英検3級合格へ!これをやっていれば準2級以降にも活きる方法

英語の勉強

英検3級は中学卒業レベルの英語力が必要だと言われています。
つまり中学英語をしっかりと理解している人であれば、合格のチャンスがあるということです。

ここでは英検3級のレベル、出題の傾向、また効率的な勉強方法をご紹介します。

英検3級のレベルとは

まず英検3級のレベルを把握しておく必要があります。

英検3級は中学卒業レベルと言われ、英語の基礎的な部分がしっかりとしている必要があります。
逆に言えば、基礎を理解していないと、3級より上の級に合格することは難しくなります。

中学生にとっては普段の授業がしっかりと身についているか、高校生や一般の方にとっては英語の基礎がしっかりとわかっているのかを把握することができる級となります。
そのため長期間英語の勉強をしていなかった方には、3級から受験することをおすすめします。

また、英検4級を合格した人にとって、3級を受験する人にとって4級と3級の最も大きな違いは2次試験で面接があることです。

試験内容を把握しておく

試験勉強をする前に、試験内容を把握しておくことが大切です。3級にもなってくると時間配分も大切になってくるためです。

一次試験

一次試験は、4級と同じように筆記試験とリスニングの構成となっています。

筆記試験は50分で、リーディングとライティングの2技能となります。
リーディングは、空所補充や長文、ライティングはお題に対して自分の意見を英文で書く形式となります。

リスニングテストは、3部に分かれておりそれぞれ10問出題されます。

  • 第一部
    イラストの内容に関する会話を聞き、最も正しい内容を選びます。
  • 第二部
    イラストはなく、会話の内容に関する質問に答えます。
  • 第三部
    短いパッセージが読まれますので、その内容に関する質問に答えます。

第一部は放送回数は1回きりですが、イラストがあるためある程度想像することができます。
また第二部と第三部は、2回放送されるため一度聞き逃してももう一度聞くことができます。

内容としては、家族や友達、学校や趣味など普段の生活に関するものが多くなっています。

二次試験

4級と大きく違うのが、二次試験です。面接となるのですが、もし二次試験に合格しなくても、次回受験する時一次試験をもう一度受験する必要はありません。

面接官の話すことがわかるか、心配な方が多いでしょう。しかし話すことは決まっているので、以下の流れを完全に覚えるまで練習をしてください。

  • 入室
    面接官に “Please come in.” と呼ばれてから、入室をしてください。受験級や名前を確認されます。
  • 黙読、音読
    面接官からパッセージが書かれたカードを渡されますので、黙読、音読をしてください。
  • カードの内容に関する質問
    音読したあと、カードに関する質問に答えてください。
  • イラストに関する質問
    イラストに関する質問に答えてください。
  • 受験者の普段の生活に関する質問
    「今日はどこから来たのですか?」など簡単な質問に答えてください。

正しい英語を勉強する

英検に合格するためには、これまでの英検に出てきた傾向と対策をすることが大切なのは、言うまでもありません。英検3級にでてくる単語集を勉強することも大切でしょう。

しかしそれだけではなかなか合格へとつながらず、単語をただただ記憶するといった大変な作業が伴います。

そこで、ただ何度も問題集を解いたり単語を覚えたりするだけではなく、英語そのものを理解しておくと合格につながりやすいのです。

正しい発音を覚える

日本人の多くは少なくても中学、高校と6年間英語の勉強をします。
しかし実際に海外へいくとなかなか言葉が通じないのは、正しい発音で英語を話せていないからです。

折角文法を知っていて、文章をかけるのに言葉が通じないと残念な思いをしませんか?

英検にも二次試験で会話力が必要になるだけでなく、文章や単語を勉強する時にも正しい発音を理解していれば、大きなメリットにつながるのです。

リスニング対策

過去の英検の傾向をみていると、リスニングで苦労している日本人が多いようです。

なかなか過去問を何度も繰り返し練習するだけでは、リスニング対策につながらないのが実状です。

過去問の対策をすることは必要ですが、正しい発音を知っておくことで、リスニング対策へとつながるのです。

綴りを覚えやすくなる

正しい発音を知っていると、覚えていない単語でもある程度の綴りがわかるようになります。

ただ綴りを覚えるだけという作業は簡単ではなく、忘れてしまうという事もあります。英検3級でもライティングの時間があり、綴りを正確に書くことが必要です。

そこで正しい発音を覚えていると、ある程度の綴りを想像することができるのです。

二次試験にも活きてくる

二次試験は1対1の面接形式となります。3級では細かい所までは問われませんが、それでも面接官の話すことを理解し、また相手に伝わるように話さなければなりません。

話す内容や言葉を覚えていても、通じなければ意味がないのです。また面接の前に、面接官からもらったカードを音読する時間があります。

この音読こそ正しく発音する必要がありますし、例えわからない単語があっても発音の知識があれば正しく発音できることもあるのです。少なくとも全く違う発音をしてしまうことは減らせるでしょう。

正しい発音の覚え方

それでは正しい発音を覚えるためには、どのようにすればよいのでしょうか。

英語圏の子ども達は、フォニックスとよばれる綴りと発音の関連性におけるルールを使って単語や発音を覚えていきます。

例えば、aならエもしくはア、bならブ、cならクといった具合です。

豚を意味するpigという単語をフォニックスで読んでみましょう。pはプ、iはイ、gはグです。
これをつなげると「プイグ」となります。日本ではピッグと読まれがちですが、実はピッグでは通じないこともあります。

