【定期テスト対策・受験勉強に悩む中学生へ】覚えるために10回「かむ」!時間対効果抜群の理科暗記方法

クイズ

まずは、次の問題を3問合計60秒で解いてみてください。

(1) 次のア~カの植物のうち、花を咲かせずに胞子でふえるものをすべて選び、記号で答えなさい。

選択肢:ア.クロマツ  イ.シロツメクサ  ウ.スギ  エ.スギゴケ  オ.スギナ  カ.ワラビ

 

(2)  次のア~カの動物のうち、トカゲと同じなかまに分類されるものをすべて選び、記号で答えなさい。

選択肢:ア.イモリ  イ.カエル  ウ.カメ  エ.サンショウウオ  オ.ヘビ  カ.ヤモリ

 

(3) 次のア~カの動物のうち、「刺胞動物」に分類されるものをすべて選び、記号で答えなさい。

選択肢:ア.イソギンチャク  イ.ウニ  ウ.クラゲ  エ.サンゴ  オ.ヒトデ  カ.ナマコ

中学校の校内テストや高校入試で出題されそうな難問を集めてみました。いかがでしょうか。

全問正解で、または、覚え方や要点が抑えられそうな方は、本記事をご覧になる必要はございません!

逆に、「こういった問題を解けるようになるための方法を知らない…」という方もいらっしゃるでしょう。

そんな暗記にお悩み中の方はぜひ、これからご紹介する暗記方法をご活用ください。

題して、覚えるために10回「かむ」!時間対効果抜群の理科暗記方法です!

〈10回「かむ」って何!?〉

この暗記方法は次のような3ステップで行われます。

  1. 「覚えるリスト」をつくる
  2. 5回く(「」く)
  3. 5回音(「」音)で唱える

10回「」がどういう意味か、ご理解いただけましたでしょうか?

つまり、書く作業と無音で唱える作業を合わせて10回しようということです。

「え?これだけ?」

「これくらい誰でもできるし、やってる人いるんじゃないの?」

このような声が出そうですが、なめてはいけませんよ~?(笑)順に説明いたしましょう。

〈一.「覚えるリスト」をつくる〉

ルーズリーフや白紙を用意し、下半分が隠れるように折ってください。

・まず、上半分には「キーワード」と「個数」を書きます。早速、次の内容を書いてみましょう。

胞子植物 2つ(→5つ)

は虫類  5つ

刺胞動物 3つ

・次に、下半分には「正解」と「語呂合わせ(覚え方)」を書きます。以下の言葉も同様に書いてみてください。

コケ植物、ダ植物(ダ、ンマイ、ラジロ、ギナ、ワラビ)

コケシになったゼウス

 

ヘビメ、ニ、モリ、カゲ

ヘビ

 

胞動物:ラゲ、ンゴ、ソギンチャク

※今回はわかりやすいように色分けしましたが、実際に書くときには黒一色で結構です。

胞子植物の「2つ」とは、コケ植物とシダ植物のことを意味しているのです。

さらにシダ植物は、シダ、ゼンマイ、ウラジロ、スギナ、ワラビの「5つ」が代表的です。

以上から、上半分には「胞子植物 2つ(→5つ)」というキーワード個数を並べました。

注意点

「覚えるリスト」をつくる際に、リストに入れ忘れた語句はこの方法で覚えきることができません

・授業の板書で出てきた語句

・問題集の選択肢で出てきた語句

・教科書で出てきた語句

この3点をしっかりリサーチして、漏れがないようにしましょう。

アドバイス

語呂合わせは、覚えるべきキーワードの頭文字を組み合わせると作りやすいです。

ご自身で試行錯誤を重ねてつくったものが一番覚えやすいので、ぜひつくってみてくださいね。

つくる際にはストーリー性のあるものや、自分自身に関係の深いものを意識すると、より覚えやすいでしょう。

〈二.5回書く〉

「覚えるリスト」の上半分だけを見ながら、筆記用具で別の紙に「書く」作業を開始していきます。

「書く」ことによって身体(腕や指)が覚えてくれます。「習うより慣れよ」の精神ですね。

同時に、答え合わせの際に誤字脱字にも気づけますので、めんどくさがらずに必ず手を動かしてください。

どうしてもまだ覚えきれていない場合は、次のようにレベルを下げたものから始めていきましょう。

レベル1:正解のキーワードを何度も写す

レベル2:語呂合わせだけ答案用紙の上にメモして、それを参考に答えを書く

レベル3:何も見ずに書く

レベル3が最終目標となるわけです。

注意点

書く作業をしていただくときに、特に注意すべきポイントがございます。

それは、絶対に語呂合わせを書かないこと!

