仕事で好成績を収めていたり、難関資格を取得しているなど、難しいことをいとも簡単にクリアしてしまう人って、周囲に必ず一人はいますよね。そういった方に話を聞くと「失敗もあったけどそのおかげで成功できた」「自分ならできるという根拠のない自信があった」と言われ、思わず首をかしげてしまうことはありませんか。
このように失敗を素直に受け止められる、自分の存在に自信を持てる人は「自己肯定感の高い人」と言い換えられます。ちなみに自己肯定感はトレーニングで高めることが可能。つまり、誰でも成功者のようなポジティブ思考を手に入れることができるのです。
この記事では自己肯定感を高める方法を紹介しています。さまざまな方向からのアプローチ法がありますので、自分が「これならできそう」と思うものを選んで実践してみてくださいね。
自己肯定感とは
自己肯定感とは「自分の存在意義や価値に対して積極的に自己評価できること」です。対義語は「自己否定感」。自己肯定感が高い人は物事を前向きにとらえられるので成功しやすく、失敗しても「失敗してしまった自分」を愛して受け入れられるので、必要以上に落ち込むことはありません。
詳しくはこちらのページでも紹介していますので、あわせてご覧ください。
自己肯定感の高い人は全人口のおよそ10%にとどまると言われています。さらに他人を持ち上げて自分を落とすことを美学とする日本人には、自己肯定感が高い人は極めて貴重です。
そもそも自己肯定感がない人は、生育歴に原因がある場合がとても多いです。しかしトレーニング次第では、誰でも自己肯定感を高めることができますよ。
自己肯定感を高める方法【考え方編】
自己肯定感を高める方法として、考え方を見直すことが挙げられます。少し考え方を変えるだけで「自分は価値のある人間だ」「自分は失敗してもいい人間だ」と思えるきっかけとなるので、今回紹介する内容を参考に、考え方の切り替えに挑戦してみましょう。
物事を別の視点から見つめ直す
自分の性格について「のんびりしているから何もかも上手くいかないんだ」「八方美人な自分が嫌い」など、短所のようにとらえていませんか?実は短所は長所にもなり得る部分。その人が短所だと感じている性格も、他の人にとっては羨ましいと思うかもしれませんよね。具体例として以下のものが挙げられます。
- のんびりしている:落ち着いている、周囲の人を安心させられる
- わがまま:行動力がある、周りを従わせる力がある
- 八方美人:余裕がある。順応性が高い
このように、短所は長所と考えて物事を別の視点から見つめ直すトレーニングをしてみましょう。少し自分のことが好きになれるかもしれませんよ。
ポジティブな質問をする
「自分はどうしてできないんだろう」「なぜ失敗ばかりしてしまうんだろう」など、ネガティブな自問自答をしてしまいがちな方は、ポジティブな質問に置き換えるだけでも自己肯定感が高まりやすくなります。具体的には以下のように自問自答してみましょう。
- 成功するためにはどこを変えればいいのだろう
- 少しでも楽しくこの問題をクリアする方法は?
- 今お金と休みを手に入れたら何をしたいだろう
急にすべてをポジティブな考え方に変えるのは難しいこと。気持ちや時間に余裕がある時だけでも、ポジティブな自問自答にチャレンジしてみてくださいね。
自己肯定感を高める方法【ノート編】
自己肯定感を高める方法の1つとして有名なのが、「自己肯定感ノート」。これをつくることで、自己肯定感を高めるトレーニングができます。具体的な作り方をチェックしていきましょう。
用意するもの
自己肯定感ノートを作るために必要なのはこれだけです。
- ノート
- 筆記用具
- ノートを作る時間(5分程度)
ノートを作る時間は、朝起きてからや夜寝る前など、毎日決まった時間に取り組むのがベストです。また、毎日続けるのが苦手な人は、2~3日分ためてもOKですし、週1回などと頻度を下げても構いません。続けられるのは素晴らしい事ですが、続けられないことによって自己肯定感が下がってしまっては本末転倒です。自分のペースで取り組みましょう。
自己肯定感ノートの作り方
必要なものが用意できたら、さっそく自己肯定感ノートを作ってみましょう。作り方は簡単!以下の3つをノートに書き出すだけです。
- 前日の出来事(事実)
- 褒めること(賞賛)
- 許すこと(承認)
どんな事を書けばいいのか、1つ1つ順番に見ていきましょう。
前日の出来事(事実)
前日の出来事(事実)の欄には、その日に起こった出来事を客観的に書きます。
- 仕事にいったよ
- 夕飯の準備をしたよ
- 課題を終わらせたよ
他にも「買い物へ行った」「好きなドラマの追加情報を見つけた」などどんな些細なことでもOKですよ。
褒めること(賞賛)
この欄には、その日あった褒められるべきことを書きます。普段褒め慣れていない人にはどう書けばいいかわからないかもしれませんが、どんなに小さなことでもOK。多少むりやりでも構いませんよ。
- 仕事の始業時間に間に合った!信じられない!
