頭がすっきりする!早朝学習のメリット・デメリットと早起きのコツ

朝

「早起きは三文の得」という言葉あります。これは古いことわざですが、簡単にいうと「早起きするとお得なことが起こるよ」との意味があります。

これは勉強に関しても例外ではありません。早朝は睡眠によって頭がすごくすっきりするので、勉強するのにベストの時間帯ともいえます。

これを活かした学習法が「早朝学習」。まさに普段より1~2時間早起きして、その時間帯を勉強に充てるというものです。この記事では早朝学習のメリットやデメリットをはじめ、朝確実に起きるためのコツをまとめました。

早朝学習のメリット

実は、早朝学習はメリットばかりです。早朝学習に挑戦してもらうためにも、まずはメリットについて紹介します。

頭が整理された状態で勉強をスタートできる

1日の中で一番頭が整理されている時間は早朝です。実際に午前と午後の授業を思い浮かべてみると、午前中の方が集中しやすい方も多いのではないでしょうか。

人間の脳は、1日で起こった出来事や覚えた内容を、睡眠中に整理して記憶として定着させます。つまり朝起きた状態は、頭の中が完全にリセットした状態。実際に早朝学習を試してみると、予想以上に頭が冴えていることや、学習した内容が頭に入りやすいことを実感できます。

1日の時間を有効に使える

特に休みの日に多いのですが、朝起きてからダラダラと午前中を過ごして、気付けば昼を過ぎている…なんてことはありませんか?そんな方にもおすすめなのが早朝学習です。

早朝学習は朝起きてからの1~2時間で集中して勉強します。すると、例えば6時に起床した場合、8時にはすっかりと目が覚めた状態となり、午前中から精力的に動けます。1日の時間を有効に使える点も、他の勉強法にはないメリットと言えます。

入試の時間にベストな状態を持ってくることが可能

早朝学習は試験前にもおすすめです。ほとんどの入試や模試は午前中から1日かけて行いますよね。なので、試験に全力を注ぐためにも生活リズムを整える必要があります。

例えば長距離を走るマラソン選手は、スタート時間が早朝となる場合も多いです。スタート時間が7時半にもかかわらず、普段通り7時に起きてしまうと、体がまだ起きていない状態で長距離を走らなければならず、満足のいくパフォーマンスが発揮できません。

そこで、スタート時間に体が温まった状態になるように、逆算して起床時間を設定し、アップをします。急にやってしまうと睡眠不足にもつながるので、試合当日にはその生活が習慣づくように、期間を決めて生活リズムを調整します。

例え話が少し長くなってしまいましたが、入試や模試も同じこと。早朝学習が身についていると、試験当日もスタートから高い集中力で取り組むことができます。

タイムリミットがあるのでしっかり集中できる

早朝学習は、学校へ行く前に取り入れることも可能です。例えば8時に家を出る場合には、6時に起床して7時まで早朝学習をし、その後は準備をして学校へ行く流れとなります。

多くの学習塾が集中力をあげるための方法として、タイマーをかけてリミットを設ける勉強法を推奨しています。朝はただでさえ集中力が高くなりやすい時間帯ですが、学校へ行くまでの1時間と決めておけば、タイムリミットを設定することによる集中力アップ効果も期待できます。

早朝学習のデメリット

早朝学習にはメリットばかりと感じるかもしれませんが、意外なデメリットもあります。ここからは早朝学習のデメリットについて紹介します。

早起きしすぎると授業中に寝てしまう

いくら早朝学習が高い集中力を保てるからといって、「朝3時に起きて学校への準備を始める7時までの4時間を勉強にあてよう」と考えるのはやめた方がいいでしょう。

あまり早起きしすぎてしまうと、本来は真面目に受けなければいけない授業中に眠気のピークが来てしまう事も。早朝学習ではテスト前でない限り、前日の学習の復習や当日の簡単な予習程度でOKです。そのため、早起きのしすぎには充分気をつけましょう。

起きれなかったときが最悪

早朝学習は非常に効率的な学習法なので、慣れてくると前日の夜に早く眠って翌朝に備える事も可能です。ここで注意したいのが、早朝学習の時間に起きられないこと。うっかり普段通りの時間に起きてしまっては、「こんなことなら前日の夜に勉強しておくべきだった」と後悔してしまいます。

