【大学受験!】第一志望合格に向けた勉強法

過去問

学校や予備校では総論としての授業は行ってくれますが、大学別の対策は往々にして個人で行うことになります。

自分の志望校への対策を十分に行うことが大学合格には必須ですが、「自分の志望校に向けてどんな勉強をすれば良いのか」「どうやって計画を立てれば良いのか」が分からずに戸惑う生徒が多いのも事実です。

そこで今回は目標大学に向けた勉強方法についてお話しします。

まずは過去問を一回解いてみる

高校での学習範囲を一通り勉強したら、まずは過去問を一回解いてみる事をお勧めします。

おそらくこの段階で合格点を取れることはないでしょう(もちろん取れたら素晴らしいですが)。

しかし、本格的に大学別の勉強を始める前に一回大学の過去問を解いておくことは非常に大事です。

ここでは入試の傾向を掴むというよりは、志望校の試験の雰囲気を掴むことと、自分の実力と志望校が要求する学力レベルの差を知る(というよりはその差の大きさに打ちひしがれる)ことが大切なのです。

過去問を一年分解いて、自分があとどのくらい力を伸ばさなければならならいのかを確認したら、二次試験向けの勉強に入っていきます。

過去問を分析する

大学入試の試験には大学別に傾向があります。

例えば英語の英作文ひとつをとってみても、東京大学では短めの和文英訳と50-70字程度の条件英作文、一橋大学では100字以上の条件英作文、大阪大学では和文英訳…と全く違うのです。

この傾向は年によって変化することがあるので、自分の大学に出る問題だけを勉強することには危険があるのですが、自分の志望校の入試の傾向を掴み、よく出る分野を重点的に勉強することは言うまでもなく、大学合格への近道となるのです。

そこで、本格的に二次試験の勉強を始める時には、まず入試問題を研究することから始めます。

と言っても、後述の項目5で触れますが、過去問は入試直前に自分の実力をブラッシュアップするのに非常に有効な道具になりますので、出来れば手をつけずに残しておきたいところ。

赤本や青本といった過去問集を買ったら、その前書き部分に入試の傾向を分析して書いてありますので、そこを参考にすると良いでしょう。

自分で過去問を分析する際の確認すべき点について教科ごとに少しづつ記しておきます。

国語

まずは直接的な知識を問う問題があるかどうかを確認しましょう。

具体的には漢字の読み書き問題があるのか、古文の助動詞などの意味を直接問う問題があるのかを確認します。

これらが出るのであれば、市販の漢字帳や古文単語集を使って継続的にそこを強化する必要があります。

次に、記述問題の文字数を確認します。

例えば東京大学や京都大学の入試問題では文字数の制限のない記述問題が多い(枠はあるのでだいたいの文字数の目安はありますが)のに対して、一橋大学を始め多くの大学では文字数の制限が40字、50字などと決まっていることがあります。

文字数の決められている大学では、いかに自分の解答をコンパクトにできるかが鍵になりますので、そうでない大学に比べてより高い語彙力が必要になります。

また、一橋大学の200字要約のように特殊な大問がある場合にはそれも確認しておく必要があります。

数学

確認すべき点は少ないです。

というのも、大学によって整数分野が出やすいとか三角関数が出やすいといった傾向は確かにあるのですが、その傾向に基づいてよく出る分野を重心的に勉強するのは、基本的に複数分野の力を総合しないと解けない大学入試においてはあまり意味がないからです。

データと分析が絡む総合問題が出る大学はほぼないので、データと分析はあまり対策しなくて良いのですが、基本的に全分野を勉強することになります。

まずは記述式であるかどうかを確認しましょう。

最近はほとんどの大学が数学で記述式の試験を課しますが、私立大学などでは課さないことも珍しくはありません。

記述式の試験でない場合は、問題演習の際にとにかく数をこなすことが大事になりますが、記述式の試験があるなら数よりも一問一問日本語での説明をしながら丁寧に解いていくことが大事になります。

また、一般的には二次試験で出さないデータと分析の問題を出す大学もありますので、そこにも注意が必要です。

英語

まずは大問構成を確認しましょう。

だいたいの大学に共通して長文読解や英文和訳が出ます。

ですから、どの大学を受験するのにもこの二つの対策は必須です。

しかし、大学によっては英作文、リスニング、英文法問題が出るところもあります。

これらが出る大学を受験する際にはこれらの分野の対策も必須になります。

また、長文などに出る単語のレベルも確認しておく必要があります。

例えば、東大、京大などでは少し難しめの単語も出ますが、殆どが高校レベルの単語です。

大阪大学などでは難しい単語はほとんど出ず、基本単語のみで逆に構文が取りづらい文章が多く出ます。

対して名古屋大学などではそれが分からないと問題が解けないという場合は少ないですが、他の大学にはない単語のレベルの高さが特徴です。

よって、過去問の長文をざっと読んで大体の単語レベルを把握し、それに合わせた単語帳を使うと良いでしょう。

しかし、これらはあくまで「傾向」に過ぎず、問題形式が大きく変わることもあるということを理解しておいてください。

次の項から傾向に合わせた勉強について書きますが、「この大学では、ここ10年以上三角関数についての出題がないから、三角関数は勉強しなくて良いや」などと思っていたら、本番に三角関数が出てしまった時に大きなディスアドバンテージを抱えることになりますし、逆に勉強しておくことで他の受験生よりも少し有利になります。

