勉強する前から中々気が乗らない。勉強を始めたのはいいが調子が悪く、集中できない。みなさんもそのような苦い経験がありませんでしたか?
せっかく意気込んで勉強に励んだのに、集中ができなかったり、思うように勉強が進まなかったら自己嫌悪に陥りますし、悔しいですよね。
そんなことにならないためには、勉強前の準備が重要です。運動に準備運動が必要なように、勉強にも準備運動が欠かせません。勉強の準備をしているかしていないかでは、集中力に大きな差が生まれるでしょう。
今回は、勉強前に効果的な準備のテクニックについて解説していきます。ぜひ試してみて、ご自身の勉強に活かしてみてくださいね。
集中するのに役立つ勉強前の習慣
勉強をする前に脳のスイッチになる習慣をつける
意識的に勉強を始めるのと無意識的に始めるのでは脳への負担が全く違います。人間の行動の多くは無意識的な習慣で行われており、習慣化された行動は、意識的な行動より脳への負担が少ないです。
つまり、勉強を無意識的な習慣化して始めた方が、脳への負担が少なく集中しやすい状態で勉強に取り組むことができます。
では、何をすれば勉強を無意識的に始められるのか?それは、脳が勉強モードに入るきっかけのスイッチとなる、予め決められた行動を習慣化させておくことです。勉強する前に習慣化された行動を取ることで、脳が勝手に「この後勉強するぞ!」と勘違いし、脳が勉強モードに入りやすくなります。
具体的な例をご紹介しましょう。
例えば、仕事をされてる方でしたら、仕事前によくコーヒーを飲まれる方がいらっしゃいますよね。このコーヒーを飲むということが仕事へのスイッチです。コーヒーを仕事前に飲むことが習慣化していれば、脳を無意識に仕事モードに切り替えることができます。
ちなみにですが、勉強を始める前はコーヒーよりもお日様に当たりながら、簡単なストレッチなどの運動をすることがオススメです。習慣化だけでなく、お日様の光で体内時計をリセットし、体がほぐれてリラックスした状態で勉強ができるでしょう。
習慣のスイッチとなる行動は何でも良いので、日常で簡単に取り入れられそうなものを選んで下さい。
脳の好奇心を刺激する
趣味や習い事で好奇心が刺激され、ついついのめり込んでしまったという人は多いかと思います。その時の集中力は、つい時間を忘れるほどではありませんでしたか?その集中力を意図的に生み出すことが本項の目的です。
脳の好奇心を刺激することで、勉強への集中力を向上させます。ずばりその方法とは、勉強前に興味がそそられるトリビアを頭に入れることです。興味がそそられるトリビアは、なんでも構いません。究極に言えばゲームの攻略法や、漫画でも大丈夫です。自分が興味を惹かれるものを選びましょう。
脳の好奇心を刺激した後に勉強に取り組んだら、好奇心が刺激された状態で勉強をスタートすることができます。よって、普通に勉強するよりも集中力が増した状態で、勉強のスタートが切れるのです。
先程、好奇心を刺激するには究極には漫画でもいいと述べましたが、止め時を見失って勉強をする時間が減ってしまうのでは本末転倒です。そうならないためにも、予め時間をしっかり決めておくなどの対策をしておきましょう。
オススメなのは、前日に勉強対象に関する知らない専門用語や言葉などを残しておき、勉強前に簡単にリサーチすることです。これなら、好奇心を刺激させつつ、本命の勉強のためにもなります。
(参考:メンタリストDaiGo『超効率勉強法』)
勉強前に簡単な頭の体操をする
脳が一番活動するのは起床してから約4時間後と言われています。それまでは脳はまだ眠っている状態、或いは寝ぼけている状態かもしれません。
そんな状態でいきなり頭に負荷がかかるような難問や複雑な事柄を学ぼうとしたら脳が疲れてしまいます。そこで、脳が完全に目覚める前に、簡単な準備運動をするのです。
頭の準備運動をすることで、本番の勉強に脳がベストな状態で取り組むことができます。運動に準備運動が欠かせないと同じように、勉強にも準備運動が効果的なのです。
具体的な準備方法をご紹介しましょう。ずばり、簡単な計算問題をやることがオススメです。具体的に言うと、簡単な四則演算を暗算で行うのです。所謂、脳トレと言われているものに近い問題になります。
