Microsoft Office Specialist(MOS) Word & Excel ダブル攻略の秘訣

Microsoft Office

Microsoft Office Specialist(MOS)はオフィス系ソフトの検定試験としては非常に有名です。就職活動・転職活動の際、履歴書の資格欄にMOS取得を記載できれば「この人、パソコン使えるんだ」と好印象を与えることができるでしょう。

Microsoft OfficeにはWord、Excel、PowerPoint、Outlook、Accessなどいくつかの種類がありますが、仕事現場で最も広く使われているのはなんといってもWordとExcelです。どうせ履歴書に書くなら、WordとExcelどちらの実力もアピールしたいところです。

そんな人の為に、Microsoft Office Specialist のWord試験とExcel試験を独学で同時攻略するためのヒントを教えます。

Word&Excelのダブル攻略を勧める理由

試験会場に行く手間を1回に

Word試験、Excel試験を別々に受験しようと思うと、試験会場に2回出向かなければいけなくなります。自宅の近くに試験会場が設定されている場合は良いのですが、地方に住んでいる場合は試験会場に行くまでにかなりの時間を費やさなければならないこともあります。

また面接や履歴書提出の期限が近く、早く2つの検定試験に合格したいという人もいるでしょう。

実はWord試験、Excel試験は1日のうちに続けて受験することができます。ダブル受験を行えば、試験会場には1回行くだけで済みます。

(※私はダブル受験が可能でしたが、会場や日程によって違いがあると思われます。まずは一度会場に問い合わせてみてください。)

1か月なら最新式のMicrosoft Officeが無料で使える

MOS試験はWord試験、Excel試験のようにソフトごとに試験が分かれているだけでなく、Microsoft Officeのバージョンによっても試験が区切られています。

例えば同じWordでもWord2010、Word2013、Word2016は別の試験です。

履歴書でアピールする際には最も新しいバージョンでの受験が良いとされています。就職先のソフトが最新式のMicrosoft Officeだった場合、対応することができるからです。

とはいえ、自分のパソコンに最新式のMicrosoft Officeがインストールされているとは限りません。

ところが、実は公式サイトからMicrosoft Officeの最新バージョンを無料入手することができます。ただし、これは1か月限定のお試し版です。つまりお試し版を使って受験対策をしたいなら1か月間集中してWordとExcel両方を勉強する必要があります。

逆に言えば、1か月の間にWordとExcelを同時に勉強することができれば、MicrosoftOfficeを購入することなく、最新版のMicrosoft Office Specialistを受験することができるというわけです。

Word&Excelの勉強法

参考書を選ぶ

まずはMOS試験対応の参考書を選びます。MOS試験対策の本として有名なのは、この2つです。

もちろんそれぞれWord版も出版されています。

テキストの内容としては、日経BPの方が簡素・初学者向けです。対してFOM出版の方がやや難しめで詳しい知識を勉強することができます。自分のレベルや伸ばしたい分野に合わせて購入すればよいと思います。

私はWordを日経BPで、ExcelをFOM出版でとバラバラに購入しました。Wordはある程度操作できるので簡単に勉強を済ませたい、逆にExcelの方はより詳しい知識を習得したいと思ったからです。

試験日までの計画を立てる

問題集を手に入れたら、どのぐらいのペースで学習を進めていくか計画を立てましょう。

目安にするのは問題集のチャプターです。1日に何章進めることができれば、試験日までに間に合うのかを考えていきます。

また、問題集に付属している模擬試験を行う時間も考慮しましょう。平日仕事から帰って模擬試験を行うことを考えると、1日に1つの模擬試験を勉強するので精いっぱいだと思います。また1度解いた模擬試験はもう一度解いて、苦手箇所を復習する必要があります。

目安としては、Wordの練習日数(テキストを読む日数+模擬試験回数×2)+Excel(テキストを読む日数+模擬試験回数×2)で計画を立てます。

結構な勉強時間が必要に思われるかもしれませんが、WordとExcelの操作経験がある人で、休日などにまとめて勉強できる機会を上手に活用すれば1か月程度で受験準備をすることも可能です。