この他にも、子音と子音が重なった場合、母音と母音が重なった場合の読み方など、英語にはある程度アルファベットに対して決まった発音があるのです。この発音方法を把握していれば、知らない単語でも読むことができます。

基本の文型を覚える

英語には基本といわれる五文型があります。主語や動詞、その他にも目的語や補語などどのような順番で文章ができているか、パターンを覚えておけば、例えば穴埋め問題や長文であっても役に立ちます。

それでは基本の5文型を詳しく説明します。英語は日本語と違って語順が違うなど、日本語と違うところが多すぎてわかりづらいと思っていらっしゃる方もいるでしょう。しかし逆に英語はシンプルであり、文系は下記の5つしかありません。

Sは主語、Vは動詞、Oは目的語、Cは補語を現します。

5つの基本文型とは

1.S+V

I go.
(私は行く。)

主語と動詞だけの最もシンプルなパターンです。実はこの形が英語では基本となります。

まず「誰が~」「~する」を文章として作っておいてから、さらに説明を加えていくのです。日本語と最も文型が違うのがこの点であり、ここを覚えておけばこのあと英語を勉強しやすくなります。

2.S+V+C

We are kind.
(私たちは優しい。)

He looks happy.
(彼は幸せそうに見える。)

主語と動詞だけでは成り立たないため、補語が必要になる文型です。この文型のポイントは、S=Cとなる点です。

3.S+V+O

I like apples.
(私はりんごが好きです。)

英語の文章の中でも、最も使われる形なので理解をしておく必要があります。

しかし一度慣れると難しいものではありません。上記の文章のように、「~を」「~が」に当たるのがOの部分、つまり目的語です。第一文型のあとにさらに説明を加えている文型です。

4.S+V+O+O

I gave her this present.
(私は彼女にこのプレゼントをあげた。)

主語と動詞のあとに、目的語が二つ存在する文型となります。この場合はIがS、gaveがV、herとthis presentがいずれもOとなります。「誰に~」、「何を~」のいずれもがOにあたるということです。第三文型であるS+V+Oを理解していれば、難しいことはないでしょう。

5.S+V+O+C
This letter made me happy.
(この手紙は私を幸せにしてくれた。)

この形はあまり日本語で話さないので、わかりづらいかもしれません。しかし英語ではよく使われる文章であり、慣れておくと英語の状態が早くなります。

letterがS、madeがV、meがO、happyがCとなります。Makeという単語は様々な使い方ができるのですが、このS+V+O+Cの形では「make+A+BでAをBにする」といった表現方法になります。

make以外では、callやkeepなどが頻繁に出てきます。

基本文型を覚えるメリット

基本文型を覚えておくことは、文章を書くことにも、読むことにも、聞くことにもさらに話すことにも活きてきます。例えば長文が苦手な方であれば、まずは主語と動詞を見つけることにより「誰が~」「~する」の部分がわかり、あとは目的語、補語や副詞などで説明をしているだけと気づきます。

英語は一部の例外を除いては、一つの文章に主語と動詞は1度しか出てきません。これ以外の言葉は、全て目的語、補語や副詞となるのです。またその動詞の意味がわからなくても、他の目的語などを読んでいるうちに大体の想像をすることができるようになります。

また話すときも、特にネイティブスピーカーに対して話す時は、主語と動詞がないとなかなか伝わりません。少なくても主語と動詞を話すことにより、ある程度何の話をしているかが、相手に伝わることが多いのです。

しかし日本人が英語が苦手になる理由の一つは、第4文型のS+V+O+Oと第5文型のS+V+O+Cです。他の文型は英語をあまり勉強したことがない方でも、なんとなくは聞いたことがあるでしょう。第4文型、第5文型がさっぱり理解できず、英語は苦手と決めてしまう方も多いのではないでしょうか。

いくら英単語を多く覚えていても、それだけでは英語の習得や英検合格にはつながりません。まずは英語のしっかりとした骨組みを理解することで、今後の英語が勉強しやすくなるのです。

今後の英語学習のために

英検に合格するには、英検の問題形式に慣れることや、過去問を解くことは大切です。また例えば英検3級であれば、中学卒業レベルの文法や単語が必要となります。

しかしそれだけであれば、英検準2級、2級、準1級、1級を受験する時にまた苦労をする必要があります。また英検合格だけがゴールではなく、折角英語を勉強しているのですから、ネイティブと話せるようになって欲しいものです。

小学校での英語の科目必須化に伴い、今後大学受験や英検などの資格に関しても内容が変わっていく可能性が高く、コミュニケーション能力がさらに求められてきます。

しかし決して難しいことではなく、文型、発音といった英語の基本的なことを把握しておくことで、今後の英語の勉強をスムーズに進めることができるのです。

英検3級は、単に合格だけがゴールなのではなく、今後英語を勉強していく上での基礎となるといっても過言ではないのです。英検3級に合格し、さらに英語の知識を深めるようにしていってください。

(参考)
日本英語検定協会 | 3級の試験内容

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