とは言え、いちいち算数のドリルを買うことはありません。最近ではスマホのアプリで、簡単な計算問題をゲーム形式で何問も出題されるものがあります。これなら手軽に出来ますし、難易度的にも丁度良いくらいです。手軽に実践できるのでぜひ試してみて下さい。
勉強を始める前に環境を整える
当然ですが、勉強をするには環境づくりも重要です。集中しにくい環境ではせっかくの勉強の効果も半減してしまいます。そうならないためにも、勉強をする環境を整えることは、必要不可欠と言っていいでしょう。
よく言われるのが、散らかった部屋だと集中できないというものです。これは確かにその通りなのですが、今回はこのような、ありきたりな方法ではない方法をご紹介しようと思います。ちょっとした工夫で効果が表れる簡単な方法です。
机周りには青色のものを置く
方法は簡単で、机周りに青色の物を増やすことです。青色には心理学的に、鎮静効果が期待できます。青色のもつ鎮静効果により気持ちが落ち着き、集中力が発揮されやすいのです。
この色彩の心理は陸上競技にも用いられています。陸上競技のフィールドは、昔は茶色や赤色が多かったのですが、最近では青に変わっていっているのです。もちろん、その理由は青の色彩効果にあります。青色の方が、選手がリラックスできて良い記録が出やすいのです。実際にウサイン・ボルト選手が世界新記録を出したトラックは青色でした。
以上のことから、机周りに青色のものがあると集中力の向上が見込めます。具体的には青色のペンを多く使用する、青色の筆箱、ノート、メモを使用するなどが良いでしょう。
反対に赤色のものは避けて下さい。赤色は青色とは反対に、興奮を促進させる効果があります。そのために赤色は、集中力を必要とする勉強には不向きです。その代わり赤色は注意を即す効果があります。「ここは絶対見落とせない!」そんな時に赤色は使用するのが良いでしょう。
(参考:勉強や仕事に集中できる色とは?)
勉強前に使う音楽を準備しておく
よくカフェなどでイヤホンをして勉強をする人を見かけますが、音楽を聞きながら勉強をするのは非効率的と言えます。
音楽を聞く事で、脳は耳に注意を向けるのです。すると、本来なら勉強に使いたい脳の力が耳に分散されてしまうことになります。要するに音楽を聞きながら勉強するのは、脳にとって負担が大きく、集中力が削がれてしまうのです。特に声があって、聞き取れる歌詞がある音楽は最悪です。かなりの負担が脳にかかるでしょう。
音楽を聞くのは勉強する前がオススメです。自分の好きな音楽を聞くことで、ドーパミンが分泌され、脳が活性化されます。
しかし、どうしても集中力が途切れてしまう時がありますよね。そんな時に役に立つ音があるのも事実です。勉強に役立つ音は、ずばり自然音。波の音や雨の音などが効果的です。
イギリスのブライトン・サセックス・メディカル・スクールの実験では、17人の成人にそれぞれ5分間の自然音と人工音を聞かせながら、脳をfMRIでスキャンし分析しました。その結果、自然音を聞いているときには身体をリラックスさせる副交感神経の働きが高まり、また、集中力や反応時間の向上も見られたのです。
勉強している時にどうしても音楽が聞きたくなったら、自然音を取り入れのがよいでしょう。
以上のことから、勉強する前に自分のお気に入りの曲を用意し、集中力が切れてきた時のために聞く自然音を予め用意しておくのが良いでしょう。勉強のパフォーマンスを高めるのには、聞く音楽も念入りに準備しましょう。
まとめ
如何でしたでしょうか。
本記事では取り入れやすい勉強前の準備方法を用意しました。良い状態で勉強のスタートを切ることができたら、集中力だけでなく、日々の勉強も苦ではなくなっていきます。
勉強のスタートは非常に重要と言っていいでしょう。勉強前の準備は、あなたの目標達成にも大きな力に必ずなるはずです。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。ここまでお読みいただきありがとうございました。
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