大学入試では多くの社会科目がありますが、その中の1つに政治・経済があります。
歴史科目の世界史や日本史と比べるとマイナーな科目ですが、必要暗記量が少ないため、政治・経済を選ぶ受験生もいます。
今回は、大学受験対策に最適な政治・経済の参考書の選び方などをご紹介致します。
政治・経済を受験で使えない大学もあるので注意が必要
センター試験では政治・経済を選ぶことができても、私立大学の入試では政治・経済が使えないところもあります。
慶應大学、早稲田大学の文学部、文化構想学部、政治経済学部、国際教養学部のほか、津田塾大学、上智大学、関西学院大学、甲南大学などです。
特に最難関私立大学として有名な早稲田や慶應、そして上智で使えないのは結構不利ですね。
早稲田は特に政治経済学部が人気ですが、学部に「政治経済」と入っているのに、一般受験では政治・経済が使えないのです。
逆に政治・経済が使える大学は、東京のGMARCHと呼ばれる大学群、早稲田の上記以外の学部、関西大学、立命館大学、同志社大学などです。
また、それより偏差値が低い中堅の私立大学では使うこともできます。
政治・経済の基礎的な参考書
まず、センター試験では政治・経済は100点満点でおよそ36問が出題されます。
歴史科目に比べて、テキストも薄いですし、暗記量も少ないですが、それゆえに受験生の得点率は高くなるので、高得点を目指さねばなりません。
センター対策としてはKADOKAWAから出ている『センター試験 政治・経済の点数が面白いほどとれる本』が良いでしょう。
教科書では抽象的にしか扱っていない部分も、わかりやすく解説してあるところがポイントです。
新聞などをあまり読まない人にとって、政治・経済の用語は難しく感じられるため、本書で基本的な事項の解説を読むことで、理解が深まります。
最新の時事情報も載っているので、時事ネタ対策としても使えます。
政治・経済の一問一答はどのようなものか
とりあえず、教科書や解説が詳しい参考書を読んだ後は、インプットとアウトプットを繰り返して、知識の定着を図ることが大切です。
できるだけ、センター試験で出てくる問題と似たようなものを何度も解くことで、本番の試験問題に備えることができます。
一問一答としておすすめなのは、学研教育出版の『よくわかる政治・経済問題集』です。
高校で習う範囲の基礎的な部分について、十分な問題が厳選されているので、これを何度も繰り返すことでアウトプットが図れます。
また、定番のものとしては、山川出版から出ている『山川 一問一答 政治・経済』もおすすめです。
無駄な情報が少なくスッキリとしていて、とにかくセンター試験で高得点を取りたい、難関私立や最難関私立を受験予定だけれども基礎ができていないという人に向いています。
最初から難しすぎる一問一答をやるよりも、こうしたベーシックなものの方が、アウトプットがしやすいです。
おすすめの用語集は?
政治・経済の教科書には、高校生にとってあまり聞きなれない単語が多くあります。
また、時事ネタもあるので、常に新聞やニュースに目を通していないといけませんが、忙しい受験生にとって、新聞を読む時間や、テレビを見る時間はなかなかありません。
「この用語の意味が分からない」という状態のままでは、単なる文章の丸暗記になってしまうので、記述問題に悪戦苦闘することでしょう。
そこでおすすめなのが、用語集です。
山川出版社から出ている『政治・経済用語集』は、山川の教科書と同じ順序での記載なので、1から読むと分かりやすいです。
新聞に出てくる用語、法律用語などが載っていて、それについて詳しく解説されているので、単なる知識のインプットに止まりません。
問題集は?
知識の定着ができたら、いよいよ問題演習です。
河合塾の『マーク式基礎問題集 政治・経済』は、解説もわかりやすいので人気の問題集です。
選択肢について、「なぜこの選択肢は間違っているのか」という点にまで解説が及んでいるので、単に解いて終わりにならない勉強ができます。
レベル別、単元別に分かれているので、自分が不得意な部分だけでも徹底的に演習することができる良書です。
センター試験で政治・経済を得点源にしたい人は、この問題集を何度も解くことで、実力がつきます。
まとめ
大学受験で政治・経済を選択する人は、高得点を目指すことが大切ですが、まずは基本書を読み、用語の意味・解説などを理解して、一問一答をしましょう。
そのあとに実践さながらの問題集を解くことで、自分がどこまで理解できているのかチェックすることができます。
その他の社会科目についてもオススメの参考書・勉強法などをご紹介していますので、こちらもぜひご参考になさってください。
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