社会人の常識!PDCAを活かした勉強法で成功を掴む!

PDCA

社会人になると耳にする機会が多いのが「PDCAサイクルで目標達成」という文言です。本来は事業目標の達成に使われる手法ですが、実は勉強に関する目標を達成するためにも活躍してくれます。

そもそもPDCAサイクルとはいったい何でしょうか。この記事ではPDCAサイクルの基本だけでなく、実践例をもとに紹介しています。

覚えておいて損はない「PDCAサイクルを回す」スキルを、この記事を読んでマスターしてしまいましょう!

PDCAとは

PDCAとは、Plan・Do・Check・Actionの4つの要素に分類し、これを繰り返すことで目標の達成を目指します。

PDCAを構成するPlan・Do・Check・Actionにはそれぞれどのような意味があるのでしょうか。順に紹介します。

P:Plan(計画)

Pとは計画のことです。目標を達成する上でベストだと思う方法や手順を最初に想定し、計画を立てます。計画を立てるだけでなく、目標に対する知識を深めたり、周囲の方に情報収集する事もPlanに含まれています。

PDCAは実際に挑戦してみた上で再度計画を立て直すことになります。この時点での計画は完璧なものでなくてもOK。ただし、納期に余裕を持った計画を立てましょう。

D:Do(実行)

計画を立てられたら、次はDo(実行をします。まずは実際に計画通りに進めてみてください。この際のポイントは、実行してみた結果や感じたことを記録として残しておくことです。

実行を続けていると、「計画通りに進まない」「計画が少し無謀すぎたかも」と感じることもあるかと思います。その場合は次の段階に進みましょう。

C:Check(評価)

実行してみてうまくいかないと感じた時点で、Check(評価)に移ります。実際にやってみたことにより、計画案の問題点が見えてくることもあります。どのあたりがうまくいっていないかを振り返り、客観的に評価をしましょう。

ここでDo(実行)の際に残した結果や感じたことのメモがとても役立ちます。当初の計画と実際に行った結果を並べて確認することで、当初の計画の問題点を洗い出します。

A:Action(改善)

PDCAの最後のAはAction(改善)のことです。この段階では、計画を立てた時点では気付かなかった問題点が、実行してみたことで浮き彫りになっているはず。これらの問題点を改善する方法について考えてみましょう。

改善方法を見つけることができたら、またPのPlan(計画)を立て直します。その後もPlan・Do・Check・Actionを繰り返すことで、より良い方法を見つけつつ目標を確実に達成できます。

PDCAの4つを繰り返し行うことから、「PDCAを回すという表現も多く使われています。

PDCAサイクルを活かした勉強法

PDCAそれぞれの意味を理解したところで、さっそく実践編です。
今回は「簿記3級の試験で合格点をとる」ことを目標として、実際にPDCAサイクルを回してみた一例を紹介します。

P:計画を立てる

まず、簿記3級の合格点を取るには、合格ラインの70点を試験で取らなければいけませんよね。そのためには何をすればいいのかを具体的に考えてみましょう。

試験範囲をすべて理解することができれば、当然70点以上は獲得できるはず。そこで、テキスト・問題集をそれぞれ一通り勉強するべきと考えました。

また、簿記3級試験で合格点が取れるか確認するために、上記の2つを終えたら過去問を規定時間で解いてみることに。以上のことをまとめると、このような計画となりました。

  • テキストを一通り読む
  • 問題集を一通り終わらせる
  • テキスト・問題集が完了したら、過去問題を時間内にクリアできるか挑戦する。

D:とにかくやってみる

計画を立てられたら、すぐに実行します。ここで大事なのがとにかくやってみることです。

計画が完璧に立てられないと行動に移せない方も多いのかもしれませんが、PDCAサイクルを活かした勉強法では、その都度計画の見直しをします。そのため、最初から完璧な計画を立てる必要はないという考え方です。

ただし、PDCAサイクルを試験当日までに回しておきたいことを考えると、期間に余裕を持っておくべきです。試験当日までの日数の3分の1程度の期間でクリアできる計画を立て、間に合うように実践しましょう。

C:進捗や結果を振り返る

計画通りにすすめられたら、一度進捗や結果を振り返ってみましょう。今回は計画の時点で考えていた、「過去問を規定時間で解く」を採用し、その結果を判断材料とします。

おそらくテキストと問題集を一周しただけでは、制限時間内に試験問題を終えることは難しかったはずです。そこで当初の計画の問題点を考えていきます。

今回のケースで上手くいかなかった理由として、以下のことが考えられます。

  • 過去問のペース配分がうまくいかなかった
  • 試験問題とテキストや問題集の知識が結びつかなかった
  • はじめて見る問題で動揺してしまった

ある程度、問題点が浮き彫りになったと感じたら、今度は改善点を考えていきましょう。

A:改善するにはどうすればいいか考える

結果を受け止めたところで、改善するための具体的な方法を考えます。具体的には以下のような勉強法がいいのではないか、と仮説を立てました。

  • テキスト・問題集中心ではなく、過去問題を何回も解く
  • 過去問題を解いた上で、不明点はテキストに戻って確認する勉強法にする
  • 過去問題集の中から数問は手つかずの状態で残し、試験直前に挑戦する

改善案が見つかったら、試験当日に間に合うようにまた計画を立てなおします

P 〜 Aを繰り返す(PDCAサイクルを回す)

PDCAサイクルは目標の達成または断念をするまで回し続ける事となります。今回は改善点を踏まえて以下の内容に計画を立て直しました。

  • 過去問題集を解いて、不明点はテキストや問題集を確認する
  • 3年分の過去問題集を最低3回は解く
  • 過去問題集の解き方が身に着いたと感じたら、手つかずで残しておいた過去問を解く

その後、この計画通りに実行し、振り返り、改善を続けていきます。

PDCAサイクルを実践するメリット

PDCAサイクルを活かした勉強法にはさまざまなメリットがあります。ここでは特に筆者がメリットだと感じた2つを紹介します。

やるべきことが明確になる

PDCAサイクルを回すためには、まずは具体的な計画を立てる必要があります。つまりやるべきことが明確になる点がメリットとも言えます。

計画が曖昧なままとりあえず実行してしまうと、自分のやり方に自信がなくなってしまい、勉強の効率が落ちてしまうことも。PDCAサイクルにともなった4つの段階を踏むことで「いまは実行する時期」と自分で納得でき、集中力アップにもつながります。

仕事をする上でも役立つ

PDCAサイクルを使った目標達成については、筆者も社会人になってから身に着けました。実際に社会に出ると、テストや試験などがないため、明確な目標や実践した結果が分かりにくい部分があります。

しかしPDCAサイクルを回すことで、自分が目標達成のために行ってきた計画や自分なりの評価を残すことができます。たとえ結果が出なくても、結果が出なかった理由や問題点を見える化できるため、社内評価の向上にも繋がりやすいです。

また、漠然と頑張るよりも、効率よく目標達成を目指せる方法でもあるため、手段の1つとして身に着けておくと、社会人になっても役立つスキルとなります。

まとめ

PDCAサイクルは、本来は仕事をする上で役立つ目標達成の手段です。もちろん勉強をする上でも役立ちますし、PDCAサイクルを自然と回せるようになれば社会人になってもそのスキルが重宝します。

実践例を見ても、あまり難しくないことがわかります。ぜひこの機会に現在の目標を明確にし、PDCAを活かした勉強法で目標達成を目指してくださいね!

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