覚えたことは忘れない!長期間記憶できる勉強法とは?

長期記憶

皆さんには、自分なりの勉強法はあるでしょうか?

誰しも学校のテストなどの勉強で苦しんだ経験があると思います。今回はその勉強法について、人間の記憶のメカニズムに注目して掘り下げていきたいと思います。

短期記憶から長期記憶への転換

人の記憶と言うのは、一定時間を過ぎると忘れるのは当たり前で長い時間は継続しません。これを一過性のものではなく自分のものにするためには「短期」から「長期」へと転換する必要があります。

脳の中でこの「長期」の方に分類し保存されると簡単に忘れることはありません。その上、ここには膨大な情報量を保存することが可能ですので、受験勉強ではこの部分を上手く利用する必要があります。

では、どのようにしてこの「長期」の方へ記憶を移行すれば良いのでしょうか?

覚えたことを長期間記憶するために必要なこと

理解すること

ここで大切なのが理解して覚えるということです。

そもそも勉強する時は大きな目標がある時です。高校や大学受験、就職試験だけに留まらず、昇進試験や資格試験などがそれに当たるでしょう。

何ヶ月も前から、あるいは1年以上前から準備を始めてやっと達成できるほどの目標であるならば、当然一夜漬けなどのように短期間で覚えたものでは攻略できない可能性がとても高いです。

長期に及んで達成する目標を掲げる場合は、短期的な記憶で満足するのではなく理解を伴って記憶するようにしましょう。

丸暗記は小学生まで!記憶能力を適正に活かすための、理解のすゝめ

興味を持つこと

具体的な目標だけでなく、興味を持って勉強に取り組めると学習効率は高くなります。

「この単語ってどういう意味?」「このできごとの背景にはどんな事情があったんだろう?」など、些細なことでよいのです。

より具体的に、英語の学習について考えてみます。

英語力を、一般的に「高い」とされる水準とするには約1,000時間程度の勉強が必要とされます。

しかし、英語について興味関心が希薄で消極的に勉強をしていると、2,000時間費やしても英語で会話ができるかどうかが微妙な状態となりかねません。

一方、例えば英会話の練習相手が自分の好みの異性だった場合には、成果を褒めてもらいたくて英単語から英文法まで興味関心を持って取り組むことができたりします。

外的な要因であれ内的な要因であれ、興味関心を持ち勉強することが同時に効率を引き上げることに繋がることがあります。

脳科学に基づく興味を持って勉強する2つのメリットと3つのコツ

関連付けること

学習において、自分がある程度納得することで脳内で記憶の連鎖が起こり、「短期」から「長期」へ移行しやすくなると言われています。

ですので、勉強する際には単体で物事を覚えようとはせず、それに関する他の事柄も一緒に覚えるように心がけるとよいでしょう。

例えば歴史であれば、ある同じ年代の日本史と世界史の流れを比較してみると面白いかもしれません。

文化でも経済でも、国内外の情勢を比較するとその国の盛衰が俯瞰的に読み取れるはずです。

あるいは英語であれば、接頭辞「 ad 」に着目してその意味を理解した後で、「 ad 」から始まる単語にはどのようなものがあるか考えてみたり、辞書で探してみても面白いでしょう。

興味が広がれば理解しようとしますし、理解が深まれば更に興味が湧いてくるので、それに関連した知識の定着も確かなものになりやすいです。

記憶の定着と能率化!関連付け記憶法が有効な3つの理由

反復すること

繰り返すことも効果的です。

知識のインプット・アウトプットを繰り返して行いましょう。

一時的な記憶は一定時間経過すると急速に薄れていきます。

それを補強するためには定期的に覚えた内容をザッと思い出す作業をしたり、過去に解いた問題を再び解き直したりして記憶の定着度合いを確認するとよいでしょう。

1日で3分の2も忘却?復習の最適なタイミングを示す「間隔反復」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です