【物理】大学受験対策におすすめ!参考書・問題集9選

参考書_物理

大学の理系学部へ進学を考えている人は、理科科目で化学と物理を選択する人が多いのではないでしょうか。

バリバリの理系で物理を選択する人は、物理基礎に加えて専門物理を勉強する必要があります。物理は内容が深く、範囲も膨大ですが、高等学校の多くでは物理の授業のために潤沢に授業時間を取れているとは言い難いのが現状です。

そのため、効率の良い勉強を心がける必要があります。
では、効率よく学習するための参考書や問題集にはどのようなものを選べばよいでしょうか?

物理の学習で大切なこと

どの教科科目でも共通で言えることですが、まず基礎をしっかりと固めることが最重要です。

理系の大学受験生で物理を選択する人は、センター試験では専門物理を受験することになります。
しかし、物理基礎が不必要かというとそんなことは全くなく、物理基礎の内容は物理の学習をする上で必要不可欠です。

そもそも物理は積み上げ的な要素の強い科目なので、物理基礎の内容をしっかりと習得する必要があるのは当然と言えます。

物理のキモは力学

物理学は、全ての自然現象をシンプルな法則や考え方で統一的に理解しようとするものです。
内容は、力学、熱力学、波動、電磁気学、原子物理学など多くの分野がありますが、これら分野全てに共通するものは力学なのです。

それゆえ、高校物理を習得する上で一番大切なのは力学です。
力学さえきちんと理解し、その上で問題演習をこなすことができれば、残された分野はスムーズに身につけることができるのです。

したがって、まず力学を理解することに全力を注ぐべきなのです。

どのような本で学べばよいか?

一番重要な参考書は(参考書ではないと言われるかもしれませんが)ずばり、学校で使用する教科書です。

「いや……教科書の内容がわからないんですが……」と言う声が聞こえてきます。

教科書は、その内容に間違いや誤解が絶対にあってはいけないということから、表現が硬く分かりにくいという印象を持たれることもあります。

そういう人にとっては、もう少しくだけた感じで解説してくれる参考書を利用するのも一つの方法です。

しかし、その場合も「最後は教科書」という意識を持ってください。

基礎固めのための参考書

そこで、親しみやすく解説をしてくれるということから、

これは、力学に関する説明が丁寧という定評があります。

次はかなり古い本です。

これは近年復刻された本です。とにかく詳しく丁寧に説明されています。しっかりやれば、基礎から上級まで対応可能です。

この本は天下り的な説明を極力排除し、読者が納得・理解しながら読みすすめることができる、という点で優れており、おすすめです。

ただし、演習問題については、やはり古い本ですので現代の受験に対応しきれていない部分もあります。演習問題に関しては、他のものも併用したほうがよいでしょう。

基礎を終えた人が取り組む問題集

現代の受験物理に対応した問題集として、次のものをおすすめします。

これは、基礎理論解説と問題が一緒になっており、参考書兼問題集として使うこともできます。
ただ、やはりページ数の関係からか、基礎理論解説については簡素に済ませている部分もあるので、わからないところがあれば、教科書や参考書で理解できるまで振り返ってください。

特に赤の力学編がおススメできます。現代の特徴ある問題についても十分対応できます。

標準の問題集

参考書や先にあげた物理のエッセンスなどを終えた人は次の問題集などがよいでしょう。

標準的で素直な問題を集めています。『物理のエッセンス』とこの問題集をしっかり制覇することができれば、ほとんどの大学の入試で高得点が期待できます。

この問題集の問題を解くこととが難しければ、すぐに答えを見てもかまわないので、一通り済ませましょう。

その際に気をつけることは、わからない問題について、答えを見て納得したとしても、答えを閉じて、必ずもう一度ゼロからノートに自力で解いてみることです。

わかることと、できることは少し違います。
これは、上のことをやってみると痛いほど実感するはずです。
わかった上で、できるようになるまでやるべきなのです。

そして、問題集を一通り終えたら二周目に取り掛かりましょう。今度は、答えをすぐに見たりせずに少し粘ってください。

さらに上を目指す人へ

さらに、難関大学を目指したい! という人へ向けては次の問題集などがよいでしょう。

これらはかなり手ごわいのですが、優れた良問ぞろいで、思考力を要求される問題が多く掲載されています。
最初「わからない」「手が出ない」のであれば答えを見てもかまいませんが、理解できるまで粘り強く取り組んでください。

超難関大学の物理の問題の特徴としては、かなりの思考力を要求されることです。
知識ばかりを要求されるということはまずありません。

極論を言えば、中学生レベルの知識でも解ける問題が出題されることも多いのです。
しかし、問題の思考レベルは高く、限られた時間の中で、どれだけ集中して考えることができるかを問われています。

まとめ

多くの大学から超難関大学まで、共通して重要なのはやはり基礎理解です。

物理理解のキモは「力学」です。

そして問題集や参考書はあれもこれもと手を出さずに、精選され、しかも自分に合ったものを何度も繰り返し学習するほうが効率がよいのです。

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