特に早起きが苦手な方は、早起きの習慣がうまくつけられずに実践できないかもしれません。少しでも早起きができるようなコツを、次の章で紹介します。

早朝学習のために!確実に起きるコツ

早朝学習で最も心配なのが、朝起きられないことです。せっかく早朝学習のために早く寝ても、朝普段通りの時間に起きてしまっては意味がありません。

ここでは確実に朝起きるためのコツを紹介します。すぐに取り入れられることを集めましたので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

入浴で体をリラックス状態に

まず早起きをするためには、ぐっすりと眠る必要があります。そのための第一歩として、お風呂の時間に注目してみましょう。

眠気は温まった体温が下がり始めるタイミングで起こると言われています。入浴は就寝する30分前までに済ませておきましょう。また、熱すぎるお湯に入ると交感神経が刺激されて興奮状態になり、寝つきが悪くなります。40℃程度のお湯に10分から15分つかるのを目安にしてくださいね。

入浴が終わったらここでもう一工夫。5分程度のストレッチの時間を作りましょう。特に受験生や資格試験を控えている人は机に座る時間も多いため、筋肉が固まってしまいがちです。お風呂上がりは筋肉も伸びやすくなっているので、ゆっくりと心地よい範囲で伸ばしてあげましょう。

確実に入眠できるための工夫をする

布団に入ってもなかなか寝つけないなど、入眠が苦手な方も多いのかもしれません。入眠が苦手な方は体力がまだ余っているのかも。適度な運動を取り入れることで心地よい疲労感がうまれ、寝つきが良くなりますよ。

寝る前にルーティンを決めるのも効果的です。筆者には2歳の息子がいるのですが、眠るのが苦手な赤ちゃんにも入眠儀式はとても効果的なんですよ。例えば毎日布団に入ったらオルゴールなどのリラックスできる音楽を流したり、入浴後のストレッチを終えたらホットミルクを飲み、歯を磨いて暗い寝室へ移動し、ゆったりと過ごすといったものです。自分がリラックスできる過ごし方を見つけましょう。

目が覚めたらすぐに立ち上がる

質の良い睡眠ができたら、今度は朝起きる時のコツに注目してみましょう。アラームをセットしても起きられないほとんどの理由は「二度寝」にあります。特に冬場の布団が温かくて気持ちよい時期は、たとえ目が覚めてもなかなか動きだせない事もあるでしょう。

二度寝を防ぐためにも、アラームを聞いて目が覚めたらすぐに立ち上がるように意識してみましょう。起きてから勉強しなければ…と考えていると気が重くなりますが、「とりあえず10秒間立つだけ」と考えると、意外と実践できますよ。

起きたらできるだけ早く勉強の体勢に

無事に目を覚ますことができたら、ダラダラせずに勉強の体勢になれるよう準備をしましょう。ここで「せっかく早起きできたから30分だけマンガでも読んじゃおう」はNG。それなら寝ていた方がマシです。

勉強の体勢にもっていくためにおすすめなのが、入眠儀式と同様にルーティン化してしまうこと。もしどんな行動をとっていいか分からなければ、以下の例を参考にしてください。

  • カーテンを開けて朝の日差しを部屋に入れる
  • コップ1杯の水をゆっくりと飲んでからだを目覚めさせる
  • 早朝学習で使うテキストや問題集をいったんすべて机の上に置く
  • すぐに使うもの以外を見えないところに移動させ、学習スタート
これらの手順を習慣化してしまえば、目が覚めたら気付いたら机に向かっているという状況も夢ではありませんよ。

まとめ

早朝学習のメリットやデメリットとあわせて、朝早起きするためのコツを紹介しました。早起きは習慣付くまでが大変です。しかしきちんと習慣付けることができれば、最も短時間で高いパフォーマンスを期待できる勉強法ともいえます。

早起きのためには入浴や寝る前の習慣によって、質の良い睡眠をとることが必要不可欠です。今回紹介した内容を参考に、睡眠に関する習慣を振り返ってみてくださいね。

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