語呂合わせを書いてしまうと、時間対効果が悪くなります。

勉強時間や試験時間には、当然の如く「タイムリミット」がありますよね。

「暗記」に打ち勝つには、知識量」と「速度(スピード)」の双方をもって戦わなければなりません

今までに「暗記=スピード」と結びつけたことはありますか?

これって、とても大切な概念ですよ。皆が意識していないが故に、ライバルと差をつけられる武器になります。

語呂合わせは脳内処理を心掛けて、大幅なタイムロスをなくしましょう。

この方法によって、頭の回転を速め、作業効率を高めることが可能になります。

アドバイス

本作業中にも制限時間を決めると、よりスピーディーに暗記をこなせることでしょう。

ひらがなやカタカナは1文字1秒、漢字は1文字5秒で合計して、目標時間を設定してください。

今回のお題ですと、1周あたり90秒程度が妥当な目標時間です。

さて、早速何も見ずに上の内容を5回「書く」ことができるか挑戦してみてください!

できるようになりましたら、次のステップに進みましょう。

〈三.5回無音で唱える〉

さて、最後にまとめの作業として、何も見ず、何も言わずに5回無音で唱えましょう。

つまり、頭の中で次のように唱えるのです。

コケ植物、シダ植物、シダ、ワラビ、ウラジロ、スギナ、ワラビ…

ヘビ、カメ、ワニ、ヤモリ、トカゲ…

刺胞動物、クラゲ、サンゴ、イソギンチャク!

唱え終わったら、答えをチラッと見て確認してみてください。

キーワードと個数が明確に頭に入っていれば、これらの言葉が次々と出てきますよ。

スマートで一流といわれる学生達は、スピーディーに学んだ知識をアウトプットすることができます。

知識の整理のために脳内で反復詠唱して咀嚼(そしゃく)し、完全理解を常日頃達成しているのですね。

彼らの学習法を真似たのが、この5回無音で唱えるという作業なのです!

注意点

唱える作業をしていただくときに、特に注意すべきポイントがございます。

それは、絶対に声に出さないこと!

勝負事のトレーニングは、常に本番を想定して行うもの。試験中に声を出すのはルール違反ですよね。

日頃から声を出して訓練をしていると、試験当日にいつもと違う頭の使い方をしなければならなくなります。

最初は声に出してもいいのですが、最終的には「無音」の詠唱ができるように努めてくださいね。

アドバイス

もし今回の暗記内容を一度に唱えられない場合は、1行ずつ取り組んでみてください。

解答はスマホのメモアプリなどに打ち込んでおけば、ありとあらゆるところで抜き打ちテストができます。

仲の良い友人と問題を出し合ってみても、競争意識が芽生えてお互いに高め合うこともできます。

(もちろんこの場合は、声に出して答えを言ってくださいね!)

ひょっとすると友人が、あなたの弱点を教えてくれたり、新たな語呂合わせを開発してくれるかもしれませんよ。

〈定着確認問題〉

さて、すべてのステップをマスターしていただいた上で、改めまして最初の問題を今一度解いていただきましょう。

(1) 次のア~カの植物のうち、花を咲かせずに胞子でふえるものをすべて選び、記号で答えなさい。
選択肢:ア.クロマツ  イ.シロツメクサ  ウ.スギ  エ.スギゴケ  オ.スギナ  カ.ワラビ

(2) 次のア~カの動物のうち、トカゲと同じなかまに分類されるものをすべて選び、記号で答えなさい。
選択肢:ア.イモリ  イ.カエル  ウ.カメ  エ.サンショウウオ  オ.ヘビ  カ.ヤモリ

(3) 次のア~カの動物のうち、「刺胞動物」に分類されるものをすべて選び、記号で答えなさい。
選択肢:ア.イソギンチャク  イ.ウニ  ウ.クラゲ  エ.サンゴ  オ.ヒトデ  カ.ナマコ

正解は…

 

 

 

 

(1) エ、オ、カ

(2) ウ、オ、カ

(3) ア、ウ、エ

です。全問正解できましたか?

〈10回噛んで、真髄を召し上がれ〉

美食の世界では、食事の際には、10回噛むと本来の味がわかって楽しめるといわれています。

学問においても同じことがいえるのではないでしょうか。

10回「かく」暗記をしない学生の学習到達度は次のようになります。

・「覚えるリスト」未作成により、全体像が見えない。同じ問題しか解けない。

・5回書かないことにより、定着しない。1晩寝ると忘れてしまう。

・5回無音で唱えないことにより、完成しない。正解を導き出すのにも時間がかかってしまう。

ひょっとするとこれは、昨日までのあなたの姿かもしれません。

今この瞬間から早速、本記事の方法をありとあらゆる場面で取り入れてみてください。

定期テストや実力テスト、入試などでの勉強に役立てていただけますと幸いでございます。

あなたの在り方に革命をもたらす手助けになりますように、心から願っております。頑張ってね!

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