「モチベーションが維持できない・・・。」
「何かを始めても三日坊主で終わる・・・。」
何かに対して「やりたくない」と思うのは、動機付け(=モチベーション)が外側にあるからかもしれません。
やる気をキープするには「内発的動機付け」が必要です。
「内発的動機付け」が強ければ、「やりたい」気持ちが心の中から湧き出てきます。
今回は「内発的動機付け」とは何か・「内発的動機付け」を高めるポイントを紹介します。
「内発的動機付け」と「外発的動機付け」
まず、「内発的動機付け」と「外発的動機付け」の違いについて説明します。
簡単に言えば、「動機付け(=モチベーション)がどこから発生するか」という違いです。
具体的な例を見てみましょう。
「内発的動機付け」とは
「内発的動機付け」は内からの刺激です。
自分の内側から湧き出てくる好奇心・興味でやる気が出ます。
- 知りたいから
- 楽しいから
- 成長したいから
喜び・充足感を感じられるので長続きしやすいです。
報酬や強制ではなく、自分自身のやりがいによって動きます。
時間があればやってしまう趣味は「内発的動機付け」に含まれます。
好きなこと(読書・ゲーム・旅行など)は、誰かに指示されたからやる訳ではないですよね。
「内発的動機付け」は関心・興味が根底にあり、意図的に持つのは難しい場合があります。
「外発的動機付け」とは
「外発的動機付け」は外からの刺激です。
他人(外側)からの見返りを求めてやる気を出そうとします。
- 給料が上がる・手当が付くから
- 上司や仲間から褒められるから
- 昇進・昇格するから
多くの親が使う「テストの成績がよかったらゲームを買ってあげる」・「言うことを聞かないならおやつなし!」なども「外発的動機付け」に含まれます。
「外発的動機付け」は短期的に効果が上がりやすい一方、長続きしません。
「給料アップのために!」と思っていても会社の業績が悪ければ下がるケースもあります。
思った通りの見返りが得られないと感じれば一気にやる気が無くなるでしょう。
継続できるのは「内発的動機付け」
「内発的動機付け」か「外発的動機付け」によって、やる気をキープできる時間が変わります。
例えば「資格を取得したい」と考えたとします。
仕事・学校との両立が難しかったり、試験対策が上手くいかなかったり、やる気が下がってしまう理由はたくさんありますよね。
そして、勉強をやり続ける人とやめてしまう人に分かれます。
勉強を始める前はあんなにやる気に溢れていたのに続けられないのはなぜでしょうか?
三日坊主になるのは「内発的動機付け」ではなく「外発的動機付け」を選んでいるからかもしれません。
「学ぶのが楽しいから」・「自分の成長が嬉しいから」ではなく「仕事で必要と言われたから」・「就職活動に有利だから」といった理由が強いのではないでしょうか?
長期間取り組みたいなら、「内発的動機付け」に重点を置きましょう。
「内発的動機付け」を高める方法
では「内発的動機付け」を持つにはどうしたらいいのでしょうか?
3つのポイントを紹介します。
ポイント①楽しいことを探す
好きなこと・やっていて楽しいことを探してみましょう。
資格の勉強や仕事の中でも「嬉しい」「テンションが上がる」瞬間はゼロではないはずです。
「理解しやすいようにノートをまとめるのが楽しい」「自分の意見やアイデアが採用された時が楽しい」といったことで構いません。
やらされ感満載で嫌々やるよりも、行動の中に楽しめるものを見つけましょう。
ポイント②自分で決める
自分の意志で目標を決めましょう。
「やらなければならない」ではなく、「やりたいからやる」。
他人ではなく自分で定めることで自己決定感・自律性を高められます。
続けていくうちに「自分はできるんだ」という認識が芽生え自信につながり、よりステップアップしようという心を持てます。
ポイント③アンダーマイニング効果を避ける
外側から報酬を与えてやる気を削ぐ現象を「アンダーマイニング効果」と呼びます。
「好きだから」「楽しいから」やっていることに対して外側から報酬を与えると、「内発的動機付け」が弱まります。
例えばあなたの趣味がイラストだとしましょう。
毎日楽しく描いており、時折SNSにアップします。
そんな時に友人から「お金を払うからイラストを描いて欲しい」と頼まれます。
有料でイラストを渡したあとは無料で描くのは意味がないように感じてしまうでしょう。
まとめ
行動を継続するには「内発的動機付け」がカギです。
内側(自分の心)からの充足感があれば長期間やる気が続きます。
反対に外側からの報酬では短期的には効果的ですが、いずれやる気が下がってしまいます。
「内発的動機付け」を高めるポイントは3点です。
- ポイント①楽しいことを探す
- ポイント②自分で決める
- ポイント③アンダーマイニング効果を避ける
「内発的動機付け」を頭に入れれば、パフォーマンスや生産性の向上も期待できます。
活き活きとした毎日につながり、最終的に結果が出やすくなるでしょう。
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