数学が嫌いな人が多いのはなぜ?数学をちょっと好きになる考え方

みなさんは数学は好きですか?

「数学が苦手..」「数学は嫌い!」という方も多いと思います。文系の方の多くは数学に苦手意識があるでしょう。

しかし、どうして数学は嫌う人が多い分野なのでしょう?

その原因の1つとして学校での数学の教え方があると考えられます。

学校の教育には、数学を嫌いになる要素がたっぷり詰まっているのです。

この記事では、そんな学校数学の問題点を丸裸にします!!

そして、数学の本来の意味数学を学ぶことで得られる一生の財産も紹介していきます。

この記事を読めば、数学は楽しい」と気づくことができますよ。

どうして学校で数学を勉強するのか

どうして学校で数学を勉強するのか、考えたことはありますか?

自分はどうして数学の勉強をしているのだろう、と考えながら読んでみてください。

論理的な思考力を養う

一番大きな理由として、論理的な思考力を養うためということが考えられます。

論理的な思考というのは筋道を立てて物事を順序良く考えること」です。

数学の問題を解く上ではそのような思考が要求されます。

論理的な思考力が養われると次のようなことが期待されます。

  • 頭の回転が速くなる
  • 分かりやすく説明できるようになる
  • 物事の整理が得意になる
  • 新しい知識をすぐに理解できるようになる

まさに頭のいい人の特徴を総なめしたような感じです。

そう、実は頭のいい人が数学ができるというのは全くのウソで

数学を勉強すれば頭がよくなるのです!!

数学を勉強することのメリットとしては、圧倒的にこの「論理的な思考力」が大きいです。

論理的思考力さえあれば、学歴・年収・コミュニケーションいずれにおいても高いパフォーマンスを発揮できるくらい

論理的思考力は万能なツールなのです。

日常に登場する数字を理解する

買い物の代金の概算や、目的地までの所要時間の計算など、私たちは日常の多くの場面で計算を行っています

お金移動も数字を切り離して考えることはできないですよね?

誰でも、数字に深くかかわりながら生きているわけです。

日常の会話の中で数字を用いると大きなメリットがあります。

聞いた人にとって、ものすごくイメージしやすくなるのです。

例えば下記のような文章ではどちらが分かりやすいでしょうか?

【文章①】

コロナウイルスに感染した人がものすごく増えていて、死者数も増え続ています。

米国の経済も大変で、多くの人が解雇されている状況です。

【文章②】

コロナウイルスの感染者が2週間前と比べて3倍以上のペースで増加、死者数も1万人を突破しています。

その影響もあり、米国では平均株価が20%以上下落。2週間で1000万人が失業したとの報道もあり、失業率が15%に達する可能性もあるようです。

失業率が15%となれば、成人の10人中1~2人が無職(求職中)ということになります。

多少言葉は難しいかもしれませんが、

文章②の方が、具体的かつ正確に情報をイメージできます。

その規模の大きさもイメージしやすいでしょう。

失業率は難しい..とか、ニュースを聞いていても聞き流したりしているかもしれませんが

数学的に書いてしまえば簡単な分数です。

失業率=求職者数/労働力人口

数学に抵抗がなくなると、今までより多くのニュースを理解できますし

自分でも、わかりやすく話せるようになるでしょう。

このように「身近な数字を理解して話せる」ことも、数学を学ぶことで得られる頭の良さでしょう。

学校数学の問題点

ここまで数学を勉強することは大きな意味があることを説明しました。

しかし、実は学校における数学では上記のメリットを受けることができないのです!

