みなさん、大学受験に向け模擬試験を受けていますか?
恐らくほぼ全ての受験生のみなさんが受けているでしょう。
模試には河合塾の全統模試、ベネッセの進研模試、東進、代ゼミ、各大学対策模試など数多くの種類があります。中には毎月学校で受けさせられているという方もいらっしゃると思います。
そこで、こうした模試についてどのように扱っていくべきか、お話ししようと思います。
目次
なぜ模試を受けるのか
みなさんは学校の言われるまま模試を受けていませんか?
しかしなぜ、そもそも模試を受けるのでしょう?
模試は各予備校や会社が大学受験に向け、生徒の時期に合わせた学力を測る為の実力試験であり、基本的には定期試験と違い出題範囲が決まっていないか、決まっていてもかなり広い範囲にあります。
入試の本番でも出題範囲は高校で学んだ全範囲が対象となるので、つまり同様の環境が手に入るということです。
また、センター試験の受験者は昨年では約58万人とあり、河合塾の全統模試では高3生の夏の時期には約30万人が受験します。つまり、センター試験受験者の半数以上が模試を経験しており、そこでの合否の判定は比較的そのまま合否に直結することになります。
この模試のデータの信頼性により、良い判定が出た場合はそのまま希望する大学を受験し、悪い判定が出た場合は受験校の再考をせざるを得ないこととなります。
では、模試にはどのような種類があるのでしょうか。
模試の種類について
大学受験に向けた模試の種類についてお話ししましょう。模試の種類としては主に以下のものがあります。
- 河合塾(全統模試):https://www.kawai-juku.ac.jp/trial-exam/zento/
- ベネッセ(進研模試):https://manabi.benesse.ne.jp/assess/moshi/
- 駿台(駿台模試):http://www2.sundai.ac.jp/yobi/sv/moshi/index.html
- 代ゼミ(共通テスト模試):https://www.yozemi.ac.jp/moshi/index.html
- 東進(東進模試):https://www.toshin.com/exams/
あとは、各予備校が有名大学の名前をとった冠模試があります。これには、各予備校が大学の傾向を分析した予想問題としての性格もあります。なお、ベネッセには冠模試はありません。
どのようにして模試に申し込むのか
基本的には通学している学校か予備校の模試を受けるので、ご自分で申し込むことは少ないと思います。
ただし、生徒の大半が就職するか専門学校に行くような学校では、上記模試をしないところもあるので、その場合は自分でネット上で申し込むことになります。(ベネッセの進研模試だけは学校経由でないと申し込むことはできません。)
また、どうしても受験したい模試があれば、学校の先生に相談をするといいかもしれません。学校で受験すると模試によっては事務手数料の関係で安くなることもあるそうですよ。
模試の科目について
高校3年生の受験する模試は基本的には受験科目全てが用意されています。英語(リスニング、筆記)国語(現代文、古文・漢文)数学(I、A、I・A、Ⅱ、II・B)社会(世界史B、日本史B、地理B、倫理、政治・経済、現代社会)理科(物理、化学、地学、生物)があります。
これらの科目は全て受験する必要はなく、自分が受験したい科目を選択することとなります。3科目受験でも可能です。
但し、英語以外の言語(中国語、フランス語、ドイツ語、韓国語)や小論文は用意されていません。これらは受験者が少ないためです。別途、自身で勉強するか学校の先生に聞くしかないというのが現状です。
一方、高校1、2年生は英国数の3科目のみで判定されることがほとんどです。2年生の最後の回の模試になると上記五科目が用意されることとなります。
模試を受け終わった時
模試は1日、長い時は2日間にわたって行なわれます。模試を受け終わった後、みなさんは何をしていますか。
ヘトヘトになってそのまま寝てしまい、次の日から日常が始まり成績表が返却されるまで何もしない、または成績表が戻ってきても判定を見て終わりで何もしないなんて事はないでしょうか?
これは100パーセント間違いの態度です。
少なくとも模試の恩恵を全然受け取っていません。模試は実力を判定するものですが、それは現時点での実力であって試験本番の実力ではありません。
そして、模試は今後の実力をつけるための指針なのです。つまり、模試は復習をきちんとして初めて終わったと言えるのです。復習なしに模試の利益を享受したとは言えません。絶対に模試は復習をしてください。
模試を復習するとは
模試の復習をするといっても、解答と照らし合わせて採点をして自分の点数を知って終わり、なんていう人が大半ではないのでしょうか?
解答と照らし合わせて点数が分かったところで自分の実力にはなんら影響しません。そこで、おすすめの模試の復習についてお話ししましょう。
模試受験後から成績表が返却されるまで
模試を受け終わった後、当日あるいは統一実施日後に必ず「解答および解説」の小冊子が配布されます。模試で一番大事なものはこの小冊子にあります。当然、解答をみて最初に自己採点をしますが、採点ののち間違えた問題の解説を必ず読みます。
模試の解説は通常の参考書の解説と異なり、解法が事細かに記されており、基礎知識がある人間が読めば必ず答えが導き出せるよう書かれています。
つまり、解説を読んでも理解できない人は前提となる基礎知識が欠けているので、教科書・参考書でその分野の知識を入れた上で読みましょう。
自分が間違えた問題の解説を読む事は、自分がその分野を分かっているかどうかの試金石になります。一方、解説を読んで理解できた人は、何も見ない状態でもう一度自身がその問題を解けるかを確認します。
その上できちんと問題を解けたら次回以降その問題は解けるので問題ないですし、解けない場合は再度解説を読んでもう一度解くというサイクルを行います。
これにより、間違えた問題は、受験時含め最低2回は解くことになり、解法の暗記を強化することができます。
結論:解説を読んで、模試の問題をもう一度解こう!できなければ繰り返しを!
成績表が返却された後
では、次に成績表が返却された後についてお話ししましょう。
成績表は大抵、模試を受験した1ヶ月後に返却されます。3年生のセンタープレテストなどは受験本番との時間的関係上、少し早めに返却されます。
成績表が返却されると、各科目の要復習項目、または苦手分野が書かれていますので、まずはそこの部分の復習を始めましょう。
具体的には、そこの範囲の教科書や参考書を読んで、その範囲の問題を問題集で解く、ということが必要です。既にできると思っても問題を解いてみてください。
大事なのはアウトプット、自分で問題を解く力です。しかも模試は大学入試において重要度の高い範囲の問題が作成されています。模試で苦手分野がわかるというのは、その分野の問題を解く力がないということなので必ず復習が必要です。
結論:要復習項目の範囲を問題集を使って解いていこう!できるまで繰り返し解こう!
成績判定とどう向き合うか
成績表では自分の志望した大学の判定がA〜E判定で返却されます。受験者数が多い場合、その結果が大学の合否に直結することもありえます。
しかし、これはあくまで予備校側が作成した十数問での結果を測定するに過ぎません。また、判定自体は今更変えることはできません。受験生はそれを参考にしても拘泥はしないようにしましょう。判定に一喜一憂する暇があれば勉強した方がいいです。
最後に、模試関係についての参考記事を掲載しておきます。こちらの方もぜひとも読んでみてください。
おわりに
以上、模試についての取り扱い方法について述べてきました。
みなさんにとって身近な存在である一方、なかなか復習しづらいのが模試です。
この機会にぜひぜひ、復習に取り組んでください。この記事がみなさんの受験ライフの参考になれば幸いです。
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