勉強にはある程度の費用がかかるものです。予備校やスクールの費用を削るために独学をする場合でも、参考書購入の費用はどうしても必要になってきます。しかし、小説や漫画などの娯楽本に比べ価格が高いのが参考書です。
少しでも費用を抑えたいと思っている人に向けて、参考書をなるべく安く手に入れるための方法と参考書選びのポイントをお伝えします。
目次
書店で購入する
参考書はなるべく店頭で中身を見てから購入することをお勧めします。全体的な雰囲気や本の大きさ、持ちやすさ、どのような内容に触れているかなど実際にパラパラめくってみないと分からないことが多いからです。
書店で本を購入するとき、少しでも安く購入するためには以下のような方法があります。
金券ショップを利用する
書店の本は図書カードを使って購入できます(大型書店の場合は商品券を使えることもあります)。図書カードや商品券は金券ショップを使うと、額面金額よりも安く手に入ります。お得になる額はわずかなものですが、たくさんの参考書を買う予定がある場合は累計すると結構な金額を節約することになるでしょう。
最近ではネットショップやオークションサイトを利用している金券ショップもありますので、近くに金券ショップがない方も一度検索してみてはどうでしょうか。
クレジットカードや電子マネーで購入する
書店で本を購入するとき、現金以外の方法で支払えるお店もかなり増えています。クレジットカードや電子マネーを使って本を購入すると、大抵の場合支払った金額に応じたポイントがもらえます(還元率はクレジットカードや電子マネーの種類によります)。ポイントは次の支払い時に使うことができるので、現金で参考書を買うよりお得です。なるべく還元率の高い支払い法をすることで費用を節約することができます。
ちなみにクレジットカードは収入のない学生のうちは審査が通りにくいですが、電子マネーならば年齢や収入関係なく申し込めるものが沢山あります。学生のうちは電子マネーの方が使いやすいでしょう。プリペイド式の電子マネーを選べば、使いすぎを予防することもできます。
古本屋を利用する
古本屋にはコミックや小説だけでなく参考書が置いてある場合もあります。正規価格よりずっと安く購入できるチャンスです。ただし、古本屋に自分が求めている参考書が置いてあるとは限りません。とても古い参考書の場合は、書いてある内容が時代遅れで役に立たないこともあります。使えるかどうか、自分で考えながら購入する必要があります。
書店で参考書を選ぶ際のポイント
自分のレベルに合っているか
書店で参考書を購入する場合、本の中身を確認することができます。参考書と一口に言っても、「科目全体を詳細に解説している辞書的な物」から「特定の分野にスポットをあてた物」「その科目が苦手な人の為にイラストや漫画を交えた入門書的な物」まで様々です。
「○○大生お勧め」「受験生が選ぶ参考書No.1」のような宣伝文句を鵜呑みにせず、今の自分が挫折しないレベルの参考書を選ぶようにしましょう。試しに店頭で問題をいくつか解いてみたり、解説を読んでみたりすると参考書が自分のレベルに合っているかどうか大体分かりますよ。
持ち運びしやすいかどうか
参考書は学校や塾に持っていったり、通学の電車の中で読んだりと「持ち運びする機会」が多いものです。分厚すぎたり大きすぎたりすると、カバンに入れて持っていくのが億劫になり、買っても使わなくなってしまうこともあります。特にハンドブックや用語集など頻繁に持ち歩く本のサイズは重要です。
持ち運びしやすいかどうかというのは主観によるものが大きいので、実際に本屋で手に取ってみて「私にとってこのサイズなら負担にならない」というものを選ぶようにするとよいでしょう。
読みづらいレイアウトではないか
参考書にはいろいろなタイプがあります。
学生の目を引くようなイラストがちりばめられていたり、表やグラフで情報を簡潔にまとめていたり、様々な工夫が凝らされていますが、これらの工夫も人にとって合う合わないがあります。
あまりマンガチックだと気が散ってしまう人、情報がまとめられているとかえって覚えるのが面倒になる人もいるのです。フィーリングが合わない参考書の内容はやはり頭に入って来にくいもの。本屋で中身をさっと確認し、自分にとって読みづらいレイアウトをしていないか確認しましょう。
ネットで購入する
参考書はなるべく書店で購入した方が良いのですが、マイナーな分野の参考本は本棚に並んでいなかったりします。また、地方の小さな本屋の場合そもそも参考書用のスペースがほとんどない場合もあります。そんな時に頼りになるのがインターネットショッピングです。
大手ECショッピングモールを使う
ネットショップで参考書を購入するなら、できるだけキャンペーンの多いECショッピングモール(楽天やヤフーなど)を使うとお得です。
大手ECショッピングモールでは参考書を購入する(モールで買い物をする)ことで1%程度のポイントバックを受けられることが多いですが、キャンペーンを利用するとその何倍もポイントを貰うことができます。また、決済方法にクレジットカードや電子マネーを使うことで、ポイントを多重取りし、ポイントの還元率を上げることもできます。
オークションサイト・フリマサイトを利用する
オークションサイト・フリマサイトでは使われなくなった参考書が売りに出されています。上手に利用すれば通常の販売価格よりかなり安く参考書を手に入れることができます。ただし、最新の試験に対応しているような人気の本はすぐに売り切れてしまうので、欲しいと思った本に対しては早めに購入手続き等のリアクションを起こすことが大切です。フリマサイトの場合、出品者が応じてくれれば値段交渉をすることも可能です。
ただしオークションサイト・フリマサイトで古本を手に入れる場合、どの程度本が使いこまれているのか予想するのが難しいという問題点があります。本の状態は写真や出品時の説明文である程度把握することができますが、実際に手元に届いたとき思った以上に書き込みがある、変なにおいがついているという予想外の事態もあり得ます。
