五秒の法則&スモールステップ法で「勉強のやる気が出ない」解消!!

スモールステップ

「勉強やらなきゃいけないのは分かってるんだけど、やる気が出ない・・・。」

「勉強やろうという気持ちはあるんだけど、気付いたらスマホいじってて、時間が経ってた・・・。」

こんな悩みを持っている方は多いのではないでしょうか?
実際、中高生に勉強の悩みについてアンケートを行うと、「勉強のやる気が出ない」が上位にランクインしています。

筆者も、学生時代はよく勉強を先延ばしして、テスト前に後悔するということを繰り返していました・・・。

そんな「勉強のやる気が出ない」「勉強を先延ばししちゃう」などで悩んでいる方にぜひ実践してもらいたい「五秒の法則」と「スモールステップ法」について、今回はご紹介していきます。

五秒の法則とは?

「五秒の法則」とは、アメリカのテレビ司会者のメル・ロビンス氏が提唱しているモチベーションを上げる方法のことです。
世界中の多くの人が、この五秒の法則を実践していて、素晴らしい効果を実感しているようです。
この五秒の法則のやり方はとてもシンプルです。

やりたいことが思い浮かんだら、五秒カウントしている間に開始する

たったこれだけです。
勉強しなきゃ!と思ったら、「5・4・3・2・1・・・」と数えてる間に、勉強を始めればいいんです。

「えっ?こんな簡単なことで、勉強のやる気なんか出る訳ないでしょ?」
そのように疑ってしまうのも当然のことだと思います。

私もやってみる前は「絶対ウソ!」と思っていたのですが、これが非常に効いたのです。
英検2級を取ろうと思い、参考書を買ったものの、数ページ解いただけの状態のまま部屋の片隅でホコリを被った状態で放置してました。
やらなきゃなぁ・・・という気持ちは、ずっと頭の片隅にあったものの、なんだかんだ言い訳をして先延ばししていました。

この五秒の法則を知って、「英検の勉強しなきゃ」と思い浮かんでから五秒以内に参考書を開いたら、スムーズに勉強が始められてビックリしました。

では、なぜ五秒の法則がモチベーション向上に効くのでしょうか?
その理由を説明していきます。

脳はナマケモノ

「英語の勉強しなきゃなぁ・・・」→「でも、昨日頑張ったから、今日はやらなくてもいいかな・・・」

「資格の勉強しなきゃ・・・」→「でも、今日忙しくて疲れたから、朝早く起きてやればいいか・・・」

勉強しようという気持ちはあるけど、なかなか実行できない、つい先延ばししてしまう、こんな経験はありませんか?
これは、「やらなきゃいけないことがあるとき、五秒以上考えると、やらなくてもいい言い訳を考え始める」という人間の脳の特性のためと考えられます。

では何故、脳はやらなくてもいい言い訳を、考えてしまうのでしょうか?

脳は大食漢で、1日に消費するエネルギーの20%は脳で使われています。
脳の重量は体重の2%しかないことを考えると、脳はとても多くのエネルギーを必要とすることが分かりますね。
普段と違うことを始めると、脳が処理しなければならないことが増え、その結果、脳のエネルギー消費が多くなります。

人間は長い間飢えと戦ってきたので、「エネルギー消費が大きい=生命活動の危機」と判断し、できるだけ回避しようとします。
ですから、なにか始めようとすると、脳が「やらなくてもいい言い訳」を考え出して、実行するまでのハードルが上げてしまうんですね。
脳が変化を好まない、怠けようとする、やらなくてもいい言い訳を考えることは、生命防衛反応の一つなんです。

すなわち「脳が言い訳を考え出す前に行動しちゃえばいいじゃん!」というのが五秒の法則の原理です。

先延ばししてしまう時は、確かに色々言い訳を考えてることが多いと思います。
先延ばししたことで自己嫌悪して、勉強に悪いイメージができて、次に取り組む時にハードルが上がってしまう・・・なんていう負のループに陥る前に、五秒の法則で即行動しちゃいましょう。

「勉強しなきゃ・・・」とモヤモヤ悩む時間も減って、気持ちも前向きになりますよ。

行動しないとやる気は出ない

やる気と行動どちらが先か知っていますか?