ですから、傾向に合わせた勉強はあくまで「その部分を重点的に学ぶ」のであって、「その他の部分はやらなくても良い」のではないということを肝に命じてください。

傾向に合わせた基本勉強

過去問の分析によって入試の傾向を掴めたら、次はその傾向に合わせた勉強に入ります。

ここでまず基本をしっかりと固め直す大事です。

大学によって傾向は大きく異なりますし、生徒のレベルや理解度によっても勉強方法は変わってくるので一概には言えないのですが、基礎固めに有効な教材を紹介します。

高校の教科書

これが一番大事です。

どんな大学の入試問題も(一部の私立大学は別ですが)、教科書の分野を超えて問題が出されることなどありません。

ですから、基本を固め直すのに一番良い道具は教科書ということになります。

しかし教科書は授業中の補助教材として使われる事を想定されており、独学の際に使うのは少し理解しにくいのと、文語調で書かれているので少し読みにくいという欠点があります。

〇〇をはじめから丁寧に

基礎固め用の参考書の中では最もメジャーなものになります。

私は一部しか使ったことがありませんが、口語調で書かれており、イラストも多いために基礎の理解にはもってこいです。

しかし、基礎を固めたい生徒向けの参考書ということもあり、かなり詳しいために一つの分野を学習するのに時間がかかってしまいます。

ですから、十分に時間があれば話は別ですが、できればこの参考書での学習は本当に苦手な分野だけに留め、その他の範囲の確認は教科書に沿ってできるだけ早く次のステップに進みましょう。

センター試験向けの教材

二次試験向けの対策とはいえ、センター試験向けの教材を使うのも確かに価値があります。

いうまでもなく、センター試験か一般的な大学の入試の問題よりも簡単です。

ですから、二次試験向けの勉強をするのにセンター向け教材を解くのは意味があります。

一問一答集

知識を定着させるという意味で、一問一答集ほど効率が良いものはありません。

特に社会などでは、二次試験向けの論述力をいくら磨いてもベースとなる知識がなければ論述することはできません。

一問一答集を時間をかけて集中的に勉強するのは時間的に勿体無いので、休み時間や移動中などいわゆる「隙間時間」を使った学習に使うと良いでしょう。

傾向に合わせた実践演習

問題演習
傾向に合わせて基礎を確認し終えたら、次は傾向に合わせた実践演習を行います。

時間がなければ過去問を使って実践演習を行うのですが、時間が十分にあるのなら過去問はもう少し温存して、その他の教材で実践演習をしましょう。

こちらも受験する大学のレベルや傾向によって勉強法は大きく異なるので一概には言えませんが、オススメの勉強法を紹介します。

予備校の冠模試を利用する

これは、ある大学とない大学とがあるのですが、大学によっては各予備校が冠模試を実施していることがあります。

駿台主催の実戦シリーズ(東大実戦、京大実戦…)、河合塾のオープンシリーズ(東大オープン、京大オープン…)、代ゼミのプレシリーズ(東大プレ、京大プレ…)などが主なものです。

これらは、その予備校に所属してなくても申し込みしてお金さえ払えば受けられるので是非受けて見てください。

過去問を十分に研究した予備校の先生方が作った予想問題ですので過去問と同じくらい実力がつく上に、受験生の中での自分のレベルがどれくらいのものなのかが判定や順位で明確に分かるので、勉強のモチベーションにもなります。

また、それらの予備校には数年分の冠模試とその解答・解説が収録された参考書を出版してるところもあるので、余力があれば挑戦してみてください。

記述模試に挑戦

また予備校系の模試の話になってしまうのですが、予備校主催の記述模試に挑戦するのも有効です。

特に冠模試のない大学を受験する生徒(冠模試のある大学はいわゆる有名大学や難関大学ばかりで、冠模試が実施されない大学も相当数あります)は、是非受験することをお勧めします。

