「学校や塾では勉強できるけど、自宅だとなぜか集中力が続かない・・・。」
勉強や宿題など、自宅で学習する機会は少なくありません。
しかし自室だと勉強したくてもなかなか集中できなくて、時間だけが過ぎてしまうものです
そこで今回は勉強への集中力をあげるために取り入れたい、勉強机や勉強部屋の環境について書きました。
集中力をあげることで短時間で効率的に勉強ができれば、その分遊びや趣味の時間もたくさん取れます。
特に自宅学習がなかなか集中できない方は、この記事を参考に勉強部屋の環境を整えましょう。
集中力の上がる勉強部屋の環境を整える
まずは集中力があがる勉強部屋の環境を整えていきましょう。具体的には勉強机の高さ・配置・向き・タイプについて紹介しています。
自分の勉強部屋と照らし合わせつつ、実践できるところはどんどん取り入れてくださいね。
身長に合った机の高さ
まずは集中力の上がる机や椅子の高さを見つけましょう。使いやすい机と椅子の高さの目安として、以下のような基準があります。
- 椅子の高さ:身長のおよそ4分の1
- 机の高さ:椅子の高さに身長の18%程度の高さを足したもの
たとえば身長が160cmの場合はこの高さです。
- 椅子の高さ:40cm程度
- 机の高さ:68.8cm程度
これはあくまで目安です。椅子や机の高さをどのぐらいに調整すればいいかわからない場合は、まずこの高さに設定して、徐々に自分に合う高さを見つけましょう。
また、長時間勉強する場合は、こまめに姿勢を変えるのがおすすめです。血流が良くなるため頭の回転が良くなるだけでなく、気分転換にも繋がります。
以下のパターンをローテーションしてこまめに姿勢を変える意識をしてみましょう。
- 自分に合った机での勉強
- 立った状態で勉強
- 床に座ってちゃぶ台で勉強
勉強机の中には立って使える高さまで設定できるものもありますので、これから購入する方はぜひ検討してみてください。
机の配置
自分の身長に合った勉強机が選べたら、次は机の配置に注目しましょう。
まず注意したいのが利き手です。勉強をする上で、文字を書いたり、必要なものを引き出しから出すのに利き手をよく使います。
右利きの方を例に挙げると、右側に壁があると文字を書くたびに肘をぶつけてしまうことも。利き手ができるだけスムーズに動かせる配置を心がけましょう。同様の理由で引き出しも利き手側にあったほうが使いやすいですよ。
机の配置に関しては、座った時に見える景色にも注目したいところ。たとえば主に夕方に宿題やテスト勉強で使う勉強机。これが西日の眩しい窓の前に配置されていたら、眩しくて勉強に集中できません。
このように、実際にその勉強机を使う時間帯や姿をシミュレーションしてみるのもおすすめです。
机の向き
机の配置が決まったら、机の向きについても考えてみましょう。机のタイプにもよりますが、多くの場合が壁向きと部屋の中心を向く2パターンになります。
壁向きの場合は、他の視覚情報を遮断してくれるため、集中力UPが期待できます。ただ、圧迫感もあるので長時間勉強するには気が滅入ってしまうことも。短時間でしっかり集中するのにおすすめの机の向きです。
対して窓や部屋の中心を見る配置は、圧迫感を和らげてくれる効果が期待できるので、長時間の勉強におすすめです。しかし部屋の中心が見えるような机の向きは、机の種類によっては部屋の中で邪魔になってしまう場合もあります。実現できる机のタイプが限られてしまう点はデメリットです。
引き出しや机上収納の有無
勉強に集中するためには、必要な物以外は見えないところに片付けておくのが効果的です。そう考えると、勉強机にもある程度の収納スペースが欲しいところ。
おすすめは引き出しへの収納です。後述しますが目の前の勉強に集中するためには、できる限り他の視覚情報を遮断しておくべきです。
勉強机には机の上に小さめの本棚が付いているタイプもあります。しかしこれでは勉強中にふと目につきやすくなるため、気が散りやすくなります。特に集中したいときは机上の本棚も空にするか、最初から付いていないタイプを選びましょう。
机の上は必要なものだけ!不要なものを片付けるテクニック