- 18時に主菜・副菜・汁物を食卓に並べた!スゴイ!
- 部屋の外に出られた!えらい!
語尾に「すごい!」「えらい!」「信じられない!」といった、自分を肯定するワードを追加すると、より賞賛されている形になるのでおすすめですよ。
許すこと(承認)
3つ目の欄には自分を許す内容を記入します。こちらも些細なことでOK。自分を大らかに許してあげるイメージです。
- おやつは食べすぎちゃってもいいんだよ
- 仕事が残ってしまった?明日取り返せばいいんだよ
- 1日中布団の中で過ごしてしまってもいいんだよ
自分に厳しい人こそ、この欄を書くのが難しく感じるかもしれません。冗談やネタのつもりでも構いませんので、どんなことでも許してあげるイメージで書いてみてくださいね。
コツコツ続けると効果が表れる
この自己肯定感ノートの効果は1日2日ではあらわれてきません。しかし定期的に客観視・褒める・認めるの3つをトレーニングすることで、ゆっくりと物事について大らかに捉えられるようになります。
また、日数が経ってから振り返ることができるのも自己肯定感ノートの特徴。最初は上手く出来なかった賞賛や承認が日に日に上手になっていく様子を見ると、それだけでも自信が持てそうですよね。
自己肯定感を高める方法【アプリ編】
最近はスマホの普及が進んでいて、便利なアプリも多数開発されています。最後に自己肯定感を高めてくれるアプリを2つ紹介します。
Myできたこと日記
先ほど紹介した「自己肯定感ノート」のアプリ版がこちら。その日できたことをスマホでサクッと記録できるアプリです。
アプリを起動すると、その日に「できたこと」を記録するページが表示できます。できたこと・学んだこと・カテゴリを入力して作成すれば、Myできたことリストに自分ができたことが少しずつ積み重なっていく仕組みです。
例えばできたことに「リビングの掃除」、できたことから学んだことに「5分で終わるので思い立ったらすぐに取り掛かる」と書いておけば、次回以降もスムーズにリビングの掃除に取り組めます。
また、このアプリのすごいところが、公開範囲を設定できる点です。できたことリストを公開すると他の人からもリストが見られるようになります。いいねボタンも搭載されているので、他の人から認められる経験も積むことができますよ。
自分ルール
ポイントサイトやゲームなどが好きな方におすすめなアプリが「自分ルール」です。このアプリには「ためる」機能と「つかう」機能が搭載されています。自分ができたことに応じてポイントが貯まり、それを使うことで頑張ったことが還元されます。
ちなみにこのアプリの「つかう」機能は懸賞的なものではなく、「一日中ダラダラする」や「甘いものを食べる」といった個人的なご褒美のようなものです。ためる項目も「食事を腹八分目ですます」や「早起きをする」など簡単な項目ばかりですので、手軽に自己肯定感を高めることができますよ。
まとめ
自己肯定感を高めるための方法を紹介しました。考え方を変えるだけで生きるのが楽になるタイプの方もいれば、目に見える形が積み重なることで自己肯定感が高まるタイプの方もいます。
今回は考え方・ノート・アプリなど、さまざまな方法を紹介しました。自分に合った方法を取り入れて、自己肯定感をアップさせましょう!
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