子どものやる気スイッチを上手に押すための親のアプローチ方法

やる気スイッチ

「子どもに勉強をさせたいけど、アプローチの仕方がわからない」これは多くの親が頭を抱える悩みの1つではないでしょうか。

結論からいうと、子どもが勉強をしない理由は、子どもにとってやる気の出ない内容だからです。

子供は常に自分の興味に動かされて生きています。
親が無理にやる気スイッチを押そうとすることで、子供は勉強が嫌いになってしまいます。

親はやる気スイッチ=子供の興味を上手く刺激する必要があるのです。
この記事では子どものやる気スイッチを押すためのさまざまなアプローチ方法について紹介します。

やる気スイッチとは

まず、やる気スイッチがあるのは子どもだけではありません。

例えばある日、母親が「今日はどうしても夕食を作る気になれない…」と悩んでいたとします。
ここで
「夕食を作れないなんて、ダメな母親だな」
「早く作らないと、もっと作りたくなくなるよ」
などと声を掛けられると、余計にやる気がなくなってしまいますよね。

逆にやる気スイッチを押すアプローチとして、以下の3種類が挙げられます。

  1. 「とりあえずごはんだけ炊こう」
  2. 「20分の間にご飯を炊く・みそ汁を作る・メインを作る、の3つをクリアしよう」
  3. 「今日は諦めて外食かお惣菜にして、明日から頑張ろう」
  4.  「なんで夕食を作らなきゃいけないんだっけ.」

1 は簡単なことからチャレンジするアプローチ方法
2 は制限時間を設定することで集中して取り組む方法 になります

また、夕食を作りたくない理由が体調不良や精神的な理由かもしれません。
その場合は3のように、その日はあえて諦めることで、翌日以降のやる気をあげる方法もあります。

私が推奨するのは4番です。
なぜご飯を作る必要があるのか? 自問自答してみるのです。

「誰かに言われたから」といった主体性のない目的が浮かんだなら、あなたはご飯を作るべきではありません。
きっとご飯を作ることがどんどん嫌いになってしまいます。

「家族のため」
「自分が美味しいご飯を作るため」
自分が主体的にやりたい!と思える言葉が出てくるまで自問自答しましょう。

自分が納得できたときがチャンス!
主体的に目的を目指してご飯を作ることができます!

やりたいこと、やるべきことを明確にする

冒頭で紹介した例え話の「とりあえずごはんだけ炊こう」に関するアプローチ。
何もしていない状態から勉強をスタートさせるのが一番の難関との声も多いです。

具体的にどのようなアプローチが良いのでしょうか?

やるべきこと・やりたいことを聞いてみる

まずは、子供が今何をしたいのか、将来何をしたいのかを聞き出しましょう。
子供の興味を把握するのです。

そして、子供の興味は必ずどこかで勉強とつながっています!

「ゲームしたい!」 という子供であれば、

「ゲームってどうやって出来てるか知ってる?」とか「ゲームうまくなりたい?」といった言葉から、子供の知識欲や成長欲を刺激できます。

大前提として、親はその答えを大筋で調べていて、誘導する準備ができているべきです。

子供の「ああしたい!こうしたい!」を上手に勉強と結びつけてあげるのです。

ゲームが上手になりたいなら、どうすればなれると思う?
プロの人たちは色々頭の中で計算してプレイしてるらしいよ〜
算数もできないときっと上手くはなれないよー

などなど、子供のやりたい!から始まって誘導するのが肝心です。

ゲーム性やご褒美を取り入れる

冒頭で紹介した例え話の「20分の間にご飯を炊く・みそ汁を作る・メインを作る、の3つをクリアしよう」に当たる部分です。クリア条件を定めることで達成感を与えられますし、ちょっとしたご褒美があるとさらにやる気がアップしますよ。

制限時間を決めて、一緒にクリアする方法を考える

勉強はダラダラやるよりも時間を決めて取り組んだ方が効率的です。しかし自分のタスクをクリアするのにどのぐらいの時間がかかるか、見通しを立てるスキルは練習しなければ身につきません。

そこで、「今日の宿題を1時間で終わらせるには、どうすればいいかな?」と聞き、自分なりに計画を立てる練習をさせてみましょう。1日分が上手く計画できるようになったら、1週間、1ヵ月と延ばしていけば、宿題だけでなくテスト勉強や入試対策にも役立ちます。

満足感を得させる

勉強のやる気スイッチをオンにするためには、勉強をしたことでなにか得をしたと感じさせることがポイントです。そこで、勉強を頑張ることで満足感を得られる仕組みを取り入れたいところ。

一番手軽なのが、ご褒美です。先ほど紹介した「今日の宿題を1時間で終わらせるには、どうしたらいいかな?」のアプローチに加え、「もし1時間で終わらせられたら、今日は30分多くゲームをしてもいいよ!」などとちょっとしたご褒美を提案してみてはいかがでしょうか。

しかし、ご褒美作戦の難点が、どんどんご褒美のハードルが上がってしまうこと。そこでご褒美以外にも「勉強を頑張ってよかった!」と思える成功体験を与えることを意識してみましょう。例えば以下のような体験が挙げられます。

  • 毎日、新聞の一面をチェックしていることで、周りの大人に「そんなことまで知っているなんてすごい」と褒められた
  • 気圧の勉強をしたことで、テレビの天気予報で言っていることがわかるようになった
  • クイズ番組でたくさん答えられるようになった

本人の得意分野を見極めた上で、成功体験を積み上げられるといいですね。

子どもの声をちゃんと聞く

冒頭のたとえ話の「今日は諦めて外食かお惣菜にして、明日から頑張ろう」に当たる部分です。子どもも一人の人間なので、体調や考え方があります。それを抑圧するのではなく、子どもに寄り添ったアプローチが必要です。

子どもの性格に合わせたアプローチを

人間の性格は十人十色。一言で「子ども」といっても、以下のように様々なタイプがあります。

  • やることが決まっていた方が頑張れるタイプ
  • 決まりごとが多すぎると混乱して頑張れないタイプ
  • 「君の力はこんなものではない」と言われたら自分を奮い立たせるタイプ
  • 「君の力はこんなものではない」と言われたら面倒になって諦めるタイプ

やる気スイッチを押すためには、子ども自身をしっかりと観察してアプローチ方法を考える必要があります。

子どもの努力はまず認めてほめてあげる

例えば子どものテストの点数が40点から50点になった時、なんて声をかけますか?100点満点中50点は決していい点数とは言えないので、「50点なんて全然だめ。次は80点を目指しなさい」などと言ってしまいたくなるかもしれません。

しかしここは10点も点数が上がったことに着目し、まずは褒めてあげてほしいのです。子どもが努力した結果が50点だったことを受け止め、ポジティブな声掛けをしましょう。

もちろん現状で満足してほしくない気持ちもわかります。その場合も、まずは褒めるところから始めてください。「10点も点数が上がるなんてすごいね。次は何点を目標にしようか?」と次への意欲を高めるのもいいですね。

また、「前回より良い点数だね!勉強頑張ったんだ?」との声掛けで勉強方法を聞き出すことができれば、「次はこんな方法も試してみない?もっと点数が上がるかも」などのアドバイスにもつなげられます。

まとめ

筆者にも幼稚園児の息子がいますが、将来苦労させないためにも小さなうちから勉強を頑張ってほしいという親心はすごくわかります。

だからこそ、子どもにとって勉強が「つまらないもの」「苦しいもの」になってしまうのは避けたいところ。気持ちに余裕がある時は今回紹介したやる気スイッチの押し方を実践して、子どもにとって勉強が少しでも楽しいものになるといいですね。

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