戦略を知れば学力向上できる!? ランチェスター戦略とは?

戦争で学ぶ学力向上の方法

自分より勉強できる人はいますか?
勉強で負けたくない人はいますか?
周囲の人の誰よりも勉強できるようになりたいですか?

実は、学力とは何かを知っていれば、その夢は叶います。

今回は、戦争から学力を上げる方法を学んでいこうと思います。

学力とは?

学力は人と比較して、評価されるものです。

例えば、テストの得点が60点だったら学力が高いですか?

これは “わからない”が正解です。

平均点が80点なら学力は低いですし、平均点が30点なら学力は高いです。

つまり、学力は“他の人より勝るかどうか”で判断されます

誰が戦争で勝つか?

戦争では戦う武器や兵士の数で勝敗が決まります。

戦う武器や兵士の数、戦略を総合して“戦力”と呼びます。
戦争では、戦力が高い人が勝ちます。

戦力と学力

戦争で勝つには戦力の高さが重要です。相手に勝つという意味で、勉強でも同じことが言えます。勉強で勝つには学力を高くすれば良いのです。

戦力を高め方を説明した “ランチェスター戦略”というものがあります。戦力の高め方を理解すれば、自分の学力の高め方が見えてくると思います。

ランチェスター戦略とは

第一次世界大戦の頃、イギリスのF・W・ランチェスターによって考案された戦略です。
ランチェスター戦略とは戦争で、戦闘員の減少度合いを示した法則です。

戦力の差によって戦闘員の減少度合いが変わります。戦闘員が0になったら“負け”です。
互いの戦力を比較することで戦争で勝てるかどうかを判断していました。

ランチェスター戦略は、戦力を求めて比較します。その後自分に合わせた戦略を取ろう!というものです。
戦略は弱者の戦略と強者の戦略に分かれます。

今回は偏差値50(平均)未満の人を弱者、偏差値50(平均)以上の人を強者とします

偏差値50未満の人の戦略(第一法則)

アナタが戦う相手は偏差値50の人とします。偏差値50未満の人の学力はこのように表されます。

学力=勉強の質×勉強量

学力を上げるには、勉強の質を上げて勉強量を増やす必要があります。それに加えて戦う相手(偏差値50の人)に勝つ戦略は5つあります。

ここで注意してほしいことがあります。勉強量≠勉強時間ということです。
勉強量とは、問題を解いた量のことであって、参考書1ページに問題が5問ある時、1ページに5時間かけても勉強量は5問です。

勉強量は時間で判断するのではなく、解いた問題数で判断してください。

1.局地戦

局地戦とは、自分が勝てる場所で戦うことです。

つまり、勉強面では自分が得意な科目で戦うことになります。得意な科目で偏差値50の人に勝とうとするということです。

2.接近戦

接近戦とは、敵に近づくことです。

つまり、戦う相手(偏差値50の人)の勉強の仕方を学ぶことです。
これは、勉強の質を上げることにもつながります。勉強の質を上げることで、学力が上がり偏差値50の人に勝とうとすることができます。

3.一騎討ち戦

一騎討ち戦とは、敵数が少ないところを狙うことです。

つまり、戦う相手(偏差値50の人)が勉強しなそうなところを狙って勉強します。
例えば、定期テストでいうと、体育や美術、家庭科、技術といった技能科目などが挙げられます。これは、戦う相手の学力が低いところを狙って勝とうとすることです。偏差値50の人の学力が低いところを狙うので、その人に勝つ可能性が高くなります。

4.一点集中主義

一点集中主義とは、重点を置くところを決めてそこに集中することです。

つまり、科目を絞って勉強することです。
例えば、数学と英語に絞ったら、その科目に集中して勉強することです。これは、数学と英語の勉強量を増やすことで、数学と英語の学力を上げることです。これによって、すべての科目を満遍なく勉強している偏差値50の人に対して、数学と英語で勝つ可能性を上げることができます。

5.陽動戦(奇襲戦)

陽動戦とは、相手の予想外の方法で攻めることです。

つまり、偏差値50の人が行なっている勉強法以外で勉強することです。
例えば、学校の教材以外の参考書で勉強したり、塾で勉強したりすることです。これは、勉強の質を上げて勉強量も増やすことができます。