学力の到達度を測ること以外に、自分の論述(特に英作文や数学の答案)を客観的に見直すこともその目的です。

参考書で問題演習

これまでご紹介してきた方法ももちろん有効なのですが、模試はせいぜい月に2回程しか受験できないと思います。

よって、参考書の問題演習が勉強のメインになってきます。

参考書の選び方については、実際に書店に足を運んで参考書をパラパラめくりながら、継続して続けられそうなものや、自分のレベルに合いそうなものを選んで見てください。

そして、どの参考書を選んでも言えることなのですが、参考書を使って行う勉強では、「答えがあっているかどうか」ばかりに注目する生徒が多いです。

特に数学などでこの傾向が強いですが、本番の試験では答えは合っていても過程に重大な欠陥があった場合、「この答えは偶然正解だったに過ぎない」とみなされて、ほぼ点数が与えられないことになります。

例えば、

「X > 0のとき、X+1/Xの最大値は何か」

という問題に対して

「相加相乗平均の関係よりX+1/X > 2√(X × 1/X)=2」

と答えを書いた場合、確かに答えはあっているのですが、X、1/Xが正であることを確認していない時点で、そもそも相乗平均の関係が成立するか分かりません。

また、等号成立条件X=1/Xを確認しなければ、本当に最小値2を取るかどうかは分かりません。

よって、最小値が2という答えは間違った道具を使って偶然出たものに過ぎない、ということになります。

恐らく結果的に、この答案は0点になるでしょう。

このようなことを本番の入試でしないためにも、演習の段階から自分の答案の過程が正しいのかを解答と照らし合わせながらチェックしてください。

学校の先生などにチェックしてもらうことができれば尚良いです。

英作文や国語の記述も同様の過程を踏むようにしてください。

特に英作文では自分が合っていると思っていても、冠詞や時制などの細かいミスがあることがあり、減点式で採点される試験においてはこのようなミスを積み重ねると、答案がほぼ0点になってしまうことがあります。

これらのことを踏まえて、「必ず自分の回答を精査すること」「できれば先生などのチェック、添削を受けること」を心がけて勉強してみてください。

 

主要教科について軽めにおすすめの参考書を書いておきますので、ご参考になさってみてください。

現代文

参考 上級現代文 参考 標準問題精講

古文漢文

参考 得点奪取 古文 参考 得点奪取 漢文

数学

参考 一対一対応の演習シリーズ 参考 文系数学のプラチカ 参考 理系数学のプラチカ

英語

参考 VINTAGE(文法事項確認) 参考 ポレポレ英文読解(和文英訳)

それ以外については先ほども書きましたが、自分で実際に手に取って選んでみてください。

過去問で実力をブラッシュアップ

最後は過去問を使って実力に磨きをかけ、実際の受験に備えましょう。

過去問は大学の先生方が長い時間をかけてじっくり作った問題ですから、どんな問題集よりも良い問題、つまり力の付く問題が揃っています。

そのため、最後に過去問を使って実力をブラッシュアップするのは大事です。

過去問を解く前に

過去問を解く前に、目標点を決めます。

この際、「合格者最低点以上」を目標点に定める人が一定数います。

確かに、合格者最低点以上の点数を取れば合格ですから、理にかなっているとも言えるのですが、本番の試験では緊張などによって思うように点数が取れないことがあります。

目安としては「合格者平均点」か、それ以上の点数に設定してください。

これは過去問集の前書きの部分に載っていますが、大学のホームページに公表されています。

目標の点数はできるだけ細かく付けてください。

数学などでは「4個の大問中3個を完答して、細かいミスが2~3個出ることを想定して、70/100点を目標点にしよう」といったある程度大雑把な目標設定で大丈夫ですが、英語など出題形式がある程度決まっているものは、大問ごとに点数を決めましょう。

目標の合計点数は80点/120点で、大問1(要約)は7/10、大問2(段落整序)12/16…というように、分野ごとに目標点を定め、具体的に自分の目指すところを決めることが大事です。

この際、無理のある目標設定はしないように注意してください。

目標を設定したら、いよいよ解いていきます。

必ず時間を計って、計算用紙に殴り書きするのではなく、白紙にそのまま大学に答案として提出できるレベルの答案を作成することを心がけてください。

過去問を解いた後に

丁寧に解いたら次は採点、分析をしましょう。

先ほどの項でも述べた参考書での勉強の時と同じく、自分の解答の精査を大事にしてください。

できれば先生などの採点を受け、自分の答案が本当に正しいのかどうかを確認してください。

採点が終わったら、自分の目標点数に対して自分の点数がどうなのかを確認し、あまりにかけ離れている時には目標点数を変更することも考えて良いでしょう。

そうでない場合は、自分が目標点数に達成するために伸ばす分野を重点的に勉強し直してください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

是非ご参考していただき、皆さんが志望している大学に合格できることを願っています。

また、本記事では勉強の方法についてご紹介しましたが、勉強のモチベーションを保つにはどうしたら良いのか?については、こちらをご覧ください。

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