなってしまった代わりに試験の範囲が広がり、新たに「認知症の理解」という科目が増えました。それに伴い、講座を受講する時間が増加しています。
当資格の修了試験を受けるまでのフローは主に、
- 一定の時間を講座受講に充てる
- 通信教材等を使用して自宅学習を行う
試験勉強のポイント
私が介護職員初任者研修の資格取得を目指す中で実践していた勉強方法をご紹介します。
ポイントは2つありますので、それぞれについてお伝えしていきますね。
- 分かるところ・分からないところの切り分け
- 情報を分散しない
分からないところ・分かるところの切り分け
これは講座の受講中でも自宅での学習においても共通する事項なのですが、知識をインプットやアウトプットをする中で「分かること」と「分からないこと」を切り分けることが重要です。
例えば目下取り組んでいる学習や問題において躓いてしまったとして、その原因がそれ以前に学習した内容の理解が浅かったことが原因だとすれば、それを解消しないことにはテンポよく学習を進めることは難しくなってしまいます。
分からなくても無理やり暗記してしまうという強行策はありますが、それには限界があります。「○○が▼▼だから□□になる」という筋道の通った理解に落とし込めないとその場しのぎにしかならず、何より勉強が苦痛でしかなくなってしまう可能性が高いです。
筋道の通った理解とはすなわち論理的であることであり、論理的な理解ができていれば記憶に残りやすくなります。
そのために必要なのが、まず自分が分かっているところ・分からないところを切り分けて、原因を明らかにすることです。そして、分からないことについてはぜひ講座を担当されている講師に質問なさってください。
もちろん講師に質問しなくてもテキストを読んだりすれば解決できることもありますが、私は「受講代の元を取ろう」という精神で上記のように切り分けを行ってからバンバンと講師の方に質問をぶつけていました笑
情報を分散しない
もう少し具体的にしますと、テキストか問題集に情報を一元化する、ということです。
多くの場合、学習を始めると手元にはテキスト・問題集・受講した際の板書を写したノートなど、少なくとも3つの情報源が手元にあるかと思います。
学習が進むにつれ覚えるべき事項が増えたり、ノートが増えてくると、どこに何が書かれているのか分からなくなりやすい状況が発生する可能性があります。
もちろん普段から復習していれば回避できることではありますが、私は諸事情により定期的な復習がおざなりになってしまい「☆☆ってどこに書いてあったけ? 教科書だっけ、ノートだっけ??」という状況に何度も遭いました……。
それを煩わしく感じた私は講座が全体の1/3程終わった段階でノートに書いてあることを教科書に書き込み、分からないことがあれば教科書だけを参照すれば解決できる状態を作りました。
途中からノートは使わずに板書の内容はテキストに補足事項という名目で書き込みつつ、問題集を解いて間違えた問題の解説も教科書に直接書き込むこともしました。
物理的にノートや解説に書かれていることを一字一句そのまま教科書に書き込むことはできないので、自分が分かっていないところを中心にテキストに書き込むことで情報を1ヶ所にまとめました。
それにより必然的に教科書を開いて読み返すことが増えたことで復習の回数も増えたので、この方法をオススメしたいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
上記の方法は万人向けというわけではないですが、初学者の方や勉強法に迷ってしまった方の助けになればと思います。
また、こちらもご参考になれば幸いです。
参考 厚生労働省 介護職員・介護支援専門員
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