MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)がどんな資格かご存知でしょうか。
MOSにはWord、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5種類がありますが、それぞれどのように使うかを知っておくことで、自分が就きたい仕事でどの資格が有利になるのかわかります。
かくいう筆者もWordとExcelはわかりますが、AccessやOutlookは何に使うのか、よくわからずに社会人時代を過ごしていました。
この記事では2019年11月時点で取得ができるMOSの種類や使い道について紹介します。この機会にMOSの資格についておさらいしてみましょう。
目次
MOSとは?
事務に関する資格について調べていると、必ずといっていいほど目にするのがMOSです。いったいどのような資格なのでしょうか。マイクロソフト社のホームページには以下のような記載がありました。
エクセルやワードなどのマイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明できる資格です。
引用元:マイクロソフトオフィススペシャリストのHPより
いまではほぼすべての会社がマイクロソフト社のWordやExcelなどのソフトを使っての業務を行っています。MOSの資格を取得しておけば、パソコンスキルを客観的に証明することが可能に。就職や転職時の実力アピールとして効果的なだけでなく、パソコンを使った業務の効率化が実現します。
冒頭でも紹介しましたが、MOSにはWord、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5種類があります。それぞれどのような種類があるのか、どんな場面で活躍するのかを見ていきましょう。
MOSの種類①Word(ワード)
Wordは「文書作成ソフト」と位置づけられています。その名の通り文書を作成するのですが、図や写真の挿入の自由度が非常に高いのが特徴です。
具体例として以下のものが挙げられます。
- 社内への通達文書
- お店のチラシや広告
- 年賀状などのハガキ
- 結婚式の席次表
事務職に限らず、仕事をする上で使えて損はないソフトの1つとされています。
MOSWordの資格の種類は?
MOSWordの資格の種類は6種類です。
- スペシャリストWord 2010
- スペシャリストWord 2013
- スペシャリストWord 2016
- エキスパートWord 2010
- エキスパートWord 2013(パート1・パート2)
- エキスパートWord 2016
MOSWord2013エキスパートはパート1とパート2に分かれており、両方合格すると資格が与えられます。
MOSの種類②Excel(エクセル)
2つ目のExcelは「表計算ソフト」です。ExcelはWordと違って、ソフトを開くとマス目に区切られた画面が表示されます。この表部分に数値を入れることで自動計算させられることから「表計算」をするソフトと位置づけされています。
具体的な使用例としては以下の通りです。
- 売上計画や実績に関する資料
- 作成した表をもとにしたデータ分析
- 積み重ねたデータから必要なデータのみの抽出
筆者である私は事務職として通算7年間務めてきましたが、WordよりもExcelの方が使用頻度が圧倒的に多かったです。これから事務職を目指す方はExcelについて学んでおくことがおすすめですよ。
MOSExcelの資格の種類は?
MOSExcelの資格の種類はWordと同じ6種類です。
- スペシャリストExcel 2010
- スペシャリストExcel 2013
- スペシャリストExcel 2016
- エキスパートExcel 2010
- エキスパートExcel 2013(パート1・パート2)
- エキスパートExcel 2016
Wordと同様に、MOSExcel2013エキスパートもパート1とパート2に分かれており、両方合格すると資格が与えられます。
MOSの種類③PowerPoint(パワーポイント)
PowerPointは「プレゼンテーションソフト」です。スライドと呼ばれる紙芝居のようなものを作成し、会議や講習などで発表をします。
スライドには文字や画像はもちろん、表やグラフなどを挿入することも可能です。アニメーションの設定もできます。スライドショーという作業を実行すると、ボタンをクリックするたびに設定した順に文字や表を表示させることができ、紙の資料と比べてもかなり自由度の高い発表が実現します。
MOSPowerPointの資格の種類は?
MOSPowerPointの資格の種類は3種類です。
- スペシャリストPowerPoint2010
- スペシャリストPowerPoint2013
- スペシャリストPowerPoint2016
MOSの種類④Access(アクセス)
Accessはデータベースを管理するソフト。具体的には会社名・部署名・担当者名・住所・電話番号などのデータベースの作成・管理を行い、その中から必要な情報をすぐに取り出せる状態にするソフトです。
「それはExcelでもできるのでは?」と思った方も多いかもしれません。しかしこれらのデータは日々増えていきます。筆者も年賀状の住所録を作成していましたが、500件を超えたあたりから管理が難しくなっていきました。
このようなビッグデータと呼ばれる膨大なデータを管理・解析することに特化したのがAccessです。
MOSAccessの資格の種類は?
MOSAccessの資格の種類は3種類です。
- スペシャリストAccess2010
- スペシャリストAccess2013
- スペシャリストAccess2016
Accessはまだ日本では使っている会社も少ないです。しかしExcelがここ20年程度の間に爆発的に普及した背景を考えると、今後は急激に需要が増える可能性を秘めた資格です。
MOSの種類⑤Outlook(アウトルック)
Outlookは電子メール・情報管理ソフト。メーラーとしてOutlookを使っている会社であれば需要がある資格です。しかしメーラーにはさまざまな種類があるため、せっかく取得しても使い道がない可能性も少なからずあります。
事前に取得しておくよりも、入社後にその会社がOutlookにてメール管理やスケジュール管理を行っているとわかってからの方が活かせる可能性は高くなります。
資格試験の出題範囲は、環境管理・メッセージ管理・スケジュール管理などの基本的な内容のため、試験の難易度は低めです。
MOSOutlookの資格の種類は?
MOSOutlookの資格の種類は3種類です。
- スペシャリストOutlook2010
- スペシャリストOutlook2013
- スペシャリストOutlook2016
まとめ
マイクロソフトオフィス社が実施するMOSについて紹介しました。MOSには5つの種類があり、まとめると以下のように分類されます。
- Word:文書作成ソフト
- Excel:表計算ソフト
- PowerPoint:プレゼンテーションソフト
- Access:データベース管理ソフト
- Outlook:電子メール・情報管理ソフト
最近は事務職以外でも書類作成にWordとExcelを使用するので、もしMOS試験を受けたい場合はこの2つは取得しておくのがおすすめです。また、営業職の場合はプレゼンの場もあるはずなので、PowerPointを取得しておくとより有利に就職・転職活動がすすめられかもしれません。
AccessやOutlookは使用していない会社もまだまだ多いので、入社後に会社から取得を命じられたら勉強をスタートする形がいいでしょう。MOSの試験の種類や特徴をおさえ、自分に必要な資格を適切に選び取って勉強に取り組んでくださいね!
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