現在の日本の学校教育にはいくつかの問題点があります。

それをいくつかご紹介しましょう。

公式の暗記

問題点の一つ目は、公式を丸暗記させる点です。

学校では、新しい公式を習う時に、それを生徒に丸暗記させがちです。

詳しい説明もなく、覚えること自体に重点を置くことがしばしばあります。

しかし、公式をただ暗記するだけでは、公式を有効利用することは難しいです。

論理的思考を養うためには、

「なぜこの公式が正しいのか」

「どうやってこの公式が証明されたのか」

を考えることが必要です。

自分で公式を証明して、うまく説明できるようになる過程で論理的な思考力・説明力が身につきます。

問題も暗記

二つ目の問題点は、公式のみならず問題も覚えさせる点です。

問題の解説時に、この場合はこの公式を使います、といった説明をされたことがあると思います。

すると説明された側は、「そういうものなんだ」と納得してしまいます。

そうすると、問題の解き方のパターンを覚えてしまいますね。

それでは数学は論理的な思考力を要求しない科目になってしまうでしょうし

なにより数学を学ぶ意味を失ってしまっています。

数字の意味や、公式の論理を学ぶことこそが数学の本来の意味です。

考えずに、問題や公式を覚えることは

いうなれば、甘ずっぱくておいしい果物の

皮だけを食べているような

とてももったいなく、切ない行為だと思います。

論理的に思考することがない

まとめると、学校の数学では論理的に思考することを蔑ろにしている可能性があると考えられます。

本来数学は、論理的な思考を使って公式や数式を使って問題をどのように解くかを考える科目です。

しかし学校では、暗記することを重視してしまいがちです。

覚える数学を続けるとどうなるのか

もはや数学の本質を失っている学校の数学。

暗記するだけの数学では様々な問題が起こります。

見たことのない問題に挑めなくなる

もちろん暗記するだけでは、初見の問題に太刀打ちできません

少し考えれば分かるような問題でも

「覚えていない」「忘れた」というだけで

脳が問題を受け付けずにシャットアウトしてしまいます。

こうした思考回路が、社会人になっても悪影響をもたらします。

仕事になれば、だれしも最初は習ったことのないことに挑まなければなりません

状況に合わせて、自分で考えて判断しなければならないことも多いでしょう。

それでも、学校教育に侵された人達は

「誰かに答えを教えてもらえるまで行動できない」ようになってしまうのです。

自分で考えて動ける人材になるのであれば、

考える習慣・自分で答えにたどり着く習慣を学生のうちに養っておくべきで

それこそが数学を学ぶ意義なのです。

数学が面白くなくなる

そして何より、覚えるだけの数学は面白くないと言えるでしょう。

覚えるだけならば、歴史や生物などの方が絶対楽しいでしょう。

数学の公式なんて覚えていても、テスト以外で何の意味があるのか分かりません。

けれど数学は面白い科目なのです

パズルみたいで楽しい、と言っている人は周りにいませんか?

その人たちは、無意識の内に考えることが習慣化しています。

解けるか解けないかわからないくらいの問題に挑んで

解けた時の快感に酔いしれるような感覚

「答えが分からない/知らない/習っていないから挑まない」という人には味わうことのできない快感を

彼らは日々感じて、楽しく数学を学んでいるのです。

どのように数学を勉強すればいいのか

学校で教わることができないなら、自分で勉強するしかありませんね

ここからは、どのように数学を勉強すればいいのかについて触れ、そのポイントをご紹介します。

公式を疑ってみる

まずは公式をただ覚えることを止めましょう

公式を学んだ際、重要になってくるのは次の点です。

  • 公式の意味
  • どのように導き出されたのか
  • どこが便利なのか

これらのポイントをしっかりと理解するようにしましょう。

考えて問題を解いてみる

公式を理解したならば、次は問題を解いてみましょう。

初めての問題だったとしても、すぐに解法を見てはいけません

問題で問われていることをしっかりと読み取ることが重要です。

公式を理解していれば、自ずとどの公式を使えば良いかが分かってくるでしょう。

質問をたくさんする

数学を考えて解いていると、たくさんの疑問が出てきます。

そうなれば質問をするチャンスです。

問題の解き方を質問するのではなく、考え方を質問するようにしてください。

そのような質問のフィードバックを活かすことを繰り返していくと

論理的な考え方ができるようになります。

テストでの点数は伸びるでしょうし、論理的思考力もぐんと上がります!

最後に

注意

一言断っておくと、学校での数学教育が一概に悪いとお伝えしたいわけではありません。

学校としても、生徒たちの受験合格を考えた結果なのです。

入学試験がある以上、学校側は生徒がその試験当日までに問題が解けるように教育・フォローする必要があります。

なんとも難しい問題ですね。

まとめ

数学は論理的に思考することに重きをおくべき科目です。

しかしそのことは学校ではなかなか教わることができません。

もしあなたが、数学を得意になりたいのであれば、ちょっとだけ考える習慣をつけましょう

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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