偏差値50以上の人の戦略(第二法則)

アナタが戦う相手は自分よりも偏差値が高い人と、自分より偏差値が低い人です。というのは、偏差値が低い人が今後自分を追い上げてくる場合があるからです。偏差値50以上の人の学力はこのように表されます。

学力=勉強の質×勉強量×勉強量

学力を上げるには、勉強の質を上げて勉強量を増やす必要があります。勉強量が2回掛け算されているので、勉強量が少し増えると学力が大きく上がります。
ここでも同様に、勉強量≠勉強時間ということには注意が必要です。

それに加えて戦う相手に勝つ戦略は5つあります。

1.広域戦

広域戦とは、広い範囲で戦うことです。

つまり、自分の得意不得意に関係なく満遍ない科目を勉強することです。
これにより、自分の弱いところで負ける可能性を小さくします。

2.遠隔戦

遠隔戦とは、敵と距離を置くことです。

つまり、周囲の人の勉強法を無視することです。
また、勉強法を聞かれても自分の手の内を晒さないことも上げられます。しかし、友人との関係性を壊しかねないので、冗談交じりに隠すことが賢明だと思います。

3.確率戦

確率戦とは、1対1の戦いを避け、敵の多いところで戦うことです。

つまり、誰か1人に勝つ!と目標を立てるのではなく、全体の順位がどのくらいを目指すかというように目標を立てます。

4.総合主義

総合主義とは、持てる武器を総動員し圧倒的な量で戦うことです。

つまり、得意な科目で苦手な科目をカバーすることです。
苦手な科目でたとえ負けても、得意な科目で圧倒的な点差で勝てば、総合的に勝利できます。

5.誘導戦

誘導戦とは、敵を誘導することです。

つまり、周囲の人に惑わされず、こちらの都合の良いように導きます。
例えば、周囲の人の『ワタシ全然勉強してな~い』を信じないことです。
また、これはズルいですが『今回のテスト簡単らしいよ』といったデマを流すことです。これは友人関係を壊すことがあるので、これもできるだけ使わないようにしましょう。それに入試では使えない戦略です。

偏差値50以上の人が学力を上げるには、勉強の質を上げて勉強量を増やすことが重要です。特に、勉強量が大きく学力に影響するので、周囲の人よりも勉強量を増やせば、学力を上げることができます。

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守破離

偏差値50未満の人の戦略と偏差値50以上の人の戦略は正反対とも言えます。つまり偏差値50未満から偏差値50以上に成長するうちに戦略が180度変わっていきます。

これは、“守破離”という考え方から説明できます。
守破離(しゅはり)は、武道や芸能などの世界で使われる言葉です。これは、自分が自分なりに成功する順序を説明しています。

  • 守:まず、指導者の話を守ります。指導者の行動を見習って、すべてを習得できたと感じるまで指導者の価値観を自分のものにしていきます。
  • 破:次に指導者の話を守る以外にも、自分独自に工夫して、指導者の話になかった方法を試してみます
  • 離:最後に指導者のやり方から離れて、自分自身で試した内容をさらに発展させます。

これが自分が自分なりに成功する順序です。ここで大切なのは、守が終わる前に破や離を行っても効果がないことです。まずは“我”を捨てて守を完璧にすることが自分なりに成功するスタート地点です。

まとめ

残念ながら勉強のできる・できないは周囲の人と比較して判断されます。
そのため、自分が勉強できる人になるためには、周囲の人に勝つ必要があります。

学力を上げるには、勉強量と勉強の質を向上させる必要があります。勉強量を増やせば、学力が上がりやすくなります。しかし、勉強量を増やすのには時間がかかります。つまり、勉強量を増やすには限界があります。
一方、勉強の質は限界知らずなので、勉強の質を向上させることも学力を向上させる上で重要になってきます。

ただ勉強時間を増やすのではなく、勉強量を増やしながら勉強の質(効率)を上げることが最低条件です。
加えて、自分なりの戦略を組み立てて実行することが勉強ができるようになる近道です。

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