英語のリスニング力を鍛えて苦手を克服するおすすめ勉強方法7選

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英語の受験勉強や資格勉強の時に課題となりやすいのがリスニング問題。テキスト形式の問題は得意だが、リスニング問題に対しては苦手意識を持っているという人もいるでしょう。

勉強の仕方にコツがいるのが英語のリスニング問題です。この記事では基本的な勉強の方針と具体的な勉強方法についてご紹介します。

英単語や表現を覚える

リスニング問題の内容が分からないのは、単純に覚えている英単語や表現が少ないからだという場合があります。日本語であったとしても知らない言葉がたくさん混ざっていたら、内容を理解する事が出来ないのと同じ理屈です。

むしろ普段使い慣れていない言語な訳ですから、覚えていない英単語や表現はできるだけ少なくする必要があります。

受験勉強なら志望校のレベルに合った範囲を覚えるようにしましょう。TOEICのような資格勉強の場合でも目標点数に合わせたレベルの英単語帳があるので、そういったものを活用しましょう。

どれだけたくさん勉強したとしても、リスニング問題の中には意味を知らない英単語や表現が出てくる事もあるでしょう。ですがそれはあえて難しい言葉を使っている場合もあり、また基本的には前後の内容で意味を推測する事が可能です。

無理にできるだけ多くの英単語や表現を覚えようとするのではなく、自分が目標とするレベルに合わせた範囲で勉強をしましょう。

英単語の意味やスペルだけでなく発音も覚える

英単語帳で英単語の意味やスペルをしっかりと覚えていても、その発音まではカバー出来ていないという場合もあります。自己流の読み方で覚えてしまって、実際には発音が全く違ったという経験をした人もいるのではないでしょうか。

英単語帳にはリスニング対策用にCD付属の種類も多いですが、勉強の際に毎回CDも聞くのは難しい場合もあるでしょう。その対策としてまずは英語の発音記号の読み方を覚えましょう。

例えば「baseball」であれば「béɪsb`ɔːl」がそれにあたります。最初は発音記号の読み方を覚えるのに時間がかかるかもしれませんが、一度覚えてしまえば後は楽なので、ぜひ勉強してみてください。

可能であればできるだけ、付属のCDの音声を聞きながら勉強してください。音読しながら覚えるのもいいでしょう。テキストを眺めるだけよりも、耳で聞いて、声に出して覚えた方が記憶に定着しやすくなります。

英語の音声を聞きながらテキストを音読する「オーバーラッピング」

ここからは具体的な勉強方法についてご紹介します。

英語の音声を聞きながら自分もテキストを音読するという勉強方法を「オーバーラッピング」と言います。英単語の発音の練習にもなります。

リスニングの際に混乱しやすい点として、それぞれの英単語の発音をしっかりと覚えていても、他の単語と組み合わさる事によって発音が変わるという場合があります。例えば「have a 」の読み方は、「ハブ ア」ではなく「ハバ」のように聞こえます。単語が合わさる事によっての発音の変化を覚えるには、とにかく量をこなして理解するのが一番です。

オーバーラッピングやこれから紹介する勉強方法を実践すれば、その発音の変化を理解するのにも役立ちます。

また、この段階から、聞こえてきた英語を頭の中で日本語に訳すのではなく、英語のまま理解するように意識しましょう。毎回日本語の意味を考えているとどうしても間に合わなくなります。

英語の音声を聞いて一旦停止しながら声に出す「リピーティング」

英語の音声を一文聞いた後に、一旦停止して自分でもその音声を繰り返す勉強方法を「リピーティング」と言います。さきほどのオーバーラッピングとは違い、テキストを見ずに、聞こえた英語を自分で繰り返す事になるので難易度は上がります。

分からない時はテキストを見て復習しますが、基本的には聞こえた音声を声に出すので、それだけ集中して音声を聞く事になります。聞き取れなかった部分に関しては、再度復習して、どうして聞き取れなかったのかを考えるようにしましょう。

英語の音声を聞きながら同時にそれを声に出す「シャドーイング」

英語音声を聞きながら、少し遅れて声に出す勉強方法を「シャドーイング」と言います。リピーティングと違って一旦停止をしませんので、一つ難易度が上がります。

最初はテキストを見ながら始めて、その文章に慣れてきたらテキストを見ずにシャドーイングするという方法もおすすめです。

シャドーイングをする時には英単語や表現の発音以外にも、文の中でどの部分が強調されて読まれているのかにも注意してみましょう。基本的にはその文の中の重要なポイントが強調されて読まれます。普段からその練習をする事で、実際にリスニング問題を解く時にもその重要なポイントを見つけやすくなります。

上記で紹介した「リピーティング」と「シャドーイング」については別記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

【英語力アップ!】リピーティング学習のススメ

英語の音声を聞きながら書き取る「ディクテーション」

英語の音声を聞きながら、それを全文ノートに書きとっていくのが「ディクテーション」です。リスニング力を鍛えられるだけでなく、スペルもしっかりと書く必要があるので英単語の勉強にもなります。

聞き取れなかった部分が明確に分かるのもディクテーションの特徴です。英語の音声を1周して終わるのではなく、全文が埋まるように3周くらい聞きながらディクテーションするといいでしょう。

それが終わってから、どうしてその部分は聞き取れなかったのか考えるようにすると、リスニングの上達が早くなります。

映画や英会話動画で英語に触れる時間を増やす

上記で紹介してきたような具体的な勉強方法ではないのですが、映画や英会話動画で英語に触れる時間を増やすと、それだけリスニング力を鍛えられます。

基本的には上記で紹介した勉強方法を実践してみてください。そして空いた時間に英語の作品や英会話動画を見る事をおすすめします。

出来れば何度見ても面白いと思えるような作品を選びましょう。楽しみながら見る事で、英語への苦手意識を減らす事も出来ます。YouTubeにもたくさんの英会話動画が投稿されていますので、自分の好みの動画を探してみるのもいいでしょう。

そのほかにもTEDというサイトの動画もおすすめです。TEDはあるジャンルで活躍している人がその活動や考えについてスピーチを行うという内容になります。

日本語字幕と英語字幕、どちらも用意されている動画も多いので、リスニング力を鍛えるには最適です。スピーチの内容自体も面白いものばかりですので、ぜひ空いた時間に視聴してみてください。

まとめ

最後におすすめの勉強方法7選をまとめます。

ポイント
  1. 英単語や表現を覚える
  2. 英単語の意味やスペルだけでなく発音も覚える
  3. 英語の音声を聞きながらテキストを音読する「オーバーラッピング」
  4. 英語の音声を聞いて一旦停止しながら声に出す「リピーティング」
  5. 英語の音声を聞きながら同時にそれを声に出す「シャドーイング」
  6. 英語の音声を聞きながら書き取る「ディクテーション」
  7. 映画や英会話動画で英語に触れる時間を増やす

通常のテキスト形式の問題に比べれば、英語のリスニングの問題は簡単な内容が多いです。そのためしっかりとした勉強方法でリスニング力さえ鍛えてしまえば、そこまで難しく捉える必要はありません。

ぜひこの記事で紹介した勉強方法を、リスニング対策として参考にしてみてください。

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