Wordの日とExcelの日を交互に切り替えていく

今回はダブル受験を目指していくので、WordとExcel両方の勉強をしなければなりません。しかし、忙しい毎日の中で勉強時間を長くとることができない場合もあると思います。

そんな時は毎日WordとExcelの2分野を勉強しようとせず、「今日はWord、明日はExcel」というように切り替えて勉強するとよいでしょう。

1日のうちに2つのソフトの勉強を短時間ずつ行うと、集中力が分散し、深く学ぶことができません。また同じMicrosoftのソフトとはいえ、WordとExcelでは似て非なる部分があります。短時間に2つのソフトを行き来していると、ソフトの操作方法を混同してしまう恐れがあるのです。

分かる部分は飛ばしながら解いていく

おそらく、WordとExcelのMOS試験をダブルで受けようと考えている人の中で、WordもExcelも全く触ったことがないという人は少ないのではないでしょうか。

参考書にはWordとExcelの基本的な使い方から解説がされていますが、「こんなことはもう知っている」という部分はどんどん飛ばしていって結構です。むしろ、W受験で勉強時間が限られているので、余計なところに学習時間を割くのは止めて、効率よく勉強していくようにしましょう。

ただし、「知っていると思っても細かいところは分かっていなかった」という事例はよくあること。たとえ知っていると思った部分でもざっと目を通し、抜けている知識がないかの確認だけはしておきましょう。

苦手部分には付箋を貼っていつでも見直せるようにしておく

知っている部分は飛ばせばよいですが、逆にほとんど知らなかった部分、操作が難しく感じる苦手箇所は集中して学んでいく必要があります。

いつでもチェックできるように苦手な部分付箋を貼っておくと便利です。

試験前に限られた時間にも、優先して見直しができます。

目次をチェックリスト代わりに使う

問題集の目次には、MOS試験で問われる操作がずらっと並んでいます。

たとえば、FOM出版の「Microsoft Excel 2016 対策テキスト& 問題集 」の目次の一部は以下のようになっています。

出題範囲1 ワークシートやブックの作成と管理
1-1 ワークシートやブックを作成する
1-2 ワークシートやブック内を移動する
1-3 ワークシートやブックの書式を設定する
1-4 ワークシートやブックのオプションと表示をカスタマイズする
1-5 配布するためにワークシートやブックを設定する
確認問題

引用元:https://www.fom.fujitsu.com/goods/officespecialist/fpt1617.html

この目次は、「MOS試験に出題される操作のチェックリスト」として使うことができます。

例えば、絶対的な自信がある項目には〇、自信がない部分にはちょっとした操作上のヒントをメモしておきます(「ファイル」→「印刷」→「○○を操作」など)。また試験直前になったら自信がある部分でも、目次を見ながら頭の中で操作方法をシミュレーションしましょう。

目次を上手に使うと、出題箇所の網羅的な見直しに非常に役立ちます。

模擬試験は最初、時間内に解けなくても焦らない

問題集に付属している模擬試験は本番の練習にもってこいです。ただし、WordとExcelの勉強をやりこんでも、模擬試験でいきなり高得点が取れるとは限りません。むしろ、試験独特の操作方法に戸惑って時間内に問題を解ききれず、思ったより点数を取れないということもあり得ます。

しかし、模擬試験はあくまで模擬。落ち込まずにうまくできなかった箇所を見直すことに集中すればよいのです。模擬試験ですべての問題を完璧にするよりも、苦手に感じた1問を完璧に解けるように対策する方が重要です。

まとめ WordとExcelダブル受験のコツは苦手箇所を集中的に学ぶこと

以上、WordとExcelダブル受験の勉強方法について紹介しました。

集中して勉強する必要があるダブル受験、大切なのは「テキスト中の分かっている場所をいかに飛ばし」「苦手箇所にいかに長く勉強時間を取るか」という匙加減です。

パソコンを使い慣れている人でも、案外知らない機能が隠れているWordとExcel。MOS試験を受験することで、新しい使い方を発見することができるでしょう。普通にパソコンを使える人から、パソコンが得意な人に代わるチャンスです。ぜひ、WordとExcelの同時合格を目指してください。

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