「え?やる気が出たから、行動するんでしょ?」と思ってるなら、実はそれは間違いです。

正解は「行動したから、やる気が出た」なんです。

勉強のやる気を出したいなら、実際に問題を解いたり、文章を読んだりして行動に移す必要があります。
確かに「あんまりやる気ないなぁ…」と思ってた時でも、少し勉強し始めたら意外と進んだ、なんてことありますよね。

これはドイツの心理学者、クレペリン教授が発見した心理現象で、「作業興奮」と呼ばれています。
作業興奮は以下のような流れで働きます。

  1. 頭や手などを使って作業する。
  2. 脳の側坐核が刺激される。
  3. 刺激を受けた側坐核は、ドーパミンを分泌する。
  4. ドーパミンが分泌されると、やる気がでる。
  5. その結果、作業がはかどる。

脳内物質のドーパミンはやる気・記憶・注意・気分・学習などに影響しています。
実際に手を動かしたり、脳を使わないとドーパミンは分泌されないので、「勉強のやる気がでない」と悩んでいるだけでは解決しないんです。

五秒の法則で即行動する

→ 作業興奮でドーパミンが分泌される

→ 勉強のやる気が出てくる

→ 勉強が進む

→ 作業興奮でさらにドーパミンが分泌される

このような好循環を生み出すためにも、行動のハードルを下げてくれる五秒の法則は有効と言えます。
脳の特性を上手に利用して、勉強へのモチベーションを上げていきましょう!

スモールステップ法

五秒の法則と合わせて実践して欲しいのが「スモールステップ法」です。

スモールステップ法は目標を小分けにして、クリアしやすい小さな目標を設定していく勉強法です。
目標が大きいことはとても素敵なことだと思います。
しかし、大きすぎる目標は、時に高い壁となって、自分を苦しめることもあります。

例えば、「一日三時間勉強する」という目標を立てたとしましょう。
勉強習慣がある人なら達成しやすい目標ですが、普段勉強しないような人にはかなりハードルが高いのではないでしょうか?
一時間勉強できたのに、「三時間やろうと思ったけど、一時間しか出来なかった」と自分を責めてしまうこともあるかもしれません。

それが「今週は一時間勉強するのに慣れる」「来週は30分伸ばす」だとハードルはグッと低くなって、取り組みやすくなると思います。

同じ一時間勉強した結果でも、「三時間やろうと思ったけど、一時間しか出来なかった。」と、「今週は一時間勉強できた。」では、その後の意欲が違ってきますよね。

では、この意欲の違いはなぜ起こるのでしょうか?
それは、報酬系と呼ばれる脳のシステムが関係しています。

報酬系は「報酬」を与えられた時に活性化し、人間に快感を感じさせたり、やる気を上げたりします。
ここでいう「報酬」には「他人から褒められる」「目標を達成する」ことなどが含まれます。

大きな目標は簡単に達成できないので、脳に「報酬」を与えることができず、モチベーションが長続きしません。

それに比べ、スモールステップ法では、目標を小分けにして小さな達成を増やすことができるので、脳に「報酬」がこまめに与えられ、報酬系が活性化します。

報酬系が活性化すると、快感が与えられるようになるので、おのずと勉強のモチベーションが上がっていきます。
勉強のやる気が出ないと悩んだら、目標を小分けにして、一歩一歩確実に達成できるようにしてみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回は、勉強のモチベーションアップに効果的な五秒の法則とスモールステップ法について紹介していきました。

五秒の法則・・・やりたいことが思い浮かんだら、脳がやらなくてもいい言い訳を考え出す五秒より前に行動する。

 

スモールステップ法・・・目標を小分けにして、小さな達成を積み重ねる。

どちらも、「勉強のやる気がでない」という悩みに効果があるので、ぜひ実践してみてくださいね!

この記事があなたの役に立てば幸いです。

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