東京大学、京都大学、国公立医学部などはかなりの狭き門です。
そのような大学を目指している受験生は、一部の天才肌の方を除けば毎日死にもの狂いで勉強していることでしょう。確かに、そのような大学に合格するためには勉強の質、量と共にかなりのレベルが求められます。
しかし、例えば一日に13時間も14時間も勉強すれば合格に近づけるかというと、必ずしもそうではありません。
今回は勉強時間を多くかけなくてもちゃんと結果が出るような、効率のよい勉強方法についてまとめていきます。
夜型生活は注意
勉強をする時間帯は重要です。学習効率は、夜に勉強をするよりも朝に勉強する方が上がると言われています。お昼ご飯を食べた後は眠くなるし、夜になると受験への不安で集中力が下がります。
理想としては、午前中に一日の勉強の半分程度を済ませてしまい、午後は休憩を長めに取りながらゆったりと勉強すると最高のコンディションで勉強することができます。
ショートスリープは注意
そして、睡眠時間も大切です。理想としては7~8時間寝ることですが、難しければ最低でも6時間の睡眠時間は確保するようにしてください。人間が覚えたことは、寝ている間に脳に定着すると言われています。
なので、睡眠時間を削って長時間の勉強を行うと、ただでさえ低い学習効率で勉強した事柄を殆ど脳に定着出来ないままになってしまいます。これでは残念なことに勉強していないのと同じ状態となってしまう可能性が高いです。
長時間の勉強に注意
先程、一日に13時間も14時間も勉強することを例に挙げました。一度そのような長時間の勉強をしてみると分かりますが、時間の終わりまで本当の意味で勉強することは絶対に出来ません。
集中力が続くのはせいぜい初めの2~3時間くらいで、7時間を超えるあたりからかなりの疲労を感じるようになります。
10時間も過ぎれば、ただ机の上に座って時間をやり過ごしているのと同じ状態になり、13時間に到達する頃には放心状態で一日の勉強を終えることになるでしょう。
そして、このような勉強はかなりの苦痛を伴い、次の日の勉強に対するモチベーションはダダ下がりとなります。その上次の日からの学習効率はガクンと下がり、焦燥感から勉強に身が入らず負のスパイラルに陥ります。
実際のところ、一日の勉強は6~8時間程度に抑えて、60分程度勉強したら5分程度の休憩を取れば、疲労感をあまり感じずにその日の勉強をこなすことができます。
このような勉強方法と13時間近く勉強し続けるのとでは、集中力や学習効率を鑑みると総勉強量は大きく変わりません。
毎日勉強するのも注意
次に、殆どの受験生はほぼ毎日勉強すると思いますが、実はそれもあまり良くありません。受験勉強は殆どの受験生にとっては苦痛を伴います。それは勉強が好きな人にとっても同様のことだと思います。人間は苦痛を伴うことを休まず続けることは出来ません。
仕事で例えてみると、例え一日に仕事をする時間が8~10時間程度だとしても、1週間のうち一度も休暇をくれない企業は立派なブラック企業です。やがて心を病んでしまう社員も出てくるでしょう。
受験勉強でも同様のことが言えます。苦痛を伴うことを毎日休みなく続けていると、やがて精神が不安定なって受験勉強に身が入らなくなります。理想としては、週に1~2日は半日ほど勉強をせずに思い切り羽を伸ばす日を設けることです。
勉強方法のまとめ
ここまでの内容をまとめますと、効率の良い学習とは以下の通りになります。
- 勉強は朝に行う
- 毎日最低でも6時間以上は寝る
- 勉強は1日6~8時間程度する
- 勉強から完全に離れる時間をつくる
最後に
ところで、超進学校の合格実績が華々しいのは学校に極めて優れた教師が存在しているから、より効率の良い勉強を行えるシステムを学校に整っているから、という見解があります。
しかしながら実際はそれだけではなく、生徒一人一人が勉強方法について検討して工夫・試行錯誤し、各人に合った成果の出る学習スタイルを築いているからです。
今まで数多くの超難関大学を目指す受験生を見てきましたが、気合いだけで乗り切ろうとして成功した人は見たことがありませんでした。合格する人は上で挙げたようなことをしっかりと身につけており、最短距離で合格を掴み取っていきました。
もちろん、長時間勉強できるのは素晴らしい能力であることには間違いありません。しかし、そこに思考や工夫もなくただ闇雲に勉強することは、努力に逃げている状態に過ぎません。
本当に合格したいならば、自分の頭でちゃんと考えて日々の行動を見直すことが大切です。その上で実行に移すのは誰しもが一筋縄ではいきませんが、ここでご紹介した勉強のコツから僅かでも日々の学習の改善に繋がるヒントを得て、お役立て頂けたら幸いです。
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