電子書籍を買う
電子書籍の参考書も広まっています。電子書籍版は紙の本に比べてコストがかからないのか、割安なことが多いです。また電子書籍の参考書はタブレットやスマホでどこでもいつでも読めるので便利です。一方で図や文字が見づらかったり、付箋をつけたりラインマーカーを引いたりすることができないというデメリットもあります。
参考書専門店の古本屋を探す
古本屋の中には「参考書専門」で買い取り、販売を行っているお店があります。このような古本屋なら目的の参考書が置いてある確率が高いです。あまりメジャーな存在ではないですが、ネットショップとして全国販売を行っているところもありますので、探してみてはどうでしょうか。
ただし、オークションサイト・フリマサイトでの購入と同じく、参考書の中身が分からないので、どの程度使いこまれているかをあらかじめお店側に確かめておくことが大切です。
ネットで参考書を選ぶ際のポイント
自分の目的に合った参考書かどうか情報収集をする
ネットで参考書を選ぶ場合、手元で現物を確認できないのがデメリットです。そこで、ネット上でできるだけ参考書についての情報を収集し、内容を探っていきましょう。
例えば、参考書出版社のホームページにアクセスすれば本の目次が見られることがありますし、ネットショッピングのサイト上で参考書を買った人がレビューを書いている場合もあります。いろいろな情報を参考にして、自分の目的にあった参考書かどうかを判断していきましょう。
類似の参考書と比べてメリットがあるかどうか
ネットで購入できる参考書の数は書店で購入できる参考書の何倍にも上ります。全国、時には海外から本を買うことができるのでマイナーな参考書でも手に入りやすいです。
しかし、その分似たような参考書が沢山ヒットし、どれが一番良いのか迷ってしまうことがあります。
そんなときは、類似の参考書の情報を比べて、メリットを比較していきましょう。例えば「この本は一番価格が安い」「この本はページ数が一番多い」「この本は売り上げが一番で、みんなに選ばれている」など分かる情報を比較して、購入する参考書を選んでいきます。
最新版かどうか
ネット上では出版が何年も前の旧版の参考書が出回っていることがあります。旧版の参考書は内容が古く、今の試験では間違いになってしまうような解説がそのまま載っていることもあり、注意が必要です。特にフリマサイトでは旧版の参考書が安く売られており、一見お得に見えてしまうので気を付けてください。
タダで手に入れる
実は参考書をお金を払わず手に入れる方法もあります。
友人・知人に譲ってもらう
資格試験に既に合格している友達、受験を終えて卒業していく先輩など、たくさん参考書を持っているけれど現時点でもう必要なくなってしまった人が周りにいませんか?もしいるならば「その参考書くれませんか?」と打診してみるのも手です。
資源回収の場所には参考書が山と積まれていることもあります。役目を終えた参考書はゴミになってしまうのです。どうせ捨てられるものならば、もう一度使ってあげてはどうでしょうか。特に試験合格者の使っていた参考書は、縁起が良いものです。書き込みやライン線などがあって決して新品のようにきれいではないですが、あなたの勉強の参考になるかもしれませんよ。
図書室や図書館でリクエスト
図書室や図書館で参考書をリクエストすることもできます。学校の図書室の場合は、資格試験や受験勉強に役立つ本をすでに取り揃えているかもしれませんね。図書室の先生に相談に乗ってもらいましょう。公立の図書館でも学習に役立つ本について相談を受け付けているはずです。地元の図書館にない本でもリクエストすれば購入してくれたり、他の図書館から取り寄せてくれることがあります。
図書室や図書館の本を借りるのは無料ですから、費用を大きく節約することができます。ただし、公共の本ですから書き込みはできませんし、期限内に返さなくてはなりません。どうしても必要なページは図書館のコピーサービスに申し込んで、コピーを取っておきましょう。
無料で参考書を選ぶ際のポイント
役に立つのは数ページで構わないと考える
勉強をしていると、参考書の特定の部分だけを見たい、参照したいということも起こります。無料で参考書を手に入れる時、当然のことながらコストパフォーマンスについて考える必要はありません。参考書の数ページだけでも役に立てば十分です。分厚い参考書でも遠慮せず、どんどん選んでいきましょう。
メインの参考書は別途購入するつもりで
無料で手に入る参考書は、あくまでサブの役割、メインの参考書は別途購入するつもりでいてください。というのも、メインの参考書には自分の手でできるだけ書き込みやラインマークをしていった方が良いからです。借り物、貰い物の参考書ではなかなか中身を自分好みにカスタマイズするのが難しいものです。
また無料で手に入る参考書ですべてを間に合わせようとすると「この参考書、自分に向いていない気がするけどタダで使えるのはこれしかないから」と無理や妥協をしてしまいがちです。最低限のものは自分で購入すると考えておいたほうが無理のない参考書選びができます。
情報が古くないかを確認
借り物、貰い物の参考書はどうしても情報が古くなりがちです。教科によっては試験内容が数年でガラッと変わってしまい、先輩の参考書が役に立たなくなってしまう…という事態も起こりえます。今使っている教科書と照らし合わせて、情報が古くなっていないか確認し、使うべき参考書を選ぶことが大事です。
参考書を入手する方法はいろいろ
参考書を入手する方法は、実はけっこうたくさんあります。たくさん勉強したいと思えば思うほどたくさんの参考書が必要になりますが、上手に参考書を手に入れて費用を節約していきましょう。
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