「勉強をする環境で効率を上げたい!」という方はいませんか?
そんな方におすすめなのが、色に目を向けてみることです。毎日目にしているペンやノート、そして部屋の装飾などですね。
「なぜ色?」と思うかもしれませんが、実は色は私たちの脳に影響を及ぼしており、それが勉強の効率に関わってくるからです。
本記事では集中力を高める色、集中を妨げる色などを紹介していきます。
集中できる色:青
結論から言うと、勉強の集中力を最も高めてくれる色は青色です。
青色は知性を感じさせる色で、勉強や仕事で集中力を発揮しやすい色とされています。青色は寒色系の代表です。
加えてカネボウ美容研究所によれば、
青の照明下で、被験者は涼しさを感じ、5分以内に皮膚温が2度下がり、脈拍はゆっくりになり、
精神集中する時やリラックスする時に出る脳波のアルファー波が増えた。
という研究結果が出ています。青色はまさに勉強するのに適した色と言えますね。
青の取り入れ方
では、この集中力をアップさせる青色ですが、どのようにして取り入れれば良いでしょうか。
具体例を紹介していきます。
- 青ペンを利用する
- 青色のノートを使う
- 文具全般をスケルトンブルーで統一する
- 照明を青色にする
身の回りのモノを全て青色にしては、逆に刺激が強くなってしまうので、文房具の一部など、ワンポイント取り入れてみるのが重要です。
特に青ペンは「青ペン暗記法」という勉強法があるほど、
暗記系の科目をするのに適した色といいます。
特に覚えたい語句や、記述は青色で書いたり、青色のマーカーを引くと記憶に残りやすいでしょう。
このように青色は勉強効率のアップに最も適した色といえるので、使いすぎに注意もしつつ、積極的に使っていくのがおすすめです。
リラックスできる色:茶色/ベージュ
勉強を集中して行うことは大事ですが適宜休憩を挟んだ方が、トータルで勉強効率が高まります。
そして、休むならしっかり休む、というメリハリが大事です。
そんなリラックスしたい時におすすめな色が茶色、ベージュです。
例えば、みなさんがちょっとゆっくりしたいなあ、と思った時に利用する施設のうちの一つに、カフェがあると思います。
多くのカフェのカラーリングの雰囲気は茶系のはずで、それは茶色やベージュにはリラックス効果があるからです。
木のデスクの上で勉強すると、どこか気持ちが安らぐと言う人は多いはずです。
しっかり脳を休めることもまた、勉強するのと同じぐらい大切なので、茶色やベージュを有効活用してくださいね。
茶色、ベージュの取り入れ方
では青色同様に、日常生活でどのように取り入れれば良いか、具体例を紹介します。
下記の通りです。
- デスクや椅子を木製にする
- カフェで勉強する
- 外の風景を眺める
- 写真を見る
デスクや椅子を木製にすると、自宅でカフェ気分になれるのでおすすめです。
特にデスクは視覚的にも目に入りやすいですし、それほど高くないものもあるのでデスクから取り入れるのもアリです。
しかし、中には今ある家具をわざわざ替えられないという人もいると思います。
そういった方は最寄りのカフェに行くといいでしょう。
美味しいコーヒーなどを一杯頼めば、心身ともにゆったりとリラックスできるはずです。
また外の風景をのんびり眺めるのもおすすめです。
眺めるなら木々が茂った林などが近くにあるといいと思います。
そのまま運動も兼ねて、散歩に行くのも良い気分転換のきっかけになるでしょう。
そしてどうしても、そういった自然を感じられる場所が近くにない方は、
写真を眺めるだけでもリラックス効果が期待できます。
風景画集などがかなりおすすめです。
やる気のでる色:黄色
そもそも、勉強のやる気が出なければ、集中もできませんし、休憩時間も時間の無駄ですよね。
そんな、やる気がなかなか出ないという方にぴったりな色が黄色です。
黄色は太陽や光、暖かみのあるものを連想させます。そのため、勉強のやる気、そして力が沸いてくる色というわけです。
また心を癒す効果も期待できますので「友人や恋人との関係で悩んで勉強ができない」などといったときにも力になるはずです。
黄色の取り入れ方
それではおすすめの使い方の具体例は以下の通りです。
- 蛍光ペン
- 日の光を浴びる
文房具の中で最も目にする黄色は蛍光ペンだと思います。
やる気が出ないときは、重要な場所をマーキングするだけでも目に入るのでいいでしょう。
また、気分が乗らない時は線を引く、これだけで初動になるので、一石二鳥ですね。
注意点:黄色は刺激がある
ここで黄色を使う際の注意点です。
黄色は明るいが故に目への刺激が強い色で、長時間見続けると疲れてしまいます。
そのため、たくさん取り入れ過ぎないようにするのが大切です。
アクセントとしての利用が最も効果を発揮してくれます。
注意力が下がる色:赤
逆に、勉強効率を下げるとされる色もあります。
それは赤色です。
スペインの闘牛をイメージするとよいでしょう。
赤いマントを見た牛は興奮して突進するように、赤色には興奮作用がある事として知られています。
また、これについての研究結果もあります。
アメリカのニューヨーク州ロチェスター大学の心理学者Andrew Elliot博士の実験結果によると、IQテストの表紙を白色、赤色、緑色に変えて試験を行ったところ、赤い表紙でテストをした生徒だけが平均20%も成績が下がったそうです。
また、名古屋大学で行われたパソコンの枠の色を変えて効率を調べる研究でも、やはり赤色は仕事のパフォーマンスを下げていたことが判明しました。
引用元:Color and psychological functioning: the effect of red on performance attainment
原因としては、赤色は人を興奮させ、血圧や脈拍を上昇させるため、落ち着いて勉強ができなくなってしまうという説が有力です。
また、赤色が与える興奮作用は時間経過の感じ方を早める効果もあるそうです。
勉強が苦手な人の場合、勉強したなと思ってもあまり時間が進んでおらず、
モチベーションや自己肯定感が削がれてしまうことも考えられます。
まとめ
このように、色には勉強効率を上げてくれる色、下げてしまう色があります。
最後に注意しておきたいのが、いくら勉強効率を上げてくれるからといっても、取り入れすぎはNGということです。
人間は慣れる生き物なので、得られる効果にも慣れてしまったら意味がありません。
さりげなくアクセント程度に取り入れていくのがベストです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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