高い集中力を保つためには、現在取り組んでいるテキストや問題集だけを出した状態で取り組むべきです。
しかし、片付けのテクニックを知らないと、勉強前の片付けに時間をとられてしまい、肝心の勉強時間が減ってしまいます。短時間で簡単に実践できる片付けテクを紹介します。
次に手掛ける科目はいったん見えないところへ
机の上には必要なテキストのみを出しておきたいので、例えばいまは数学の勉強中であれば、数学以外のテキストや問題集は見えないところへ片付けておくのがおすすめです。
例えば数学の勉強中にふと机の上に積んであった歴史のテキストが目に入ったとします。「次は歴史の勉強だ。そういえば、この間歴史のこの問題間違えたよな・・・。結局何が正しいんだったっけ?」などと、考えが歴史にいってしまい、気が散ってしまうことも。たとえ歴史のテキストが閉じてある状態でも思考は飛んでしまいがちです。
目に見えない場所へ片付ける方法として、以下のものがあります。
- 机の引き出しに入れる
- 自分の背後にある机や台に載せておく
- 100均などの大きめ蓋つきケースに、今日取り組む課題をすべて入れておく
部屋の環境や机の形状に合わせてベストな方法を取り入れましょう。
文具収納はペン立てより引き出しがベスト
机の上に残してしまいがちなのが、文具類です。中にはペン立てにカラフルなペンやはさみなどを立てて収納している方も多いのではないでしょうか。
机の上の余分なものを片付けるという観点からいうと、文具類も見えないところへ収納したいところです。もし引き出しの中に文具を収納する場所があるのなら、すぐに使わない文具類はそちらへ入れましょう。
ペンケースに文具を収納し、次に取り組む課題と同じ場所に置いておくのもおすすめです。机の上にはシャープペンシル、消しゴム、赤ペンのみに絞っておくことで、集中力アップにつながります。
不要な付属品は撤去する
さらに机の上の環境を徹底してきれいにするのであれば、デスク上収納にも注目してみましょう。勉強机の種類によっては、机の上に本棚が付属しているものも多いはず。
この本棚にテキストなどが入っていると、勉強中に目に入りやすくなって集中力がかけてしまう事も。可能であれば本棚自体を撤去してしまいましょう。もし難しい場合は本棚を空にしておくだけでもかなり違いますよ。
また勉強机によく付属しているのが、机の上のビニールシートです。日本地図やあいうえお表などのシートが入っていることもありますが、これこそ勉強中にどうしても目に入ってしまいがち。少し殺風景になってしまいますが、見ていないのであれば撤去してしまった方が集中力アップにつながりますよ。
漫画やスマホも見えないところへ片付けて
最後に注目してほしいのが、漫画やスマホです。どちらも適度な休憩に取り入れるのであれば問題ありませんが、一度スマホや漫画に集中してしまうと勉強に戻ってこれない危険性も生じます。
途中で漫画やスマホに気を取られるよりは、集中して勉強する時間と、思い切って休憩する時間をしっかりと分けた方が効率的です。
スマホは他のテキストやペンケースと一緒に見えないところへ隠してしまえばOKですが、本棚にぎっしりと詰められた漫画本を隠すのはなかなか難しいですよね。そこでおすすめなのがブックカーテンです。
最近は100均にも突っ張り棒とそこに装着できるブックカーテンがあります。事前に設置しておき、勉強に集中する時だけカーテンを閉めておけば漫画も視界に入らなくなります。大きめの布を買ってきて本棚にかぶせるだけの方法も簡単でおすすめです。
まとめ
集中力をアップする方法として、勉強部屋の環境や勉強机に注目してみました。
特に漫画やスマホ、机上の本棚やシートなど、無意識のうちに集中力を下げてしまう部屋だった方も多いのではないでしょうか。
1日の時間は限られているため、やらなければいけないことはさっさと終わらせてしまう事が、生きていくうえで必要なスキルであると筆者は考えています。
自分の余暇の時間を手に入れるためにも、今回紹介した方法を取り入れて高い集中力で勉強に取り組める環境を実践してみてくださいね。
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